2026/10/25 11:30
アニメ
NEW 『BLEACH』声優、22年経て仲間から家族に 森田成一&折笠富美子、アニメ完結は「実感ない」続いていく絆
(左から)森田成一、折笠富美子 (C)ORICON NewS inc.
2022年10月から始まった、人気TVアニメ『BLEACH』(ブリーチ)の最終章『BLEACH 千年血戦篇』。その最終クールとなる「禍進譚」が10月26日の放送でついに最終回を迎える。2004年に始まったアニメ放送開始から22年。アニメでも一護たちのクライマックスが描かれる。オリコンニュースでは、黒崎一護役の森田成一、朽木ルキア役の折笠富美子にインタビューを実施。今の心境やシリーズで共演してきたキャストの関係性、自身のキャリアの中において一護とルキアがどんな存在になったかを聞いた。
『週刊少年ジャンプ』で2001年から2016年まで連載していた『BLEACH』は、死神・朽木ルキアと出会い、死神の力を得た主人公・黒崎一護と、その仲間たちの活躍を描いた物語。コミックスの累計発行部数は1億3000万部以上で、TVアニメが2004年よりスタートした。
■不思議な空気感で迎えた完結の節目「実感ない」
――ついにアニメが完結となります。最終話までの収録を終えての心境を聞かせてください。
【森田】 演じきってはいますが、不思議なことに終わった実感がまったくなくて。
【折笠】 私も全く同じ気持ちです。
――どちらかというと一つの作品を録り終えた感覚に近いのでしょうか?
【森田】 そうなのですが、一区切りもついていないような感じもあります。「何クールもある中の途中のクールが終わりました」といった感覚が近いです。
【折笠】 たしかに。節目の前からもう次が始まるような雰囲気で、戦いの中のひとつを終えたみたいな感じです。
――最終話が放送されるまでは、なかなか実感もわかないと。
【森田】 そうですね。ゲームなどの収録もあるので、「千年血戦篇」が一護を演じる最後だという意識はないです。
――他のキャストの方も皆さん同じような感想なのでしょうか。
【森田】 詳しく話し込んだわけではありませんが、似たような空気感でした。
■22年の歩みで深まった一護とルキアの“縦軸”の広がり
――これまで演じてきてキャラクターに対する向き合い方に変化はありましたか。
【森田】 一護に関して言えば成長物語でもあったので、最初の頃と今の一護はかなり変わったかなと思います。ただ考え方の骨子は変わっていません。
――具体的には?
【森田】 一護にとってみれば「護る」ことが一つの大きなキーワードで、その護る範囲も大きくなったし、質も変わっていきました。ただ、その表現が「大人になった」とはちょっと違う気がしています。独特の環境や経験のなか、彼らしい成長の仕方、彼ゆえの成長を遂げたのだろうなと思います。
――折笠さんはいかがでしょうか。
【折笠】 根底に流れるものはずっと変わっていないけど、いろいろ戦って、考えて、感じたなかでの成長という部分では、森田くんも言葉にしているように、やっぱり大人になるという言い方はちょっと違うなと思います。
――お二人とも同じような気持ちを抱いていらっしゃるのですね。
【折笠】 想いは変わらないけど、ルキアは一護をはじめ、周りの人たちとの距離感や接し方が、どんどん変わっていったなというのはあります。それをどう表現すればいいのか、いつも考えていた気がします。
――時間や経験を重ねた結果、成長はしたもののそれがイコール大人になったことではないと。
【森田】 きっと成長だと思うし、変化だと思うけど、どこか表現しづらい部分もあります。
【折笠】 うまく言えないのですけど、時間軸に例えると一般的には時間の流れは「横軸」になると思いますが、どちらかというと「縦軸」に近い気がします。深まり方が上にも下にも行くような広がりが感じられます。
【森田】 わかる気がします。単純に時系列を過ごした、歴史を過ごしたといった、「〇〇年に何々がありました」という感じではないですね。
――なるほど。エピソードの累積(横軸)ではなく、信念やキーワードを掘り下げていく深まり(縦軸)だと。そう聞くと、まさに人生そのものに近いと言えるかもしれません。
【森田】 そうですね!リアルな人間の年の取り方というか。そんな感覚に近いかもしれないです。だから一言で言い表せない面があるのかもしれません。
■22年変わらないアフレコ現場の空気感「親戚の法事で集まったみたいな感じ(笑)」
――キャラクターへの変化を感じる一方で長年、収録を共にしてきたキャストの方々との関係性もかなり成熟されたと思いますが、こちらは何か変化などは?
