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ドラマ

事件・市民の判決

© 国際放映

名作劇場事件・市民の判決

番組紹介

佐野洋の小説『検察審査会の午後』を元にした連続ドラマ。

出演者・スタッフ

【スタッフ】
原作:佐野洋
脚本:石松愛弘、古田求、林誠人、水谷龍二、加藤文、浅田直亮、鹿水晶子、鈴木智
監督:三村晴彦、長尾啓司、鈴木一平、崎田憲一、杉村六郎
音楽:桜庭伸幸
プロデューサー:網野英夫、古屋克征

【キャスト】
佐田章:渡瀬恒彦
小淵沢妙子:沢田亜矢子
米山正樹:渡辺徹
館林俊一:でんでん
本田清之介:守屋俊志
種田ふさ:五月晴子
佐田朝子:大寶智子
長谷川審査課長:辰馬伸
峰初枝:筒井真理子
木島良男:昭和こいる
松宮修平:頭師孝雄
白田かね子:岡江久美子(第1話)
眞鍋真澄:朝加真由美(第2話)
市川きくゑ:風見章子(第3話)
大和田貢:草薙良一(第4話)
中野知恵子:鳥越マリ(第6話)
渡辺雅恵:石井めぐみ(第7話)
富士見一世:藤岡弘(第10話)
峰遥:小林綾子(第11話)
野崎寛:松平健(第11話)

過去のラインアップ

第1話「落ちてきた義務」  続きを読む | 閉じる

高校の教師をしている佐田章。娘の結婚式の後に離婚届を突き付けられ、別居を余儀なくされる。
佐田は、15年前に教え子の姉の栃尾素子と不倫関係になったことが原因だった・・・。
そんな中、佐田は、検察審査会の審査員に選ばれる。検察審査会とは、不起訴になった事件を、
申立があった場合に審査会が開かれ、検察庁の判断が妥当なものだったかを審議する組織。
審査員は、一般市民から無作為に選ばれた11人が担当するものである。
何も分からず、審査会に出席する佐田は、そこで元教え子で雑誌記者の米山正樹と再会する。米山も審査員をしているのだという。
さらに、栃尾素子にうり二つの大学病院の医師・小淵沢妙子という女性も審査員であり、目を奪われる。
そんな彼らが担当する事件は、喫茶店〈白帆〉を営む白田かね子の事件である。
ある朝、白田の自宅に税務署員の山本が現れ、店の帳簿と家計簿を押収された、というもの。
白田はネグリジェ姿で対応させられ、着替える事も許されず、屈辱的なものだった。
それは、不当な調査ではないかと訴えたが、不起訴になったとのことだった。
審査会が開かれ、申立者・白田の尋問が行われる。そして、家計簿が白田の日記にもなっている事が判明する。
腑に落ちない佐田たちは、事件の真相が白田の過去に秘密があるようだと感じ取るのだが・・・。

第2話「消えた指紋」  続きを読む | 閉じる

検察審査会の審査員に選ばれた高校の教師をしている佐田章。
今回審査するのは、ビジネスホテルで死亡した沢田幸吉の件である。死因は脳内出血で他殺の可能性はない。
沢田は、ホテルに偽名で宿泊しており、女と会っていたようなのだが、
問題はその女が帰った時に沢田がまだ生きていたのかということだ。
発作が起きたときに驚いて逃げ出したのであれば、保護責任者遺棄、或いは遺棄致死になる。
翌日、不倫相手である眞鍋真澄が出頭してくる。そして、自分がホテルを出たとき沢田はまだ生きていた、という。
納得がいかないのが沢田の妻・時子である。時子は、数年前から二人が不倫関係であった事をしっていた。
その恨みから遺棄致死で真澄を告訴したのだ。
しかし、沢田の死亡推定時刻のアリバイが真澄にはある。その為、不起訴処分になったのだ。
この処分を不満に思った時子が検察審査会に審査の申し立てをしたのだった。
審査を進めていくと、おかしな点がいくつも出てくる。
死体発見のキッカケがホテルにかかって来た、都議会委員の中村と名乗る男からの電話であることや、
ドアノブから指紋が検出されなかった事である。審査が進むにつれ、佐田はある一つの仮説にたどり着くのだが...。

