第31話  主水蜂にゴマする

勇次は、仕事場から見える橋の上に毎夕人待ち顔で佇んでいる女に気が付いた。女はおもとと名乗ったが、何やら訳があるようで何も語ろうとはしない。その頃、新年早々金繰りに困っていた主水は、武家の女・美津から「おもとという女を捜して欲しい」と頼まれる。