最終話  

飛田組が心血を注いできた多摩川堤防の工事が完成した。そのお祝いと、天堂と子どもたちの送別会を兼ねたパーティーが朝倉家で開かれた。盛大に乾杯のグラスが合わされ、柳子と飛田らは今までの争いの数々を水に流した。柳子は天堂に、なぜ子どもたちのために生きる決心をしたのかと尋ねてみた。自分一人の幸せなど小さなものだ。世の中みんなが幸福になれば、自然と自分も幸せになれる―と天堂は答えた。柳子はハッとした。それこそが人間の真の"誇り"なのではないかと。翌日、天堂が子どもたちと出発しようとすると、柳子が追いかけてきた。自分も一緒に連れていってほしいと―。