8月24日~8月28日

8月24日(月)
「北方領土を電撃訪問 プーチン大統領の思惑と戦略とは?」

ゲスト:名越 健郎(拓殖大学客員教授)、兵頭 慎治(防衛研究所研究幹事)

8月13日、プーチン大統領が北方領土の択捉島を訪問した。プーチン氏の北方領土訪問はこれが初めてで、日ロの領土交渉は事実上不可能になった。日本周辺で中国との共同活動も活発化し、ロ中朝の連携が日本の安全保障環境を揺さぶっている。エネルギー確保へ対ロ関係改善を探ってきた高市政権も、前提の見直しを迫られる。その一方で、ウクライナは米国製パトリオットと英国製長距離ドローンでロシアの石油インフラへの攻撃を強め、対するロシアは北朝鮮の追加派兵に頼る。欧州ではNATO加盟国へのドローン飛来も相次ぐなど、戦争の行方は依然見通せない。そのプーチンの足元が揺らいでいる。カザフスタンのトカエフ大統領は対面で「若者が命を落としている、止めるべきだ」と停戦を進言し、その様子は国営テレビで流れた。5月の米中首脳会談では、習近平がトランプに「プーチンは侵攻を後悔するだろう」と語ったと報じられた。政権内でも停戦論と徹底交戦派が対立している。石油インフラへの攻撃で燃料不足は全土に広がり、モスクワでも給油の行列ができた。また、9月18日からは侵攻後初の下院選がある。プーチンを取り巻く環境は厳しさを増している。
番組では、元時事通信モスクワ支局長で拓殖大学客員教授の名越健郎さんとロシアの政治・外交・安全保障が専門の兵頭慎治さんをゲストにプーチンの思惑と戦争の行方を徹底検証する。


8月25日(火)
「イラン再び対米攻撃か!? トランプ氏『壊滅的経済作戦』へ」

ゲスト:松本 太(前駐イラク大使 / 一橋大学大学院教授)、渡部 恒雄(笹川平和財団上席フェロー)

戦闘終結に向けた覚書の交渉期限が過ぎ、米国とイランの対立が再燃。イラン側は海上封鎖や資産の凍結解除がなければ、米軍への再攻撃も辞さない構えだ。一方、トランプ氏はイランの孤立化を狙い、大規模な経済制裁を科す考えを表明。"再衝突の危機"はどこまで高まっている? こうした中でサウジとトルコ、パキスタンは今月、共同防衛協定を締結しNATO型の集団防衛体制を構築。これにイスラエルやインドは警戒を強める。イラン戦争を機に揺れ動く中東地域の安全保障秩序。世界で進む世界で進む"米国離れ"の現状は?
ゲストは、前駐イラク大使で一橋大学大学院教授の松本太氏と、米国の外交・安全保障に詳しい笹川平和財団上席フェローの渡部恒雄氏。再び危機的局面を迎える米イラン対立。その最新情勢を徹底分析する。


8月26日(水)
「資本主義より社会主義 トランプ氏"急進左派"に危機感!?」

ゲスト:小西 克哉(国際ジャーナリスト / 国際教養大学大学院客員教授)、中林 美恵子(早稲田大学教授 / 東京財団理事長)

11月3日に実施されるアメリカ中間選挙。トランプ政権に対する中間評価の位置付けだが、大統領支持率はイラン情勢の長期化などで過去最低水準まで下落。国内のインフレに歯止めをかけられず苦境に立つが、「米国を再び偉大に」を掲げるMAGA派からの人気は健在。トランプ氏に焦りはないのか? 一方、連邦議会の上下両院で多数派の奪還を目指す民主党。ニューヨークのマムダニ市長に代表される「民主社会主義者(DSA)」と呼ばれる"急進左派"が中間選挙の予備選で勝利を重ね台頭。トランプ氏は「共産主義の脅威が再燃している」と警戒を強めているが、急進左派が勢いを増す背景は...。
ゲストは長年、アメリカ政治を見続けてきた2人の論客、国際ジャーナリスト・小西克哉氏と、早稲田大学教授・中林美恵子氏。共和党・保守強硬派「MAGA」と、民主党・急進左派「DSA」による対決構図を軸に、残り2カ月余となる中間選挙を展望する。


8月27日(木)
「泳げない子どもが急増 命を守る水泳学習とは」

ゲスト:鈴木 大地(初代スポーツ庁長官 / 日本水泳連盟会長 / 参議院議員) VTR出演:松本 貴之(公益財団法人 日本ライフセービング協会副理事長)

水泳の授業が消えていく背景には、施設の老朽化に加え、酷暑や教員の負担増という「三重苦」がある。埼玉県の調査では、小学6年でクロール25mを泳げる子どもの割合が、この20年余りで7割超から5割前後まで低下。海水浴客や海水浴場の減少など、日本人の「水離れ」も進む。これに危機感を覚え結成された、超党派の水泳議員連盟発足の経緯や現場の声を伝えるVTRを交え、子どもの泳力低下の実態と、その背景にある課題に迫る。
命を守るための新たな学習指導要領改訂案には「水難事故から身を守る力」が明記された。そのカギとなる「着衣泳」とは何か、実際の指導映像とともに、泳ぐためではなく浮くための「着衣泳」を解説する。かつて「水泳ニッポン」と称えられた日本の水泳。しかしパリ五輪でのメダル数はわずかに1個。水泳の裾野の拡大も求められる。命を守る教育と競技力向上をどう両立させていくべきか。
スタジオゲストは参議院議員で日本水泳連盟会長の鈴木大地氏。初代スポーツ庁長官であり金メダリストでもある鈴木氏が、水泳教育の危機と子どもたちの命を守るための課題を考える。


8月28日(金)
「戦争体験をどう受け継ぐか〜政治の役割を考える〜」

ゲスト:平沢 勝栄(自民党衆議院議員)、泉 健太(中道改革連合衆議院議員)

多くの人が戦場で、そして空襲で命を落とした第2次世界大戦の終戦から81年。日本国内で戦争を知る世代が急速に減る中、世界に目を向けると、ウクライナで、ガザで、イラン周辺で、今も多くの地域で戦闘が続き、そこに住む人々が命を落としている。私たち日本人は、戦争体験をどう後世に受け継いでいけば良いのか? 戦争の記憶が薄れゆく中、未だ残された先の大戦の課題に向き合っている政治家もいる。自民党の平沢勝栄衆議院議員は、超党派の議員連盟「空襲議連」会長として、空襲被害者の救済に尽力している。また、中道改革連合の泉健太衆議院議員は、学生時代から戦没者の遺骨収集に取り組んできたという。
今夜はこの2名をスタジオに招き、残された先の戦争の課題をどう解決するのか、後世に戦争体験をどう受け継ぐのか、政治の役割を考える。