2026/06/19 11:00
エンタメ総合
NEW 『田鎖ブラザーズ』新井順子P、岡田将生&染谷将太が築いた兄弟像を絶賛「信頼感がしっかりあった」
金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』より(C)TBS
俳優・岡田将生が主演を務め、染谷将太が共演するTBS金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』(毎週金曜 後10:00)。いよいよ19日に最終回を迎える本作。新井順子プロデューサーに、これまで届いた反響や、岡田と染谷が作り上げた田鎖兄弟の関係性、そして作品に込めた思いについて話を聞いた。
■「味方であってほしい」――もっちゃんが愛されるキャラクターになった理由
――放送後の反響の中で、新井さんの印象に残っている声や考察はありますか?
もっちゃん(茂木幸輝/演:山中崇)について「犯人ではいないでほしい」「味方であってほしい」という声が多く上がっていますね。
そういったキャラクターにできたのは、山中さんのお力があってこそ。そして、兄弟役の二人と実際でも仲良かったこともあって、お三方でいつもおしゃべりされていたその空気感が映像にも表れて、本当に親密に見えるんです。
そうした撮影現場での関係性と、役者の皆さんのお芝居が相まって、もっちゃんが愛されるキャラクターになったのかなと思います。
山中さんは不器用ながらも一生懸命生きる人柄や親しみやすさを自然に表現してくださる方。人の良さゆえに事件に巻き込まれていくもっちゃんという役にもぴったりだと思い、お願いしました。
――岸谷五朗さん演じる小池俊太にも、茂木と同様に「犯人ではないでほしい」という声が上がっていますよね。「『流星の絆』(2008年)を思い出す」という声も見られますが、そうした反響はご覧になっていましたか?
『流星の絆』は3兄弟で事件を追い、ポップな演出もあったので、まさか声が上がるとは思っていませんでした。
もちろん、殺された親の犯人を捜すというのは王道ですし、兄弟で犯人を追うという物語もこれまでにあったと思います。ただ、同じ金曜ドラマ枠ということもあるのかもしれませんね。第1話放送後のSNSの反響を見て、「『流星の絆』と近いんだ」と気づきました。
確かに設定の入り口には共通する部分もあるかもしれませんが、その後の展開や物語が向かう先は本作ならではのものになっていると思います。
今はまだ第8話、第9話の放送後にどんな反響があるのか、私自身も想像がついていません。これまでは横軸となる現在の事件を描きながら、縦軸である両親殺害事件について少しずつ明らかにしてきましたが、第8話からはその物語が大きく動き出します。視聴者の皆さんがどんな反応をしてくださるのか、気になります。
■許したい、でも許せない――田鎖兄弟が抱えた複雑な感情
――岡田さん、染谷さんが作り上げた田鎖兄弟の関係性が、特に表れていたと感じるシーンはありますか?
第9話で、稔がもっちゃんとの思い出を語り、「どうしても、もっちゃんが憎めないんだ」と言うと、真が「俺はもっちゃんを許すつもりはない」と返すシーン。
許したいけれど、許してはならない。そんな何とも言えない気持ちのまま、もっちゃんが遺したレシピで稔が作ったチャーハンを食べる場面は、思わず涙してしまうほど。兄弟の関係性が色濃く表れていて、とても良かったなと思います。
――ほかにも、印象に残っているシーンや撮影現場のエピソードを教えてください。
第8話の兄弟ともっちゃんのお風呂のシーンは、もっちゃんの背中のやけど跡が工場火災とは別の時にできたものだと気づいてはいるけれど、あえて聞かない。その無言の空気感がとても切なくて…。いい表情が切り取られていたなと思いました。
あとは、兄弟が住むマンションでの二人のやりとりも印象的で、いいシーンだなと思うところが多かったんですよね。
第7話の稔が真に「秦野小夜子(渡辺真紀子)は敵だよ」と言うシーンや、先ほども挙げた第9話の稔が「もっちゃんが憎めないんだ」と言うシーンは、兄弟の関係性が強いお芝居が特に多かったなと。
二人の関係性や信頼感がしっかりとあって、お芝居も本当に素晴らしいんです。だからこそ、この作品はそこまで派手なシーンが多いわけではありませんが、印象に残るシーンがたくさん生まれたのだと思います。
■入り組んだ事件をどう見せるか――脚本と演出の舞台裏
――物語の終点から道筋を組み立てていったということですが、脚本の渡辺啓さんとどんなやりとりを重ねながら脚本を作っていったのでしょうか?
