うぉーい、マキナだよ。美浜学園を追い出された私たちは、由美ちゃんがネットで購入した屋形船を新しい寮として暮らしていくことになったのよさ。やったぁ、私、お船、大好き。
　晩ゴハンがまだなので、サッチンが川魚を釣って、天姉ぇがおいしく揚げてくれた。チルチルは食べ過ぎてた。
　一息入れた後、チルチルのスマホにタナトスさんて人から協力するという連絡が入った。声を聞いた天姉ぇがキョトンとしてけど、大丈夫そうだった。
　翌朝、サッチンの鳴らすラッパで目が覚めた。どうでもいいけど、チルチル、オメー、昨日の電車といい、よく食べてよく寝るなぁ。
　改めてタナトスさんから連絡が入り、私たちはみんな、改めて覚悟を伝えた。由美ちゃんは、まあ、見ての通り。パパへの思い、みんな気づいているのにさ。
　さて、タナトスさん、何て言ってくるのかな？

　やはり閉校。でも、失脚した理由は何だろう？
　遂に「楽園」編の本番が始まりました。同時に疑問に思うのが美浜学園の閉校。前作で由美子がわざわざ一芝居うって父親に遺書まで遺したというのに。詳細は結局、語られず原作通りの展開になりました。
　羊羹を巡っては、さすが、原作が美少女ゲームらしく描いていると胸を打たれました。ああいうセリフ、言って良いのですね。少し見直しました。
　そして、学園が閉鎖され、ヒロイン５人は旅立ちますが、卒業や進級はしていないのでしょうか？１年後ということは明記されているはずですが・・・。
　順番は前後しますが一新されたＯＰ映像、クライマックスではヒロイン５人が並び、その上を胎児の描写がありますがこれは、やはり５人のうちの誰かが雄二の子供を宿すという描写と考えられます。原作ではルートが違えど、５人ともそうなりますが、果たしてこのアニメでは？その点も含めて楽しみにしています。

　ふう・・・。わたくしこと榊ジュビコ、じゃなく由美子は風見君の昔の仲間、ロバート・ウォルソン今はジミー岡田と名乗る情報屋との接触に成功し、彼の現在の置かれている状況を把握し、その後もジミーから情報を得ている。
　今は情報を整理し、周防さんが作ってくれた太巻きを頬張り一息入れている。それとなく伝えはしたが、察しの良い彼女のことだ。だが彼女は学園の閉校を機にご両親の元へ帰り全てを忘れて平穏無事な人生を送ることができる。私に彼女を、いや、他の３人のあの子たちも止める権利などない。
　とうとう美浜学園閉校の日がやってきた。６時のタイムリミットを前に周防さんに最後の確認をやり取りする。敢えて茨の道を選んだ私も、彼女も、いやここに在籍する５人とも馬鹿な女だ。
　色々なことがありすぎた。父に”遺言書”まで遺した。もう失うものなどない。私は、いや、私たちは進みだした。その先に何が待ち構えていても。

　雄二の過去が明らかになり、次回より「楽園」編の本題に入ります。雄二と５人のヒロインが紡ぐ未来は如何なるものになるのでしょう。
　ここまで作品をご覧になった方の中には、既にゲーム３部作を完結させてアニメ版の結末を楽しみにしている方も大勢おられると思います。
　その場合、雄二の過去編の前の物語、つまり、５人のヒロインの誰とも恋人にならない物語とは？という疑問が生まれたと思いますが、その答えとなったのがアニメ版の「果実」だと思います。つまり、逆輸入作品だったのです。
　また、ただの逆輸入にとどまらず、ヒロイン側にも超法規規定で行動する雄二という主人公を冷静に見る視点が必要だということで、由美子に白羽の矢が立ち、幸、蒔菜、天音の順で物語が描かれたのだと思います。
　このことからもグリザイアシリーズを連続ドラマとして描くテーマが貫かれ、完成度の高さを誇っていると思います。

