9月7日~9月11日
9月7日(月)
「法の支配と同盟の間で...ICC所長制裁に日本政府は!?」
ゲスト:中谷 元(前防衛相 / 自民党衆院議員 / 超党派「人権外交議連」共同代表)、萬歳 寛之(早稲田大学法学部教授)
米トランプ政権は8月、国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長らを制裁対象に指定した。ルビオ国務長官はICC解体を宣言し、機関トップを標的としている。国連やEUが米国を非難する中、米国は、ICCと真っ向から対立している。資産凍結などの実害を伴う制裁に対し、赤根氏は会見で「ICCは決して負けない」と徹底抗戦の構えだ。法の支配の「最後の砦」が危機に瀕する中、当初「大変残念」と述べるにとどまった高市首相ら日本政府の姿勢が問われている。米国の制裁指定に対し、中谷議員らが共同代表を務める超党派議連は、「制裁の即時撤回」を政府に求める非難声明を発表した。日米同盟を維持しつつ法の支配を貫くよう要求する内容だ。当初「大変残念」とのコメントにとどめていた高市首相は、こうした動きを受け「事態を深刻に受け止めている」と発言を修正した。現在、ICC最大の資金拠出国である日本にとって、「力こそ正義」の動きから平和の基盤である国際法をいかに守り抜くかが、直面する大きな外交課題となっている。
番組では自民党衆院議員で超党派「人権外交議連」共同代表の中谷前防衛相と国際法が専門の早大法学部の萬歳寛之教授をゲストにICC所長の制裁と日本の対応を徹底検証する。
9月8日(火)
「"米特使訪ロ"内幕 プーチン氏に何を『警告』か」
ゲスト:山下 裕貴(元陸上自衛隊 中部方面総監)、畔蒜 泰助(笹川平和財団 上席研究員)
トランプ大統領は長期化するウクライナ侵攻をめぐり、ウィットコフ特使らをロシアとウクライナに派遣。「戦争を終わらせる提案を持って行く」と述べ、停滞する和平交渉の打開に乗り出した。これに先立ち、CIA長官も訪露し異例の外交を展開。水面下で動く米露...プーチン氏に突きつけた「警告」とは?
これに対し、プーチン氏は「最終的には紛争当事国であるロシアとウクライナによって解決される必要がある」と主張。ウクライナ要衝へ露軍の"浸透作戦"を続け、戦況の優位を交渉のカードにする構えだ。戦場での圧力を強めながら交渉に臨むプーチン氏の思惑とは?
ゲストは元陸上自衛隊・中部方面総監の山下裕貴氏、5月にロシアを訪問した笹川平和財団・上席研究員の畔蒜泰助氏。長距離攻撃を激化させるロシアとウクライナ。和平交渉はどこまで進展するのか、最新情勢を徹底分析。
9月9日(水)
「北朝鮮建国78年 金一族『白頭の血統』と後継問題」
ゲスト:平井 久志(共同通信客員論説委員・元ソウル支局長)、髙 英起(デイリーNKジャパン編集長 / ジャーナリスト)
北朝鮮はウクライナ戦争による特需で、経済成長率が3年連続3%超えと好景気に沸く。首都・平壌の百貨店には高級ブランド品が並び、街の華やかさが報じられる一方で、専門家は貧富の格差が顕著となり、「金正恩体制は太り、人民は痩せる」と指摘する。経済成長の裏で起きている国家の実像とは?
北朝鮮は建国以来、「白頭の血統」による金一族の統治を78年続けてきた。正恩氏の事実上の3代目就任からまもなく15年となる一方で、後継問題に動きが...。韓国情報機関は今月1日、娘とされるジュエ氏を「事実上の後継者に内定した段階」との見方を示した。容姿をめぐる憶測も出たジュエ氏の最新動向とは...。
ゲストは、朝鮮半島情勢や北朝鮮の動向を取材する共同通信客員論説委員の平井久志氏と、北朝鮮の情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長でジャーナリストの髙英起氏。北朝鮮の建国記念日にあたる9月9日に、これまでの世襲による歴史を振り返り、金一族の今後に迫る。
9月10日(木)
「冷え切った日中関係...訪中議員"生報告" 対話の糸口は?」
ゲスト:伊佐 進一(衆議院議員)、宮本 雄二(元駐中国大使)
日中関係が『1972年以来最悪』とも言われる中、超党派の国会議員団が北京を訪問し、党の対外連絡ルートを通じて中国側と直接意見交換を行った。相手は中国共産党の対外連絡部門である中連部(中央対外連絡部)の陸慷(りく・こう)副部長。中連部は「政党外交」の窓口とされる一方、欧米からは「政党外交・対外影響工作」の主要担当機関の一つとも認識されている。この組織を相手にする議員外交のリスクと利点、当日の議論の内容を聞く。
中国商務省は、日本から輸入する半導体製造用の特殊ガスに反ダンピング措置を発動し、対象企業に最大99.2%の保証金納付を求めている。一方、中国国内では7月の消費者物価指数の伸びが鈍化し、失業率も若年層で17.9%と高水準。こうした状況の中でも対日強硬姿勢が変わらない背景と、日本が模索すべき関係改善の道を探る。
スタジオゲストは今回の訪中を実現した超党派議員団団長の中道改革連合の伊佐進一氏と元駐中国大使の宮本雄二氏。11月のAPECで日中の関係改善は進むのか?今後の日中関係を模索する。
9月11日(金)
「米同時多発テロから25年 "9.11"は世界をどう変えたか」
ゲスト:藤原 帰一(順天堂大学特任教授 東京大学名誉教授)、石井 正文(元駐米大使館公使 元駐インドネシア・ベルギー大使)
25年前の2001年9月11日朝。米国で旅客機4機が相次いで乗っ取られ、そのうちの2機がニューヨークにあった世界貿易センターのツインタワーに衝突、1機がワシントンの国防総省に衝突、1機はペンシルベニア州で墜落し、日本人24人を含む2977人の命が奪われた。イスラム過激派組織アルカイダによって行われた、いわゆる「9.11米国同時多発テロ」である。あれから25年。9.11後、世界情勢はどう変わり、米国をどう変えたのか?
国際政治学者で、順天堂大学特任教授の藤原帰一さん、元駐米大使館公使で、外務省国際法局長などを歴任された石井正文さんをスタジオに招き、当時を振り返るとともに、世界はどこに向かうのか検証する。