過去の両親殺害事件という縦軸と、現在起こっている事件という横軸が入り組んでいるので、どうやって分かりやすく整理して見せるかについて、監督含め話し合いました。
これまでもクライムサスペンスを作ってきましたが、ここまで入り組んだ作り方はしてこなかったので、縦軸と横軸を同時進行で描いていくのは、こんなに難しいんだと改めて思いました。
脚本制作ももちろん大変だったと思いますが、それを映像として分かりやすく見せていく演出も難しかっただろうなと感じています。
――以前、第7話の主題歌のかかりどころがおすすめだとお話しされていましたが、主題歌や劇伴が流れるタイミングは、どのように監督たちと相談しながら決めていったのでしょうか?
主題歌については、台本打ち合わせの際に監督も含めて、かかりどころを探って、「ここだよね」と決めています。
実際に撮影した映像に楽曲がいい感じにハマらない時もあって。そういう時は、監督たちが編集室で悩みながら、劇伴とともに主題歌のかかりどころを探ってくれています。
私も映像チェックをしながら、「ここでこうかかってくるんだ」と思うことがあって。完成した映像を見る度に面白いなと思っています。
■最後まで描きたかったのは“愛”――新井プロデューサーが語る作品の核
――最終回まで作品を作る中で、新井さんたち制作陣が“最後までぶらさずに描きたかったこと”は何でしょう? 山本剛義監督は「“兄弟の空気感”を大切にしていた」とお話しされていましたが、新井さんご自身が特に大切にしていたことを教えてください。
兄弟に関わる“愛”。愛すればこそという感覚ですね。愛というものでくるまれた世界観というのを大切にしていました。
――最終回の見どころを教えてください。
兄弟が最後にどんな道を歩むのか。何を選び、どんなラストを迎えるのか、最後まで見てもらえたらと思います。きっと最後にいろいろと思うことがあるかもしれませんが、ぜひ楽しんでいただきたいです。
――放送後の反響の中で、新井さんの印象に残っている声や考察はありますか?
もっちゃん(茂木幸輝/演:山中崇)について「犯人ではいないでほしい」「味方であってほしい」という声が多く上がっていますね。
そういったキャラクターにできたのは、山中さんのお力があってこそ。そして、兄弟役の二人と実際でも仲良かったこともあって、お三方でいつもおしゃべりされていたその空気感が映像にも表れて、本当に親密に見えるんです。
そうした撮影現場での関係性と、役者の皆さんのお芝居が相まって、もっちゃんが愛されるキャラクターになったのかなと思います。
山中さんは不器用ながらも一生懸命生きる人柄や親しみやすさを自然に表現してくださる方。人の良さゆえに事件に巻き込まれていくもっちゃんという役にもぴったりだと思い、お願いしました。
――岸谷五朗さん演じる小池俊太にも、茂木と同様に「犯人ではないでほしい」という声が上がっていますよね。「『流星の絆』(2008年)を思い出す」という声も見られますが、そうした反響はご覧になっていましたか?
『流星の絆』は3兄弟で事件を追い、ポップな演出もあったので、まさか声が上がるとは思っていませんでした。
もちろん、殺された親の犯人を捜すというのは王道ですし、兄弟で犯人を追うという物語もこれまでにあったと思います。ただ、同じ金曜ドラマ枠ということもあるのかもしれませんね。第1話放送後のSNSの反響を見て、「『流星の絆』と近いんだ」と気づきました。
確かに設定の入り口には共通する部分もあるかもしれませんが、その後の展開や物語が向かう先は本作ならではのものになっていると思います。
今はまだ第8話、第9話の放送後にどんな反響があるのか、私自身も想像がついていません。これまでは横軸となる現在の事件を描きながら、縦軸である両親殺害事件について少しずつ明らかにしてきましたが、第8話からはその物語が大きく動き出します。視聴者の皆さんがどんな反応をしてくださるのか、気になります。
■許したい、でも許せない――田鎖兄弟が抱えた複雑な感情
――岡田さん、染谷さんが作り上げた田鎖兄弟の関係性が、特に表れていたと感じるシーンはありますか?
