2026/04/27 10:26
エンタメ総合
NEW 『ニャンちゅう』30年演じた声優・津久井教生 難病・ALS罹患後「手で、口で、目で」書いた本発売 仲間から応援の声
津久井教生=『ALSと笑顔で生きる。~声を失った声優の「工夫ファクトリー」~』より
1992年4月からNHKの教育テレビ(現・Eテレ)で放送がはじまり、30年以上愛されるキャラクター「ニャンちゅう」の声を30年以上演じた、声優・津久井教生の書籍『ALSと笑顔で生きる。~声を失った声優の工夫ファクトリー~』が、本日27日に発売された。津久井はALSの進行により体が動かなくなっているが、視線入力で原稿を書き、今回の書籍を制作した。
津久井は2019年10月に、ALS(筋萎縮性側索硬化症)であることを発表。ALSとは、意識はあるのに体が動かなくなる病気で、難病に指定されており、進行を遅らせる治療法はあっても、原因や治療法はまだわからない難病。しかし公表した後、徐々に体が動かなくなっても、奇跡的に声が出て、告知後も2022年3月放送分まで3年間ニャンちゅうを演じ続けた。現在は羽多野渉が引き継いでいる。
今回の書籍は、ALSと診断されるまでの経緯、声優になったきっかけや実際の現場の様子、発症から現在まで何を思い、どのように過ごしているのか、日々どのように工夫を凝らしているのかなどを細かく記した一冊となっている。そこに常にあるのは「笑い」。現実と向き合い、できなくなったら工夫してまるで「工夫の工場」のような生活をつづっている。津久井が全力で残す、これまでの笑いと涙と工夫の記録で「介護をされる人」や「胃ろうや呼吸器をつけた人」からの貴重な体験談をまとめた一冊になった。
罹患した2019年は歩きにくいという状況だったが、2020年には手が上がらなくなり、2026年2月現在、津久井はALSの進行により体が動かなくなっている。それでも視線入力で原稿を書き、書籍を制作した。
なお、連載を進めるごとに指が動かなくなり、タイプは口にくわえた割り箸で一文字ずつうちこむ「秘儀・割り箸入力」に変更、さらに首も動かなくなったら視線入力し、「できなくなったら工夫会議」で挑戦し続ける明るさの源は、「夫婦漫才」の相方・妻の雅子さんの存在だった。告知されたときには「あなたって、こういう節目節目で派手なことやるよね」、呼吸困難で意識不明になり、気管切開するかいなかのときも「生きればいいじゃん」と声をかけたことが明かされている。
また、ニャンちゅうをはじめとした声優の仲間との温かいやりとりもつづられている。ニャンちゅうの歴代お姉さん&お兄さんたちは豪華で、書籍には下記のようにつづられている。
“2022年に30周年スペシャルの収録があったときには、初代お姉さんの白石まるみさん、二代目お姉さんの古村比呂さん、三代目お姉さんの石川ひとみさん、四代目お姉さんの笹峯愛さん、五代目お姉さんの伊藤かずえさん、六代目お姉さんの清水ゆみさん、七代目お姉さんの菊地美香さん、八代目お姉さんの鴻上久美子さん、九代目お姉さんの柊瑠美さん、十代目お姉さんの河西里音さん、十一代目お姉さんの横田美紀さん、十二代目お姉さんの鎮西寿々歌さんまで総勢12人が勢ぞろいしてくださいました。(中略) 2023年四月からは十三代目お姉さんの舞良さんと元気いっぱいのニャンちゅうたちとの放送が始まりました。そして十四代目お姉さんの日向未来さんとも楽しくおしゃべりを続け、仲間のベラボラたちと大きな声で楽しそうに笑っていました。二〇二五年四月からは、十五代目として初のお兄さんとなった川野快晴さんが引き継ぎました。”(『ALSと笑顔で生きる』より)
そんなお姉さんたちや、「ちびまる子ちゃん」「スクライド」など多くの仕事仲間や友人の方々からも、津久井さんへの応援コメントが続々と届いている。初代のニャンちゅうのお姉さん白石まるみは、子ども同士が同じ年で、赤ちゃんの頃から現場で一緒だったことも伝えている。
子宮頸がんを公表している二代目お姉さんの古村比呂は、ALS罹患のことを聞いて真っ先に会いに行った時のことを振り返っている。
津久井がストレイト・クーガ―の声をつとめた人気アニメ「スクライド」や映画『ONE PIECE FILM RED』の谷口悟朗監督は、ともに舞台に立った時のことも含め、津久井の新たな表現だと書いている。『ONE PIES』ではルフィ役として人気の声優・田中真弓は、実の姉弟のような関係性を伝えている。
■津久井教生の軌跡の一部
1992年4月 ニャンちゅう誕生。初回から声優をつとめる
2019年3月 突然大きく転び足に違和感を覚える。
5月に整形外科を受診後、神経内科に検査入院
2019年9月 ALSと診断される
2019年10月 ALSと世間に公表。同時にニャンちゅうの声を続けることも伝える
2019年12月 腫瘍摘出手術
2020年10月 9月末まで家族だけで介護していたが、訪問介護を導入
2021年 要介護4に認定。夏ごろ重度訪問介護スタート。
2021年12月 割り箸入力で原稿執筆。視線入力のトレーニングを開始
2022年4月 ニャンちゅう誕生30周年
2022年6月 要介護5に認定
2022年10月 ニャンちゅう役をバトンタッチすることを公表
2022年12月 気管切開手術。声を失う。胃ろうもする
2025年 視線入力で書籍の書き下ろし原稿を執筆
2026年4月27日 連載と書き下ろし原稿による本作を刊行
■津久井教生(つくい・きょうせい)プロフィール
