10月26日~10月30日

10月26日(月)
「トランプ外交に揺れる朝鮮半島!米朝会談と米韓同盟の行方」

ゲスト:平井 久志(共同通信客員論説委員 / 元ソウル支局長)、高 英起(ジャーナリスト / デイリーNKジャパン編集長)

2023年、南北統一を放棄し、韓国を「敵国」と位置づけた金正恩体制。以来北朝鮮は、南北軍事境界線の"要塞化"を進めている。最近、地雷の爆発で韓国軍兵士が負傷する事故が発生するなど、南北軍事境界線の緊張が高まっている。そんな中、トランプ米大統領は、来月、中国で開かれるAPEC首脳会談の前後での、金正恩氏との4度目の会談実現に意欲を見せている。しかしその協議の中で、果たして北朝鮮に対して「非核化」を求めるのか?それとも「核開発の凍結」で手を打ち、北朝鮮を事実上の「核保有国」と認めるのか。韓国では、自らの"頭越し"で合意がおこなわれるのではないかとの懸念が広がっている。
揺らいでいるのは米韓同盟自身も同じだ。8月、トランプ大統領は、米韓合同軍事演習を大幅に縮小するよう指示した。また、北朝鮮の核関連情報の韓国との共有も制限し、さらには、対米投資や防衛負担、中国との距離感をめぐる温度差も米韓の間の不協和音の火種になっている。加えて、ロシアのプーチン大統領が、習近平主席を交えた米中ロ3者会談を提案したと報じられ、トランプ氏も前向きな姿勢を示している。これは、朝鮮半島の行方が、大国だけで決められてしまうという事実上の"新ヤルタ会談"となるのではないかとも言われていて、関係諸国には、危機感が浮上しつつある。
番組では、日本、中国、韓国を拠点にして長期にわたり朝鮮半島情勢を追いかけて来た共同通信客員解説委員の平井久志さんと、独自の北朝鮮情報を掘り下げ、発表し続けているジャーナリストの高英起(コ・ヨンギ)さんをゲストに、米朝会談の可能性と、米韓同盟の行方や今後の朝鮮半島の安保情勢を徹底検証する。


10月27日(火)
「"高市語録"で見る素顔と本音 「1強政権」の実像は?」

ゲスト:飯尾 潤(政策研究大学院大学教授)、佐藤 千矢子(毎日新聞専門編集委員)、鈴木 邦和(選挙ドットコム編集長)

高市首相は21日、就任1年を迎え政権2年目に突入した。「ぶれない姿勢」を強みに高い支持率を維持してきたが、内閣改造で起用した簗氏が自身の発言問題で辞任。その対応を巡り、危機管理力や政権統治力が問われた。「高市1強」にほころびは?自民党内の求心力、そして有権者の「高市支持」は今後も続くのか?
「働いて、働いて」を掲げる高市首相の政治手法とは?"高市語録"から見える素顔と本音、政権の「強さともろさ」を徹底分析。長期政権構想の行方を展望する。
ゲストは、政策研究大学院大学教授の飯尾潤氏、毎日新聞専門編集委員の佐藤千矢子氏、そして選挙ドットコム編集長の鈴木邦和氏。「政権運営・政局・世論」の各視点から、高市政権の1年を検証し、その実像に迫る。


10月28日(水)
「"独裁"習近平氏の野望 健康不安説・後継問題どう払拭?」

ゲスト:興梠 一郎(神田外語大学教授)、桃井 裕理(日本経済新聞社ニュース・エディター)

中国共産党は重要会議「5中全会」を今月26日から29日にかけて開催。党内統治に関する問題が主要議題になるとみられるが、習近平政権は汚職や規律違反などによる摘発を強化。2022年に7人で発足した軍を統括する中央軍事委員会のメンバーは5人が失脚したままという異例の事態に陥っている。
今回の「5中全会」では来年秋の党大会を見据えた人事にも注目が集まる。10年以上の長期政権を築く習近平氏の4期目は確実視され、自身の後継者候補は全く浮かんでこない。一方で、先月の米中首脳会談では習氏の体調不良が報じられるなど、以前から健康不安説がつきまとう。こうした懸念をどう払拭するのか?
ゲストは現代中国論が専門の神田外語大学教授・興梠一郎氏と、日本経済新聞社ニュース・エディターで2021年から4年間、中国総局長を務めた桃井裕理氏。来月18日から中国・深圳でのAPEC首脳会議に合わせ、米中ロ首脳会談の可能性が浮上。中国外交の今後にも迫る。


10月29日(木)
「ネタニヤフ首相の命運は 揺れるイスラエルと中東情勢」

ゲスト:高橋 和夫(放送大学名誉教授)、鶴見 太郎(東京大学大学院総合文化研究科准教授)

イスラエルの総選挙が27日に投開票された。イスラエルは全国を1つの選挙区とする完全比例代表制で、単独で過半数を獲得した政党はなく、選挙後に数週間から2か月程度の期間をかけて連立工作が行われるのが伝統。注目は、ネタニヤフ政権が続くかどうか?約19年にわたり首相に在任するネタニヤフ氏だが、2023年のハマスによる奇襲を防げなかったことや、収賄などで起訴されたことで、批判的な声も大きい。対するのは、新党「ヤシャル」。党首はモロッコ系ユダヤ人のアイゼンコット氏だ。ヤシャルを中心とした政権ができるのか?それともネタニヤフ政権が続くのか?
連立の組み合わせが注目されるが、日本人にとって気になるのは、次の政権によって、ガザやイランと戦闘を続けるイスラエルが変わる可能性があるのかということ。イスラエル国民の選択で、中東情勢、そして、世界経済の行方が左右される。
ゲストは、中東研究を専門とする国際政治学者で放送大学名誉教授の高橋和夫氏。ユダヤ史、シオニズム研究などが専門の東京大学大学院総合文化研究科准教授の鶴見太郎氏。イスラエル総選挙から国際情勢を考える。


10月30日(金)「鈴木哲夫の永田町ショータイム」
「なぜ急ぐの? 議員定数削減」

ゲスト:細川 隆三(政治ジャーナリスト)
VTR出演:吉田 徹(同志社大学政策学部教授)

遡れば民主党政権当時、野田元首相が党首討論で安倍元首相に解散を迫った最大の争点が「衆議院議員定数削減法案」だった。あれからまもなく14年...。なぜ今「定数削減」なのか。
諸外国の議員定数について、イタリアは945人を600人に削減。アイルランドは160人を174人に増員させた。それぞれ事情は異なるが、明確な理念があるという。一方、日本の場合は何に基づいて定数を考えるのか、積極的に議論されてこなかった。いま定数削減ありきの国会論戦でいいのか考える。