第9話で、稔がもっちゃんとの思い出を語り、「どうしても、もっちゃんが憎めないんだ」と言うと、真が「俺はもっちゃんを許すつもりはない」と返すシーン。
許したいけれど、許してはならない。そんな何とも言えない気持ちのまま、もっちゃんが遺したレシピで稔が作ったチャーハンを食べる場面は、思わず涙してしまうほど。兄弟の関係性が色濃く表れていて、とても良かったなと思います。
――ほかにも、印象に残っているシーンや撮影現場のエピソードを教えてください。
第8話の兄弟ともっちゃんのお風呂のシーンは、もっちゃんの背中のやけど跡が工場火災とは別の時にできたものだと気づいてはいるけれど、あえて聞かない。その無言の空気感がとても切なくて…。いい表情が切り取られていたなと思いました。
あとは、兄弟が住むマンションでの二人のやりとりも印象的で、いいシーンだなと思うところが多かったんですよね。
第7話の稔が真に「秦野小夜子(渡辺真紀子)は敵だよ」と言うシーンや、先ほども挙げた第9話の稔が「もっちゃんが憎めないんだ」と言うシーンは、兄弟の関係性が強いお芝居が特に多かったなと。
二人の関係性や信頼感がしっかりとあって、お芝居も本当に素晴らしいんです。だからこそ、この作品はそこまで派手なシーンが多いわけではありませんが、印象に残るシーンがたくさん生まれたのだと思います。
■入り組んだ事件をどう見せるか――脚本と演出の舞台裏
――物語の終点から道筋を組み立てていったということですが、脚本の渡辺啓さんとどんなやりとりを重ねながら脚本を作っていったのでしょうか?
過去の両親殺害事件という縦軸と、現在起こっている事件という横軸が入り組んでいるので、どうやって分かりやすく整理して見せるかについて、監督含め話し合いました。
これまでもクライムサスペンスを作ってきましたが、ここまで入り組んだ作り方はしてこなかったので、縦軸と横軸を同時進行で描いていくのは、こんなに難しいんだと改めて思いました。
脚本制作ももちろん大変だったと思いますが、それを映像として分かりやすく見せていく演出も難しかっただろうなと感じています。
――以前、第7話の主題歌のかかりどころがおすすめだとお話しされていましたが、主題歌や劇伴が流れるタイミングは、どのように監督たちと相談しながら決めていったのでしょうか?
主題歌については、台本打ち合わせの際に監督も含めて、かかりどころを探って、「ここだよね」と決めています。
実際に撮影した映像に楽曲がいい感じにハマらない時もあって。そういう時は、監督たちが編集室で悩みながら、劇伴とともに主題歌のかかりどころを探ってくれています。
私も映像チェックをしながら、「ここでこうかかってくるんだ」と思うことがあって。完成した映像を見る度に面白いなと思っています。
■最後まで描きたかったのは“愛”――新井プロデューサーが語る作品の核
――最終回まで作品を作る中で、新井さんたち制作陣が“最後までぶらさずに描きたかったこと”は何でしょう? 山本剛義監督は「“兄弟の空気感”を大切にしていた」とお話しされていましたが、新井さんご自身が特に大切にしていたことを教えてください。
兄弟に関わる“愛”。愛すればこそという感覚ですね。愛というものでくるまれた世界観というのを大切にしていました。
――最終回の見どころを教えてください。
兄弟が最後にどんな道を歩むのか。何を選び、どんなラストを迎えるのか、最後まで見てもらえたらと思います。きっと最後にいろいろと思うことがあるかもしれませんが、ぜひ楽しんでいただきたいです。