【森田】 変わらないですね。「千年血戦篇」で久しぶりに(『BLEACH』の)アニメの現場に入ったとき、緊張はしました。だけど入った瞬間、スーンって昔に戻っちゃうというか。まるっきり現場の雰囲気が変わらなかった。そこは楽しかったし、助かりました。
【折笠】 そこは有り難く変わらないですし、みんながいてくれる安心感があります。何の言葉を交わさなくても通じ合えます。
――それは学生時代のクラスメイトとか戦友みたいな感覚なのでしょうか。
【森田】 それに近いものはありつつも、それよりも家族に近いかな。
【折笠】 親戚といえるかも(笑)。
【森田】 親戚の法事で集まったみたいな感じだね。死神だけに(笑)。
――『BLEACH』だからこそ、しっくりくる表現ですね(笑)。では最初のアニメ放送当時はどのような想いでしたか。仲間、それともライバルのような意識もあったのでしょうか。
【森田】 ライバルの部分もあるし仲間の部分もある。ただ『BLEACH』の現場は基本的にそういうギスギス感はありませんでした。というのも僕たちの世代以外は大ベテランの人たちがゾロっといらっしゃって、一人一人が護廷十三隊の隊長格です(笑)。
【折笠】 うん、強いよね(笑)。
【森田】 全員が総隊長みたいな方ばかりでしたから(笑)。
――いい緊張感が漂う現場だったのですね。
【森田】 なかなか、それだけの先輩たちの演技を一挙に見ることはできないので、勉強するには持ってこいでした。
【折笠】 霊圧が高かったよね(笑)。
――そういう現場を経て、仲間から家族へと変わっていたと。
【森田】 そうですね。ベテランの方たちは親戚のおじさんとかおばさんというか、ときどき怖かったりお小遣いくれたり、といったような(笑)。非常にバランスがいい座組だったと思います。
■一護は「同一化しない特別な役」 ルキアには「引っ張られていた」
――それぞれ演じてこられた一護とルキアは、キャリアの中でどのような存在になりましたか?
【森田】 一護は僕のキャリアの中で、なくてはならない役になりました。きっかけとして、『BLEACH』が全世界で受け入れられて大人気を博し、どんどん広がっていく過程で、僕自身も「一護」って声をかけられるようになりました。「一護のことをみんなこんなに知っているのか」というのを実感したことで、自分にとってはなくてはならないと、より強く思うようになりました。一方で、まだ一護は「終わっていないキャラクター」であり、自分でもまだまだ成長できるキャラクターという思いもある。昔演じた懐かしいキャラクターのような位置付けでは、まったくないです。
――現在進行形で隣にいる感覚なのでしょうか。
【森田】 長年やっていると同一化する場合もあると思いますが、一護は同一化が全くないキャラクター。一護に関してはいつも客観視しており、そこは自分でも不思議です。一護自体が不思議な人なのもありますけど結局、不思議です(笑)。なくてはならないけど自分自身ではないキャラクターで、そういう意味では特別ですね。
――折笠さんにとってのルキアは?
【折笠】 ルキアは芯が強くて憧れるキャラクターだなと思って、ずっと追いかけています。だから同一化ではなくて、引っ張っていってもらっている感覚が強いですね。
――ルキアのキャラクター性もあるのかもしれません、初期の頃はお茶目な面も多く描かれていましたが、そのあたりは?