第3話「効きめのない祈り」  続きを読む | 閉じる

検察審査会の審査員に選ばれた高校の教師をしている佐田章。
今回審査する事件は、ボケ防止の祈祷をするお寺に50万円騙し取られた、というもの。
市川源三が訴えた事件で、以前に一度、五千円で祈祷をお願いしたことがあり、迷子札の様なお守りを受け取っていた。
そんある日、母親のきくゑの銀行口座から50万円が引き出されていたので、源三は、きくゑに何に使ったのか問い質すと、
お寺に祈祷料として払ったという。
この頃、きくゑは痴呆が進み、源三の事も誰なの分からない時がある程だった。
返金を求めた源三だが、お寺はそんなお金受け取っていないという。
さらに、きくゑがボケているから何か勘違いしたのではないかという。
源三の訴えは、ボケ防止の祈祷をお願いしたのに、母親はボケてしまった。
お寺は、祈祷が効かないと知っていたのにお金を取ったのは詐欺だ、というものだった。
お寺に50万円が支払われた証拠がないので、『嫌疑なし』ということになったのだが、
源三は納得できず審査会に審査を申し立てたのだった。
源三、お寺双方の尋問のあと、佐田と元教え子で審査員の米山と共に、調査してみると...。

第4話「毒入りだんご」  続きを読む | 閉じる

検察審査会の審査員に選ばれた高校の教師をしている佐田章。
今回審査するのは、毒入りだんごで愛犬を殺されたという訴え。
大和田貢の愛犬・バーディは、いつも決まった場所でフンをしていた。
近所の並木龍太郎の家の前でだった。大和田と並木の間で、そのことで口論が絶えなかった。
この日も口論となり、並木は「ぶっ殺してやる」と大声をあげる。
その3日後、道に落ちていただんごを食べたバーディは死んでしまう。
大和田が、バーディを毒入りだんごで殺したのは並木だとして訴えたのだ。
証拠不十分で不起訴となったのを不服とし、検察審査会に審査の請求をしたのだった。
審査員の一人に、大和田の娘・治美の同級生がおり、治美から話を聞くことに。
すると、大和田に結婚を反対され、家を飛び出したという。
どうやら、何か大和田家の問題が関係しているようなのだが...。

さらに、バーディが死んだ日に婚約者が大和田を説得に行くといって出て行ったきり、姿を消していた。
佐田たちは、大和田がバーディの墓を自宅の庭に作っていたことを思い出す、
もしやそこに婚約者が埋められているのではないかと推理するのだが...。

第5話「疑惑の証明」  続きを読む | 閉じる

検察審査会の審査員に選ばれた高校の教師をしている佐田章。
今回審査するのは、交通事故の轢き逃げ事件の犯人蔵匿・証拠湮滅。
訴えたのは、被害者・大泉卓郎だった。
轢き逃げ事件の翌日、大手進学塾『日の出ゼミナール』の理事長の秘書をしている庭野常治が自首し、
業務上過失致傷ならびに道路交通法違反で起訴される。
検察審査会は、起訴された事件を扱えない。
大泉が訴えたのは、自分を轢いたのは庭野ではない、違う人物だという犯人蔵匿・証拠隠滅の被疑だった。
嫌疑なしで不起訴となる。
秘書をしている庭野が理事長の身代わりで自首したのではないか、審査会もその可能性はあると調査を開始する。
しかし、審査を進めると大泉が犯人は女だったと主張していたことが判明する。
理事長の愛人かもしれないと勘繰る審査員たち。
だが、事件は思わぬ方向に。それは、米山の調査に明らかになる。
大泉は、レストランの店長をしているのだが、『日の出ゼミナール』と敵対する『大地学習塾』の代表の夫人が、
そのレストランのオーナーだったのだ。
そして、事件の後に店長になっていたのだ。
『日の出ゼミナール』のイメージを悪くするために、あえて騒いでいるのではないかと疑う審査会。
しかし、犯人の庭野を証人として呼ぶと意外な事実が判明する...。