1961年3月27日東京生まれ。声優・音楽家・コーディネーター。アニメや戦隊ものを中心に声優として活躍。『ニャンちゅう! 宇宙! 放送チュー!』では「ニャンちゅう」の声と番組の音楽をつとめた。朗読劇なども積極的にプロデュースしてきた。2019年10月にALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかったことを公表。2023年11月18日、30年つとめたニャンちゅうの声をバトンタッチした。
今回の書籍は、ALSと診断されるまでの経緯、声優になったきっかけや実際の現場の様子、発症から現在まで何を思い、どのように過ごしているのか、日々どのように工夫を凝らしているのかなどを細かく記した一冊となっている。そこに常にあるのは「笑い」。現実と向き合い、できなくなったら工夫してまるで「工夫の工場」のような生活をつづっている。津久井が全力で残す、これまでの笑いと涙と工夫の記録で「介護をされる人」や「胃ろうや呼吸器をつけた人」からの貴重な体験談をまとめた一冊になった。
罹患した2019年は歩きにくいという状況だったが、2020年には手が上がらなくなり、2026年2月現在、津久井はALSの進行により体が動かなくなっている。それでも視線入力で原稿を書き、書籍を制作した。
なお、連載を進めるごとに指が動かなくなり、タイプは口にくわえた割り箸で一文字ずつうちこむ「秘儀・割り箸入力」に変更、さらに首も動かなくなったら視線入力し、「できなくなったら工夫会議」で挑戦し続ける明るさの源は、「夫婦漫才」の相方・妻の雅子さんの存在だった。告知されたときには「あなたって、こういう節目節目で派手なことやるよね」、呼吸困難で意識不明になり、気管切開するかいなかのときも「生きればいいじゃん」と声をかけたことが明かされている。
また、ニャンちゅうをはじめとした声優の仲間との温かいやりとりもつづられている。ニャンちゅうの歴代お姉さん&お兄さんたちは豪華で、書籍には下記のようにつづられている。
“2022年に30周年スペシャルの収録があったときには、初代お姉さんの白石まるみさん、二代目お姉さんの古村比呂さん、三代目お姉さんの石川ひとみさん、四代目お姉さんの笹峯愛さん、五代目お姉さんの伊藤かずえさん、六代目お姉さんの清水ゆみさん、七代目お姉さんの菊地美香さん、八代目お姉さんの鴻上久美子さん、九代目お姉さんの柊瑠美さん、十代目お姉さんの河西里音さん、十一代目お姉さんの横田美紀さん、十二代目お姉さんの鎮西寿々歌さんまで総勢12人が勢ぞろいしてくださいました。(中略) 2023年四月からは十三代目お姉さんの舞良さんと元気いっぱいのニャンちゅうたちとの放送が始まりました。そして十四代目お姉さんの日向未来さんとも楽しくおしゃべりを続け、仲間のベラボラたちと大きな声で楽しそうに笑っていました。二〇二五年四月からは、十五代目として初のお兄さんとなった川野快晴さんが引き継ぎました。”(『ALSと笑顔で生きる』より)
そんなお姉さんたちや、「ちびまる子ちゃん」「スクライド」など多くの仕事仲間や友人の方々からも、津久井さんへの応援コメントが続々と届いている。初代のニャンちゅうのお姉さん白石まるみは、子ども同士が同じ年で、赤ちゃんの頃から現場で一緒だったことも伝えている。
子宮頸がんを公表している二代目お姉さんの古村比呂は、ALS罹患のことを聞いて真っ先に会いに行った時のことを振り返っている。
津久井がストレイト・クーガ―の声をつとめた人気アニメ「スクライド」や映画『ONE PIECE FILM RED』の谷口悟朗監督は、ともに舞台に立った時のことも含め、津久井の新たな表現だと書いている。『ONE PIES』ではルフィ役として人気の声優・田中真弓は、実の姉弟のような関係性を伝えている。
■津久井教生の軌跡の一部
1992年4月 ニャンちゅう誕生。初回から声優をつとめる
2019年3月 突然大きく転び足に違和感を覚える。
5月に整形外科を受診後、神経内科に検査入院
2019年9月 ALSと診断される
2019年10月 ALSと世間に公表。同時にニャンちゅうの声を続けることも伝える
2019年12月 腫瘍摘出手術
2020年10月 9月末まで家族だけで介護していたが、訪問介護を導入
2021年 要介護4に認定。夏ごろ重度訪問介護スタート。
2021年12月 割り箸入力で原稿執筆。視線入力のトレーニングを開始
2022年4月 ニャンちゅう誕生30周年
2022年6月 要介護5に認定
2022年10月 ニャンちゅう役をバトンタッチすることを公表
2022年12月 気管切開手術。声を失う。胃ろうもする
2025年 視線入力で書籍の書き下ろし原稿を執筆
2026年4月27日 連載と書き下ろし原稿による本作を刊行
■津久井教生(つくい・きょうせい)プロフィール
1961年3月27日東京生まれ。声優・音楽家・コーディネーター。アニメや戦隊ものを中心に声優として活躍。『ニャンちゅう! 宇宙! 放送チュー!』では「ニャンちゅう」の声と番組の音楽をつとめた。朗読劇なども積極的にプロデュースしてきた。2019年10月にALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかったことを公表。2023年11月18日、30年つとめたニャンちゅうの声をバトンタッチした。











