再放送待っています

グリザイアシリーズ見たいのでどうか再放送お願いします。

　遂に「楽園」が無事、最終回を迎え、グリザイアシリーズも完結しました。
　最終回についても、オスロとの決着もゲームとは異なりますし、雄二がグリザイア島までどのような経緯で到着した謎が謎のまま伏せられてしまい、そのグリザイア島が命名されるまでの経緯が丸々カットされてしまうなど例によって尺の都合による展開となりました。
　その反面、想像に頼るしかなかった天音の飛行機操縦シーンや、ヤブイヌ小隊のその後が描かれて嬉しいです。特に逮捕状が出されていたミリエラがパイロットに復帰できたのはほっとしました。できれば、旧美浜学園に残してきた蒔菜の植えたリンゴの苗木のその後や、島からの手紙を読む天音の両親の姿などオリジナルなシーンが見たかったです。
　昨今のアニメ制作事情が裏にあるとはいえ、素晴らしい作品でした。ＯＡＶなりＷｅｂなり新作が作られることを祈ります。

　よう、アタシ、ヤブイヌ小隊の紅一点、ミリエラ・スタンフィールドだ。
　ロビーからの連絡でジーニーがピンチだと知り、ヘリを借りてきた。当番の奴は日頃からワタシを誘ってくる奴でちょうど良かった。そうしたら案の定、誘いに乗ってきたから後はアタシのペースだ。オトコなんてチョロい。ジーニーは別だけど。
　オスロの私兵を撃墜した後、ジーニーと再会するやいきなりのパンチに昔が懐かしかった。ん？なんだ、そこのチチデカオンナ、アタシとジーニーと関係を知らないからヤキモチやいてんのか？そしたら今度はあの金髪のオンナが・・・！
　あ、Ｊ少尉、今は大尉でありますか。え？ジーニーの体のことで相談がある？何だろう、大尉、すっげぇマジな顔つきだった・・・。

　一姫、貴女だったのね・・・。
　ユージを奪回し、仲間と合流した私、周防天音はタナトスさんのサポートにより覚えた脱走ルートを一目散に走った。途中、敵のヘリの攻撃にさらされ、ピンチに陥ったものの、ユージの昔の仲間、ミリエラさんの操縦するヘリに助けられた。それも束の間、榊さんがいる屋形船と合流するため今は使われなくなった水路をものすごい勢いで加速し、ジャンプした！あの事故以来、２度目があるとは思わなかった。しかも今度は自分の運転で。あの時の越智先生の気持ちがこうだったのだろうか・・・？
　何とか無事に着地し、みちるが海に落ちた以外は被害はなかった。それにしてもあの子、私の運転にゲーゲー言いながらも無事でいられるのが凄い。あの事故の時も一緒だったら一番に助かるのでは？
　そんなことを考えているうちにタナトスさんがみちるに買わせた潜水艦に度肝を抜かれた。月光に照らされた彼女の姿に私は目を見張った・・・。

　ここでは第６～８話までのことをまとめて記します。
　一番目を引くのは蒔菜の成長振りです。雄二の教育もあってか、伸びしろが大きいです。第６話での電車での移動シーンで景色を眺めているのは、地形の確認だと解釈できます。「果実」第１３話で雄二が、転入の際に狙撃ポイントを確認していたことを明かしたことから、蒔菜もそれを学習したということです。また、第７話でおもちゃを受け取る場面での山本との会話や、続く第８話での狙撃場面での狙撃時のセリフは正に名語録です。演出に関してもゲームでは描かれていない別アングルも”見せて”くれます。
　また、雄二の仕事仲間である「上田」の初ビジュアル化や、ヘリ同士のバトル及びヨンバーが加速して屋形船にダイビングする場面での「動画」の魅力など演出が素晴らしいです。原作では屋形船が大破したイメージですが意外と丈夫ですね。
　雄二は市ヶ谷やヨンバーといい完全に拘束キャラになっています。

　夕焼けの空に、私、小嶺幸はふと思う時がある。
　マキちゃんの付き添いで「おもちゃ」を受け取った帰り道でもそうなった。
　私の１０歳の誕生日のあの日のことだ。あの時既にユウくんは辛い目に遭っていたのだ。そのことを知らない私はユウくんと会えなかった悲しさからワガママになり、両親を事故に遭わせてしまった。再会したのはそれから６年かかった。今また離れ離れになっているが、こちらから会いに行けばよい。そうだね、マキちゃんの言う通りだね。
　お父さん、お母さん、もしかしたらあなた方は私を親不孝な娘だとお思いでしょう。ですが、ここはもう一度だけワガママをお許し下さい。そして、全てが終わった暁にはあなた方の娘として生まれてきたことを誇りに思える娘でありたいと思います。それまではどうか私たちをユウくん共々、お守り下さい。あなた方の娘、幸より。

　皆様、お久しぶりです。美浜学園元学園長、橘千鶴です。私は今、学園再建のために新たな支援者を募るため全国津々浦々を歩き回っていますが、正直、芳しくありません。
　ですが、学園を去った榊さんたちに新たな学びの場を提供するためにも、この程度で挫けていられません。まずは一息入れましょう。はい、橘千鶴は私ですが、学園再建に協力を？どのようなお方でしょう、タナトスさんという方は？
　皆様、お久しぶりです、春寺由梨亜です。私は今、市ヶ谷の地下に監禁されています。決して、ユージとの恥ずかしい過去を知られての引きこもりではありません。
　正直、この先どうするか考えています。キアラ、あの子、しっかりしているけど、私がいなくなっても大丈夫かな？
　画面に目が釘づけになる。ＫＹ救出キャンペーン？美浜女子挺身隊？タナトス、貴女、そういうことね・・・。

　今回はわたし、松嶋みちるの出番よ。え？３番手かって？雄二のお師匠を入れたら４番手？違うわよ、４番バッターよ４番バッター。確かにこれまで、置き去りにされそうになったり爆睡したりしたけど、今回、きちんと働いて汚名をばんか・・・じゃなくて、返上したのよ！どう、サチ、わたしだってちゃーんと学習しているんだから。
　タナトスさんの指示で最初はケータイのゴミが数千万円になったり、そのお金を元手に売買を繰り返し、何億だか何十億かの取引を終えて日本に戻って来た。腹ごしらえをしながら皆に話しているけど、今日のおみそ汁、すごくおいしいわね！やっぱ、ガンガン働いたからかしら？
　あー、くたびれた。今日はもう、お風呂入ってさっさと寝ましょ。え？爆睡したらまた同じこと？いいのよ、その時はまたガンガン働いて、汚名を挽回するのよ！・・・あれ？

　市ヶ谷地下にいる「地下室の教授」。その正体が死んだはずの姉・一姫であったことに驚きを隠せない雄二。その事実を認めた後、最大の疑問であるマイクロバス転落事故の真相が語られます。
　結果は残念なことになりましたが、救いだったのは「鬼」になった越智先生や坂下部長が理性を取り戻したことです。坂下部長の健気さは、こうした状況だからこそ敢えて愛情が生まれたのでしょう。越智先生も、教え子たちを庇うために全ての罪を被ることで教師としての責任を全うしようとしたのですね。
　ただ、一姫がタナトスシステムに組み込まれる過程の最中にロビーとの出会いや、システム稼働後、一姫としての自我を取り戻し、雄二を美浜学園に入学させたことがダイジェストであったり、セリフだけのみというのが残念です。制作側の都合であることは承知していますが、原作が濃い内容だけにもったいないと思います。