　よう、アタシ、日下部麻子だ。これまで雄二の成長と、アタシとの話を見てくれてありがとう。アタシが死んだ後、雄二の奴、ＪＢの寝床に転がり込んだり北海道にツーリングと青春した後、美浜学園に転入して一人五衛の任務を果たしたそうだな。
　そして、昇進のためのメンタルケアを終えた後、仕事が来たそうだが、相変わらず人使いが荒いなＪＢ。え？ＪＢじゃない？この声は・・・。そして、ターゲットは”アイツ”じゃねえか！マズイな、雄二の奴、パニック起こしちまった。そしたら、案の定、ＣＩＲＳは報道管制を敷きやがった。
　しかし、アタシは信じてる。アイツは９０２９を継承したんだ。それに、心強い仲間がいる。だから、もう少し、様子を見るとするか。酒の肴にしてな！

　今回もまた突然のボビーの死に言葉が出ませんでした。前回とは対照的です。
　実戦訓練として戦場に降り立った雄二。Ｊ少尉をリーダーとするヤブイヌ小隊を結成し、生と死が交錯する世界へ飛び込みます。もっとも、当初は鳥を相手にしただけで吐き気を催すのですから改めてスナイパーとして成長したと思います。２か月もすると感覚が慣れてきたそうですが、完全にハイになったと言うべきでしょう。「顔芸」ではないと思います。話は外れますが、対人センサーを埋めるシーンでは、先の大戦でも日本兵がジャングル戦で動きが米軍に読まれていたことを不思議に思い、捕虜になった際尋ねたところ、盗聴器を仕掛けられて驚いたという話を思い出しました。
　訓練を終えて帰国し、麻子と再会。その後はアレですが、告白シーンは前作の天音の時と比較すると本心からのものだと思います。この経緯も読んでいる天音本人はどう思ったのでしょう？

　冒頭でいきなり、ええっ！？という展開にすっかり目が覚めました。そのため、待望のオープニング映像もあわや頭に入らなくなるところでしたが、すぐ我に返り、冷静に鑑賞しました。
　前作の蒔菜編でＪＢを「ジュリア」と雄二が呼んで無理を押し通したのはこのことがあったのですね。
　麻子に引き取られて２年、雄二の声も性格も現在とほぼ同じになってきました。同時に麻子の体調の異変を薄々感じ取り幻の海兵デビューを行ったものの、反対するＪＢを押し倒し、失礼、押し通し、ライセンス取得のため渡米。そこでヤブイヌ小隊の仲間となるボビー、ミリエラ、ジミーと出会います。雄二を射撃の腕でライバル視していたミリエラはその腕前を認めると「天才」と称しますが、一姫と比較されてきた少年期を送って来た雄二としては複雑な心境だったのは間違いないでしょう。それを微塵に表さないことに成長の跡が伺えます。

　オスロの元から助け出され、麻子に引き取られた雄二。徐々に子供らしさ、人間らしさを取り戻します。その傍らで振り回されるＪＢですが、なんだかんだ言いながら、結局はしっかり付き合っていますが、このころから苦労が絶えていないのですね。
　そして愛犬ジョンを熊に奪われますが、子熊の存在が雄二に思い止まらせます。オスロの暗示と、彼の本来持つ優しさが交錯し、それを受け止め雄二を抱擁する麻子。シリーズ屈指の名場面だと思います。雄二は絶望の淵に追い詰めながらもギリギリのところで誰かに助けられる運の強さがあると思います。そして、守られる側から守る側の人間になろうとしたのもそうしたことを自覚したからだと思います。

　遂に始まりました「グリザイア」第２期。内容についての詳細は期待以上のものでしたが、一姫やマーリンの悲劇のヒロインぶりが際立ちましたね。一姫に至っては天才どころか予言者では？と思えるくらい雄二の未来を的中させました。女性関係に関してはＪＢが鋭く突っ込み、まるで漫才のようなやり取りに思わず笑いました。
　美浜学園のヒロインについては、冒頭、千鶴が前作同様にトップバッターとなりましたね。幸やＡさん、もとい、天音については彼女たちの裏シナリオというべき展開ですね。現在の幸も凄腕メイドぶりを発揮していますから、５人の中では彼女が抜き出ていましたね。もし雄二が幸を一姫に紹介していたらどうなっていたのかという可能性も見たいですね。
　そして雄二が今なお師匠として慕う日下部麻子の登場。今の時代、彼女のような「男らしい」女性がカッコいいですがどの様な展開になるのか楽しみです。