4月6日~4月10日
4月6日(月)
「同床異夢のイラン攻撃!? 止めたい米国と続けたいイスラエル」
ゲスト:大治 朋子(毎日新聞専門論説委員 / 元エルサレム特派員)、ジェームズ・シムズ(ジャーナリスト / 元日本外国特派員協会会長)
アメリカとイスラエルによるイラン攻撃開始から1ヶ月が経過したが、終息の兆しはない。今年11月には中間選挙を控え早期終結を探りたいアメリカ・トランプ大統領と、一方、この機に"不倶戴天の敵"イランの革命体制の崩壊と核の無力化まで徹底的に突き進みたい思惑と、自身も裁判を抱えるネタニヤフ首相自らの政権延命のためには戦闘継続を望んでおり、アメリカが模索する停戦への思惑は、米国とは異なっている。一方、トランプ氏の声明の都度、乱高下する株価を利用して、政権周辺には、インサイダー情報をもとに莫大な利益を上げている勢力の存在がささやかれ始めている。更には、米国発の予測市場「ポリマーケット」では、仮想通貨を用いた「戦争ギャンブル」が過熱。イスラエルでは、予備役兵が軍事機密を悪用して賭博を行い摘発される事件も発生。賭けに勝つ目的で停戦の遅延や被害の拡大といった軍事行動の操作が行われる危険性も指摘されている。SNSの普及に伴い、こうした陰謀論やギャンブルは日本にとっても決して無縁ではない身近な脅威となっている。
番組では、長年にわたり新聞社特派員と同時に研究者としてエルサレムに駐在してイスラエムの内情を研究、報道してきた大治朋子さんと、米国内外の経済情報にも精通したジェームズ・シムズさんをゲストに、イラン情勢と、停戦をめぐって"同床異夢"状態のトランプ政権とイスラエルとの相克などについて徹底検証する。
4月7日(火)
「トランプ氏の"地獄" ホルムズ海峡戦火拡大か!?」
ゲスト:田中 伸男(国際エネルギー機関(IEA)元事務局長)、遠藤 健太郎(日本エネルギー経済研究所 主任研究員)
トランプ大統領は自身の思い描くように事態が展開せず、交渉期限の先延ばしを繰り返している。一方、イランはトランプ氏による再三の攻撃強化の脅しに屈さず徹底抗戦し、周辺国のエネルギー施設への攻撃を強める。世界経済が影響を受けるホルムズ海峡を巡る攻防に出口はあるか? 国際エネルギー機関(IEA)は、イラン情勢を「1970年代の2回の石油危機や、ロシアのウクライナ侵攻よりも影響が大きい」と指摘。世界は過去最大の脅威にさらされていると警鐘を鳴らす。今回は過去のオイルショックと何が違うのか、どんな対処策が求められるか?
ゲストは、経産省出身でアジア人初となるIEA事務局長を務めた田中伸男氏。イラン経済が専門で日本エネルギー経済研究所主任研究員の遠藤健太郎氏。エネルギー危機への対応と今後のイラン情勢の行く末を徹底分析。
4月8日(水)
「イランと北朝鮮の"距離" 静観する金正恩の思惑」
ゲスト:髙 英起(デイリーNKジャパン編集長 / ジャーナリスト)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)
緊迫のイラン情勢。友好国・北朝鮮の受け止めは?かつての米ブッシュ政権から「悪の枢軸」と名指しされたイランと北朝鮮。米国を批判する談話を出してはいるものの、北朝鮮は静観姿勢。金正恩総書記の思惑は?イラン最高指導者・ハメネイ師殺害の「斬首作戦」で恐怖心は生まれているのか? 米・イスラエルのイラン攻撃後、金正恩氏は軍の視察、国会に相当する最高人民会議への出席、ベラルーシ・ルカシェンコ大統領との会談など、精力的に活動する姿が報じられている。先月23日の施政方針演説では「核保有国の地位を堅持する」と表明。北の核・ミサイル開発に死角はないのか?実情に迫る。
ゲストは、北朝鮮の情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長でジャーナリストの髙英起氏と、軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏。イラン情勢が北朝鮮・金正恩体制にどのような変化をもたらすのか?徹底議論する。
4月9日(木)
「中東情勢に揺れる日本 国難突破に政治の知恵」
ゲスト:浅尾 慶一郎(自民党 参議院議員 元環境大臣)、古川 元久(国民民主党税調会長 衆議院議員)
ホルムズ海峡の安全確保や国連などを舞台にした、多国間協調による平和的な解決を目指す日本。高市首相は、米国およびイランの両国と個別に首脳会談を行う方向で調整も進めている。事態沈静化に向けた直接対話で語るべきことは何か? 国内ではエネルギーの安定供給と国民生活・産業への悪影響の最小化が最優先課題となっている。今年度予算成立後にエネルギー供給の確保と価格抑制のために、補正予算の編成が必要となるがどれほどの規模が必要となるのか。経済安全保障の見地から、大胆なエネルギー政策の転換も求められる。
ゲストは自民党参議院議員の浅尾慶一郎氏と国民民主党税調会長で衆議院議員の古川元久氏。緊張が続くイラン情勢の中で問われる日本の外交力について議論する。
4月10日(金)
「トランプ・ダメージ〜イラン攻撃の衝撃〜」
ゲスト:加谷 珪一(経済評論家)
2週間の停戦が発表されたイラン攻撃だが、未だアメリカ、イラクそれぞれの主張に食い違いが見られる。さらには、イスラエルによるレバノンへの大規模攻撃が継続しており、その対抗措置としてイランはホルムズ海峡の「完全封鎖」を宣言した。週末に行われるアメリカ・イランの直接交渉を前に、その行方には既に暗雲が垂れ込めている。原油輸入の9割超をホルムズ海峡に依存している日本。このまま封鎖が続くとエネルギー危機に陥るが、7日、高市首相は、備蓄放出や代替調達で「年を越えて供給を確保できるメドがついた」と発表。国民にエネルギー節約を求める可能性については、「長期化も見据え、あらゆる可能性を排除せずに臨機応変に対応していく」と述べるにとどめた。この状況下で日本経済や、国民生活は今後どうなっていくのか?
今夜は金曜キャスターが集う特別編として、太田昌克と加谷珪一が政治と経済の両面からイラン攻撃をめぐる「トランプ・ダメージ」を徹底討論する。