第6話「傷痕」  続きを読む | 閉じる

検察審査会の審査員に選ばれた高校の教師をしている佐田章。
審査会の会長・本田が病気のため、佐田は会長代理に選ばれる。
そんな今回審査するのは、東都学院大学の助手・中野知恵子が教授の山田誠を訴えた強制猥褻事件、
いわゆるセクハラ事件である。
学会の出張で泊まったホテルで、部屋に呼び出され、いきなり抱きつかれたというのだ。
そして、拒否すると侮辱的な暴言を吐かれ、昇進に妨害を加えることをほのめかされたという。
この事件は、マスコミでも大きく取り上げられ、派手な見出しが紙面に踊った。
証拠はなく、不起訴になった為、検察審査会に審査の請求が来たのだ。
知恵子と山田、二人を呼び審査するが、どちらの言っていることが正しいのか、判断できない佐田たち。
審査員の一人で雑誌記者の米山が調査をすると、過去の二人の噂を耳にする。
同時期に助手をしていた二人だが、知恵子が一方的に山田を慕っていた、そんな時に山田は学長の娘と結婚したという。
事件の真相には、どうやら二人の過去に何かあるようなのだが...。

第7話「絆」  続きを読む | 閉じる

検察審査会の審査員に選ばれた高校の教師をしている佐田章。
今回審査するのは、痴漢容疑の強制猥褻罪で告訴。証拠不十分で不起訴となる。
申立人は旅行会社に勤める藤沢奈津実、訴えられのは、都立高校で教師をしている渡辺敏治。
奈津実は、大きな声で「やめてください」と叫ぶと、電車から逃げるように出て行ったという。
それを追っていき捕まえたのだ。
気の弱い渡辺だが、容疑を否認しており、教師という立場上、妙に騒がれるのは困るので逃げたのだという。
しかし、どうも歯切れが悪い。他に何か隠しているようなのだが...。
渡辺の妻・雅恵から、渡辺がバスケ部の顧問をしており、全国大会への出場が決まっている事を聞く。
そして、事件の裏に全国大会への出場が関係しているのでは、と疑う佐田たちだが...。

第8話「深夜の刑事」  続きを読む | 閉じる

検察審査会の審査員に選ばれた高校の教師をしている佐田章。
今回審査するのは、特別公務員の職権濫用だ。
司法試験を目指す28歳の川本広哉が、ある夜、高級マンションを見上げていた時、突然、刑事・中西富夫が職務質問してきた。
質問を拒否し、手を振り払ったら公務執行妨害で逮捕されてしまう。
微罪事件としてすぐに釈放されたが、納得できない川本は訴えたのだ。
早速、審査会は川本を証人として呼び出す。
川本は、なぜその場にいたのか、何の為にマンションを見上げていたのかなど、審査会が質問したことに答えたくないという。
どうやらマンションの住民との関係があるようなのだが...。
後日、佐田の説得で川本と審査員たちで実況見分をしてみることに。
すると川本は、中西に釈放された時、山岡という女と知り合いじゃないのかと問い詰められたと言う。
佐田たちが調べると、マンションに山岡和江という女性が住んでいることがわかる。
さらに、彼女が経営するバーに行き、話を聞くと意外な事が判明するのだが...。

第9話「盗まれた音」  続きを読む | 閉じる

検察審査会の審査員に選ばれた高校の教師をしている佐田章。
今回審査するのは、申立人の竹森芳明がアパートの隣人・保坂沙織を窃盗容疑で告訴した事件だ。
盗聴器により音を盗まれたというもの。
それにより家庭の平穏が乱されたという。
竹森の妻・美奈子が沙織からもらった縫いぐるみから盗聴器が発見された。
沙織を問い詰めたが、知らないというので、真相をハッキリさせたくて告訴に踏み切ったという。
嫌疑なしで不起訴となった。
早速、竹森を証人として呼び出した。
すると、半年前に竹森が傷害事件を起こしていたと告白する。
佐田は、盗聴と関係があるかもしれないので、詳細を説明して欲しいというが、竹森は答えない。
この審査会の後、佐田たちのもとに美奈子が訪れ、申立を取り下げたいといってきた。
盗聴器を仕掛けたのは、夫の竹森ではないかと疑っていたのだ。
話を聞くと、半年前、同窓会で再会した元恋人と奈美子は浮気をしていた。
竹森が起こした傷害事件は、その浮気相手だったのだ。
夫婦はお互いを信頼できないようになっていた。
そんな時、小淵沢妙子が、大人の女にとって縫いぐるみは人から贈られることが多いと気付く。
そして、佐田たちは、ある可能性を考えはじめていた...。

