第16回  業績管理が導く 次の一手

先の見えない時代を生きる中小企業の経営者たち。今こそ、イノベーションを生み出す戦略思考が求められている。

■岐阜県岐南町の木工メーカー、株式会社トクエー。キッチンに使われるキャビネツトや扉をはじめ、保育園家具、産業用木工部材などを手掛けている。長年、システムキッチン向け木工パーツ製造を担ってきたが、取引先の工場再編により、主力の受注が大きく変化。そこで、強味を生かして取り組んできたのが、オーダーキッチン事業である。月次の数字を確認しながら、限界利益を意識した経営に取り組み、新たな事業の柱づくりを進めている。

■新潟市・古町地区の老舗料亭、鍋茶屋。国の登録有形文化財でもある歴史ある建物で、宴会や婚礼など、地域の大切な席を受け入れてきた。宴会需要の変化や食材価格の上昇、建物の維持といった課題に向かい合いながら、七代目の高橋英司さんは、料理の質と料亭文化を守るための打ち手を重ねている。月次決算や部門別管理を通じて経営の現状を把握し、併設する日本料理店「光琳」や調理場での工夫など、新たな客との接点づくりにも取り組んでいる。

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