【折笠】 あそこは…楽しんでいました。
【森田】 可愛いものとかが出ている時のルキアは本当に可愛い。チャッピーが出てきたあたりからもう怪しくなりましたよね(笑)。
――ルキアはボケる一方で、一護はツッコミですよね。
【森田】 ボケがいっぱいいるから常に突っ込まなきゃいけない。実際の現場でも何かやられるたびにツッコミを入れなきゃいけず、面倒だなと思いながらツッコんでいました(笑)。
――キャストの仲を深める潤滑油の役割を果たされていたのですね。
【折笠】 「愛された22年」ということです(笑)。
【森田】 こうやっていつもイジられていました(笑)。
■一護とルキアの絆は「ずっと変わらない」
――物語は一護とルキアが出会うところから始まりました。改めて2人の魅力を教えてください。
【森田】 まるっきりタイプが似ていないところは一つあります。久保先生に「『BLEACH』で一番最初に出来上がったキャラクターは誰だったんですか?」とお聞きしたら、ルキアだったとのこと。さらに「なんでルキアは死神なのですか?」という質問には、「ルキアを描いて、そのキャラクターを見て「死神のキャラクターだな」ってなったから死神の話を描こうと思った」という答えが返ってきました(笑)。
――作者の久保先生ならではの説明ですね(笑)。
【森田】 『BLEACH』はルキアという存在があって、そこから一護が派生した。先生がおっしゃるには、まずルキアから一護が生まれて、次に一護が他の人と出会うことでそこからまたキャラクターが生まれ、ルキアからも同様に生まれ……という流れで倍々に広がっていったそうです。
【折笠】 (ルキアは)曼荼羅(マンダラ)の真ん中にいたんだ!
【森田】 だからルキアと一護は全く違うところにいるけど、同じサークルの中にいる。そのキャパシティが面白いのではと思います。
――先生のキャラクターの深掘りが深いからこそ、演じる側の魅力も尽きないのですね。
【森田】 先生の頭の中には完全な宇宙があるみたい。だからこそまだ演じきった感じがしないのかも。
――折笠さんはいかがでしょうか。
【折笠】 立場とか種族とか、いろんなことをそれぞれ抱えてはいるけど、最初の出会いは魂と魂の出会いだったのだろうなって思うと、すごくシンプルなところから始まったものが、こんなにも世界が広かったのかみたいな驚きがあります。想像を遥かに超える世界観を先生が広げていかれるなか「どうなっちゃうのだろう」という感覚のまま、気づいたらここまで走って来ていました。
【森田】 一護とルキアは全体を俯瞰して見たとき、関係性はそんなに変わっていないと思います。お互い強くなったというような変化はあるけど、人間的な変化に関してはずっと筋が通ったまま、揺るがない何かがある。それはどのキャラクターもそう。そこは先生の描かれるものの特長だし、どのキャラクターもぶれないものを持っています。それによって演じやすかった部分もあれば、逆に考えさせられたことも。だからこそルキアと一護の付き合いは変わらずに行けたのかなとも思います。
【折笠】 きっと2人の関係はこの先もずっと変わらない気がしています。
撮影:上野留加/取材・文:遠藤政樹/編集:櫻井偉明
■不思議な空気感で迎えた完結の節目「実感ない」
――ついにアニメが完結となります。最終話までの収録を終えての心境を聞かせてください。
【森田】 演じきってはいますが、不思議なことに終わった実感がまったくなくて。
【折笠】 私も全く同じ気持ちです。
――どちらかというと一つの作品を録り終えた感覚に近いのでしょうか?
【森田】 そうなのですが、一区切りもついていないような感じもあります。「何クールもある中の途中のクールが終わりました」といった感覚が近いです。
【折笠】 たしかに。節目の前からもう次が始まるような雰囲気で、戦いの中のひとつを終えたみたいな感じです。
――最終話が放送されるまでは、なかなか実感もわかないと。
【森田】 そうですね。ゲームなどの収録もあるので、「千年血戦篇」が一護を演じる最後だという意識はないです。
――他のキャストの方も皆さん同じような感想なのでしょうか。
【森田】 詳しく話し込んだわけではありませんが、似たような空気感でした。
■22年の歩みで深まった一護とルキアの“縦軸”の広がり
――これまで演じてきてキャラクターに対する向き合い方に変化はありましたか。
【森田】 一護に関して言えば成長物語でもあったので、最初の頃と今の一護はかなり変わったかなと思います。ただ考え方の骨子は変わっていません。
――具体的には?
