第190回  東京・福生市で、異国情緒と酒肴を堪能

今回の舞台は、東京都西部に位置する、アメリカンな雰囲気が漂う独特の街、福生市。横田基地の存在により、異国情緒あふれる街並みや文化が特徴です。一方で、多摩川の豊かな自然や宿場町の面影を残す史跡など、日本の魅力も満載。多彩な魅力を放つ街で、和から独創性あふれる料理を提供する実力店をご紹介します。

さてお待ちかねの1軒は、高松市に暖簾を掲げる「酒甫手(さかぼて)」。実に7年ぶりの再訪です。まずは讃岐の地酒、川鶴・純米吟醸から。お通しはごま油のコクが香る葉ごぼうの炒め煮。大好物のたいらぎの炙りは、思わず唸るほどの逸品。濃醇な石鎚・純米吟醸には、今が旬のイイダコの天ぷらを。人も料理も相性がなによりと、ご夫婦との再会を愉しむ語らいが一段と弾みました。

福生には、創業200年を越える東京を代表する老舗酒蔵がありました。銘酒「嘉泉」を醸す田村酒造場。2026 年には日本酒を五感で体験する複合施設「&KASEN」をオープン。日本酒と料理のペアリングを味わった太田さん、伝統と現代をつなぐ体験を堪能しました。

福生駅西口から数分の商店街の角、居心地の良いレストラン「Seasonal Kitchen うみかじ」 。厳選食材を自在に料理し、ハズレがない味と絶賛の人気店だとか。まずは「嘉泉 幻の酒」の燗を注文。大好物の生牡蠣は、噛むほどに、海の深みが広がる旨さ。マグロと卵黄、揚げ玉が織りなす「ハイカラ」も定番メニュー。組み合わせの妙に、太田さんも脱帽。厨房を見ながら食事を楽しめる空間で、今宵もすっかり酔いしれました。

太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選
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