第10話「岐路」  続きを読む | 閉じる

検察審査会の審査員に選ばれた高校の教師をしている佐田章。
今回審査するのは、富士見一世が代表を務める『富士見セミナー』による詐欺被疑事件。
申立人の橋本和江の妹・幸江がセミナーに会員として出入りするうちに、
セミナーの出版物を法外な値段で買わされた、というもの。
幸江が「自分から進んで購入した」と証言したため、不起訴となった。
また、心療内科の医師である小淵沢妙子の患者・鈴木百合子も、出版物の代金が払えず、自殺未遂をしていた。
幸江と百合子は、それぞれ不安やストレスで今の自分に存在意義を見いだせずにいた。
人の心の隙間につけ込んだ詐欺だった。
そして、富士見一世が佐田の昔の同僚だったことがわかる。
佐田は、富士見と意見が対立し衝突した過去を思い出す。
富士見は、十年前の交通事故により人生観が変り、教師を辞めセミナーを開催するようになったという。
その交通事故に、富士見の心の傷が存在するのだが...。

第11話「心停止時刻」  続きを読む | 閉じる

検察審査会の審査員に選ばれた高校の教師をしている佐田章。
今回審査するのは、虚偽診断書作成被疑事件。
孤島の町長選挙で二人の候補者のうち一人が突然亡くなる。
選挙法の規定で、心停止時刻が投票開始時前の場合、無投票当選となる。
今回の選挙では、死亡した候補者の心停止時刻が投票開始直後だったため、
選挙は有効となり、もう一人の候補者は落選したことになる。
訴えたのは、落選した候補者だ。
心停止時刻は、医師の判断に委ねられる。
人工呼吸や心臓マッサージなどで蘇生処置がされることで心停止時刻は変わってくる。
訴えられた医者・松宮修平が、故意に、心停止時刻を投票開始時刻に合わせたのではないか、という事件だった。
松宮は心臓外科の権威だった。
腕のいい医者で、助かる見込みのない患者に対して、診断が速いことで有名だった。
だが、この日に限って、蘇生処置を一時間以上続けていたのだ。
佐田は、過去の新聞から松宮の父が問題の日の一週間前に死亡していた事を調べあげる。
そんな中、審査員の一人峰初枝の妹・遥が重い心臓疾患であり、初枝は松宮に治療をお願いするが断られてしまう。
そのうち、病状が悪化した遥は佐田たちの前で倒れ、病院へ。
佐田は、松宮の病院に搬送するように依頼。松宮は、懸命に蘇生を試み、遥は一命を取り止める。
そして、あの日の真実を語り出すのだった...。

番組へのメッセージ

合計6件 最新の4件を表示

こけたん

是非とも、追悼のために再び放送してほしいです。お願いいたします。

2017/04/08(土)23:38

もも

痴漢被害者には、たくさん悩みます。でも相手に対して復讐するために陥れる行為は絶対に許す事出来ません。渡瀬恒彦さん、難しいけれど法律の勉強になっていますよ。頑張れ

2013/08/21(水)20:16

とし太郎

「事件・市民の判決」の再放送、本当にありがとうございました。現在「ドラマ24」を中心に深夜枠で放送されているテレビ東京のドラマで96年に希少のプライム枠で放送されているのは、まさに珍しいことです。久宝瑠理子さんの主題歌「めまい」も素晴しいです。今後はテレ東の90年代の超貴重なドラマ作品を次々に放送していただければと思います。
【追記】ちなみにこの作品の前番組は役所広司さん・布施博さん主演の「刑事追う!」です。

2013/07/19(金)21:12

nikorin

再放送、はじまりましたね!
とても嬉しく観ています。渡瀬さんのとても真摯な演技に
ひきこまれます。
沢田亜矢子さん、渡辺徹さんも素敵です。
このような良作を見る機会をくださりありがとうございます!

2013/07/14(日)16:39

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