【森田】 一護にとってみれば「護る」ことが一つの大きなキーワードで、その護る範囲も大きくなったし、質も変わっていきました。ただ、その表現が「大人になった」とはちょっと違う気がしています。独特の環境や経験のなか、彼らしい成長の仕方、彼ゆえの成長を遂げたのだろうなと思います。
――折笠さんはいかがでしょうか。
【折笠】 根底に流れるものはずっと変わっていないけど、いろいろ戦って、考えて、感じたなかでの成長という部分では、森田くんも言葉にしているように、やっぱり大人になるという言い方はちょっと違うなと思います。
――お二人とも同じような気持ちを抱いていらっしゃるのですね。
【折笠】 想いは変わらないけど、ルキアは一護をはじめ、周りの人たちとの距離感や接し方が、どんどん変わっていったなというのはあります。それをどう表現すればいいのか、いつも考えていた気がします。
――時間や経験を重ねた結果、成長はしたもののそれがイコール大人になったことではないと。
【森田】 きっと成長だと思うし、変化だと思うけど、どこか表現しづらい部分もあります。
【折笠】 うまく言えないのですけど、時間軸に例えると一般的には時間の流れは「横軸」になると思いますが、どちらかというと「縦軸」に近い気がします。深まり方が上にも下にも行くような広がりが感じられます。
【森田】 わかる気がします。単純に時系列を過ごした、歴史を過ごしたといった、「〇〇年に何々がありました」という感じではないですね。
――なるほど。エピソードの累積(横軸)ではなく、信念やキーワードを掘り下げていく深まり(縦軸)だと。そう聞くと、まさに人生そのものに近いと言えるかもしれません。
【森田】 そうですね!リアルな人間の年の取り方というか。そんな感覚に近いかもしれないです。だから一言で言い表せない面があるのかもしれません。
■22年変わらないアフレコ現場の空気感「親戚の法事で集まったみたいな感じ(笑)」
――キャラクターへの変化を感じる一方で長年、収録を共にしてきたキャストの方々との関係性もかなり成熟されたと思いますが、こちらは何か変化などは?
【森田】 変わらないですね。「千年血戦篇」で久しぶりに(『BLEACH』の)アニメの現場に入ったとき、緊張はしました。だけど入った瞬間、スーンって昔に戻っちゃうというか。まるっきり現場の雰囲気が変わらなかった。そこは楽しかったし、助かりました。
【折笠】 そこは有り難く変わらないですし、みんながいてくれる安心感があります。何の言葉を交わさなくても通じ合えます。
――それは学生時代のクラスメイトとか戦友みたいな感覚なのでしょうか。
【森田】 それに近いものはありつつも、それよりも家族に近いかな。
【折笠】 親戚といえるかも(笑)。
【森田】 親戚の法事で集まったみたいな感じだね。死神だけに(笑)。
――『BLEACH』だからこそ、しっくりくる表現ですね(笑)。では最初のアニメ放送当時はどのような想いでしたか。仲間、それともライバルのような意識もあったのでしょうか。
【森田】 ライバルの部分もあるし仲間の部分もある。ただ『BLEACH』の現場は基本的にそういうギスギス感はありませんでした。というのも僕たちの世代以外は大ベテランの人たちがゾロっといらっしゃって、一人一人が護廷十三隊の隊長格です(笑)。
【折笠】 うん、強いよね(笑)。
【森田】 全員が総隊長みたいな方ばかりでしたから(笑)。
――いい緊張感が漂う現場だったのですね。
【森田】 なかなか、それだけの先輩たちの演技を一挙に見ることはできないので、勉強するには持ってこいでした。
【折笠】 霊圧が高かったよね(笑)。
――そういう現場を経て、仲間から家族へと変わっていたと。
【森田】 そうですね。ベテランの方たちは親戚のおじさんとかおばさんというか、ときどき怖かったりお小遣いくれたり、といったような(笑)。非常にバランスがいい座組だったと思います。
■一護は「同一化しない特別な役」 ルキアには「引っ張られていた」
――それぞれ演じてこられた一護とルキアは、キャリアの中でどのような存在になりましたか?
