日本BS放送株式会社 第57回放送番組審議会概要
■開催概要
開催日:2023年7月20日(木)
開催時間:16時00分~17時10分
開催場所:日本BS放送株式会社 会議室
開催時間:16時00分~17時10分
開催場所:日本BS放送株式会社 会議室
■内容
1. 番組種別(2022年10月-2023年3月)
2. 番組講評 番組「偉人・敗北からの教訓」
・6月17日放送分「徳川家康・三方ヶ原の大敗を糧に」
2. 番組講評 番組「偉人・敗北からの教訓」
・6月17日放送分「徳川家康・三方ヶ原の大敗を糧に」
■委員:総数7名
*出席(6名)
委員長:嶋津 昭 氏(一般財団法人 地方自治研究機構 会長)
委 員:今村 司 氏(㈱読売巨人軍 代表取締役社長)
委 員:倉田 陶子 氏(㈱毎日新聞社 デジタル編集本部デジタル編成グループ副部長)
委 員:中村 伊知哉 氏(iU[情報経営イノベーション専門職大学]学長)
委 員:本間 生夫 氏(東京有明医療大学 理事)
委 員:吉岡 忍 氏(ノンフィクション作家)
*欠席(1名)
委 員:黒川 伊保子 氏(㈱感性リサーチ代表取締役社長、人工知能研究者、随筆家)
委員長:嶋津 昭 氏(一般財団法人 地方自治研究機構 会長)
委 員:今村 司 氏(㈱読売巨人軍 代表取締役社長)
委 員:倉田 陶子 氏(㈱毎日新聞社 デジタル編集本部デジタル編成グループ副部長)
委 員:中村 伊知哉 氏(iU[情報経営イノベーション専門職大学]学長)
委 員:本間 生夫 氏(東京有明医療大学 理事)
委 員:吉岡 忍 氏(ノンフィクション作家)
*欠席(1名)
委 員:黒川 伊保子 氏(㈱感性リサーチ代表取締役社長、人工知能研究者、随筆家)
■日本BS放送出席者
代表取締役社長 社長執行役員:近藤 和行
取締役 専務執行役員:田﨑 勝也
取締役 執行役員:遠藤 寛
執行役員 コンテンツ戦略局長:松友 大輔
ゼネラルプロデューサー:磯ヶ谷 好章
・オブザーバー:小椋 英正(監査役)
取締役 専務執行役員:田﨑 勝也
取締役 執行役員:遠藤 寛
執行役員 コンテンツ戦略局長:松友 大輔
ゼネラルプロデューサー:磯ヶ谷 好章
・オブザーバー:小椋 英正(監査役)
■議事の概要(◎委員 △BS11)
1. 番組種別(2022年10月-2023年3月)について
- △
- 2022年10月-2023年3月の番組種別について説明し、承認を頂いた。
2. 番組講評 番組「偉人・敗北からの教訓」
・6月17日放送分「徳川家康・三方ヶ原の大敗を糧に」
・6月17日放送分「徳川家康・三方ヶ原の大敗を糧に」
- ◎
- 敗北に着目した点が新しい。若者は失敗を嫌がる傾向にあるので、失敗こそ成功への糧になるという強いメッセージになるのではないかと思う。単に歴史を振り返るばかりではなく、例えば家康が信長に過剰な忖度をしていることなど、自分の立場に置き換えると現代のビジネスシーンでも同じことがあると実感することができるので若い世代にも見てもらいたい。年配の方にも歴史を新しい視点で見るという可能性を示した番組ではないかと思う。
- ◎
- 「失敗から学ぶ」というテーマ設定は良い。「戦は勝ちを確信してから戦う」ということがマネージメントの教えであるが、現代のビジネスでは真逆の考え方もあり、当時も戦法など色々な考え方があったのではないかと思う。家康は信長と違って学ぶ人であることなど、若い世代に共通して教えられる。伊東さんも中西さんも自分の言葉で話しているので番組のキーになっている。
- ◎
- 歴史は高齢者に人気であり、失敗からの教訓という切り口はビジネスにも通じている。友人も大ファンで録画までして見ている。ビジネスにつながるので興味深く見ることができる。キャスターの伊東氏と中西氏も良い。敗北したときや成功したときに人間はどう変わるのか?ということにも興味を持っている。
- ◎
- 中身やストーリーはわかりやすくてよいが、一方でバーチャルスタジオによる背景に奥行きが感じられない。他局の番組では最新技術を駆使し奥行き感を出しているものが多いので出演者の和装との調和も含め、何らかの工夫が必要ではないか。またVTRに様々な立場の解説者が次々と出てくるために全体の流れが煩雑な印象である。さらに対立構造を表現・説明する際に、イメージとして地図・合戦図・合戦ミニチュア・銅像などが使用されているが、その色調や構図がバラバラなためにその対立構造も判りづらい。もっと判り易さと統一感を持たせるべきではないか。全体のテーマとしては人物を通じて歴史を描いているが、その人物が生きていた時代の社会構造も含めた上での教訓にしないと、歴史物としては中身が浅くなるのではないかと思う。
- ◎
- 録画で見れば成立する番組であって、ライブで見ると時系列が早過ぎることと登場する人物も多過ぎることで番組の内容を把握できなかった。どんなに歴史が好きな人でも把握できないのではないだろうか。わかりづらいので録画のうえ、何度も一時停止しながら見た状況。確かに教訓自体には納得するが、ライブで見た人は果たして理解できるのか懸念がある。情報量は多ければ多いほど伝わらないものなのでより明確にしながら強弱をつけるなど見直しが必要ではないか。よく出来ている番組なだけに残念に思う。
- ◎
- 多くの人が興味を持っている回である「徳川家康」を見て頂いたために、厳しい意見が多いが「失敗から学ぶ」切り口は面白いと思う。人物によって内容に濃淡が出ると思うが、難しいことに対する果敢な挑戦であると思う。
- ◎
- 偉人の選定において前回の話とリンクさせているのか。また、ラインナップはどのように構築しているのか。
- △
- 6月の番組スタート当初は、前回の内容を受けるようにリンクさせている。世の中の話題も意識したラインナップにしている。
- △
- 5月末までの番組「偉人・素顔の履歴書」は、偉人の足跡を丁寧に辿りながら一枚の履歴書を完成させるというシンプルな構成だった。今回は角度を変えることで違う魅せ方ができるのではないかという発想で始めた。「家康」の回を見て頂いた理由は、序盤の一番のトピックだったことと、社内でもサンプルとして議論した回だったので皆さんからもご意見を頂きたかった。今回のご意見を踏まえてわかりにくさを解消していきたい。
- ◎
- 敗北からの教訓という切り口は良く、成功談より失敗談の方が興味あり、苦境が長いほど共感できる。ただしターゲットは誰なのか、どの様なイメージで番組を作るのかをもう一度議論した方が良い。番組を見た人が友人など他の人に伝えたくなるような番組作りが大切だと思う。非常に良い番組なので頑張って欲しい。
- ◎
- 今後のラインナップ資料を見ると戦国大名が圧倒的に多い。近代の偉人は描き方が難しく、番組としても扱うのが難しいと思う。
- △
- 視聴者に受け入れられやすいのは戦国時代や幕末の偉人という傾向もある。
- △
- 貴重なご意見をいただき、今後の番組制作に反映していきたい。