【森田】 一護は僕のキャリアの中で、なくてはならない役になりました。きっかけとして、『BLEACH』が全世界で受け入れられて大人気を博し、どんどん広がっていく過程で、僕自身も「一護」って声をかけられるようになりました。「一護のことをみんなこんなに知っているのか」というのを実感したことで、自分にとってはなくてはならないと、より強く思うようになりました。一方で、まだ一護は「終わっていないキャラクター」であり、自分でもまだまだ成長できるキャラクターという思いもある。昔演じた懐かしいキャラクターのような位置付けでは、まったくないです。
――現在進行形で隣にいる感覚なのでしょうか。
【森田】 長年やっていると同一化する場合もあると思いますが、一護は同一化が全くないキャラクター。一護に関してはいつも客観視しており、そこは自分でも不思議です。一護自体が不思議な人なのもありますけど結局、不思議です(笑)。なくてはならないけど自分自身ではないキャラクターで、そういう意味では特別ですね。
――折笠さんにとってのルキアは?
【折笠】 ルキアは芯が強くて憧れるキャラクターだなと思って、ずっと追いかけています。だから同一化ではなくて、引っ張っていってもらっている感覚が強いですね。
――ルキアのキャラクター性もあるのかもしれません、初期の頃はお茶目な面も多く描かれていましたが、そのあたりは?
【折笠】 あそこは…楽しんでいました。
【森田】 可愛いものとかが出ている時のルキアは本当に可愛い。チャッピーが出てきたあたりからもう怪しくなりましたよね(笑)。
――ルキアはボケる一方で、一護はツッコミですよね。
【森田】 ボケがいっぱいいるから常に突っ込まなきゃいけない。実際の現場でも何かやられるたびにツッコミを入れなきゃいけず、面倒だなと思いながらツッコんでいました(笑)。
――キャストの仲を深める潤滑油の役割を果たされていたのですね。
【折笠】 「愛された22年」ということです(笑)。
【森田】 こうやっていつもイジられていました(笑)。
■一護とルキアの絆は「ずっと変わらない」
――物語は一護とルキアが出会うところから始まりました。改めて2人の魅力を教えてください。
【森田】 まるっきりタイプが似ていないところは一つあります。久保先生に「『BLEACH』で一番最初に出来上がったキャラクターは誰だったんですか?」とお聞きしたら、ルキアだったとのこと。さらに「なんでルキアは死神なのですか?」という質問には、「ルキアを描いて、そのキャラクターを見て「死神のキャラクターだな」ってなったから死神の話を描こうと思った」という答えが返ってきました(笑)。
――作者の久保先生ならではの説明ですね(笑)。
【森田】 『BLEACH』はルキアという存在があって、そこから一護が派生した。先生がおっしゃるには、まずルキアから一護が生まれて、次に一護が他の人と出会うことでそこからまたキャラクターが生まれ、ルキアからも同様に生まれ……という流れで倍々に広がっていったそうです。
【折笠】 (ルキアは)曼荼羅(マンダラ)の真ん中にいたんだ!
【森田】 だからルキアと一護は全く違うところにいるけど、同じサークルの中にいる。そのキャパシティが面白いのではと思います。
――先生のキャラクターの深掘りが深いからこそ、演じる側の魅力も尽きないのですね。
【森田】 先生の頭の中には完全な宇宙があるみたい。だからこそまだ演じきった感じがしないのかも。
――折笠さんはいかがでしょうか。
【折笠】 立場とか種族とか、いろんなことをそれぞれ抱えてはいるけど、最初の出会いは魂と魂の出会いだったのだろうなって思うと、すごくシンプルなところから始まったものが、こんなにも世界が広かったのかみたいな驚きがあります。想像を遥かに超える世界観を先生が広げていかれるなか「どうなっちゃうのだろう」という感覚のまま、気づいたらここまで走って来ていました。
【森田】 一護とルキアは全体を俯瞰して見たとき、関係性はそんなに変わっていないと思います。お互い強くなったというような変化はあるけど、人間的な変化に関してはずっと筋が通ったまま、揺るがない何かがある。それはどのキャラクターもそう。そこは先生の描かれるものの特長だし、どのキャラクターもぶれないものを持っています。それによって演じやすかった部分もあれば、逆に考えさせられたことも。だからこそルキアと一護の付き合いは変わらずに行けたのかなとも思います。
【折笠】 きっと2人の関係はこの先もずっと変わらない気がしています。
撮影:上野留加/取材・文:遠藤政樹/編集:櫻井偉明











