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2026/07/08 18:34

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NEW 『シナントロープ』放送文化基金賞のドラマ部門奨励賞 水上恒司がスピンオフを熱望「回収しきれていない伏線がある」 此元和津也氏は脚本賞

スピンオフを熱望した水上恒司 (C)ORICON NewS inc.

 『第52回放送文化基金賞贈呈式』が8日に都内で行われ、『ドラマ部門』奨励賞をテレビ東京ドラマプレミア23『シナントロープ』が受賞し、主演の水上恒司が登壇した。  『シナントロープ』の舞台は、街の小さなバーガーショップ「シナントロープ」。そこで働く8人の若者たちの中、大学生の都成剣之介(水上恒司)は、バイトの同僚・水町ことみ(山田杏奈)に、密かに想いを寄せていた。そんなある日、「シナントロープ」で不可解な強盗事件が発生。静かだった日常は、少しずつ歪みはじめる。恋愛と友情、絆と裏切り、運命と選択。揺らぎ出した関係と感情が、次々と事件を引き寄せていく。何が本当で、何が嘘なのか。そして、都成の想いの先に待つのは、恋か、それとも…。

 選考理由は「独特の個性を持つ若者たちの青春群像劇と犯罪ミステリーとが巧みに融合した秀作だ。圧倒的な構成力を持つ脚本に支えられて、若い俳優陣とスタッフの魅力があふれ出た。『トンビは鷹を生まない』というモチーフの生かし方がすばらしい」というものだった。

 脚本の此元和津也氏は脚本賞も受賞。漫画『セトウツミ』で知られるが、脚本家としてもテレビアニメ『オッドタクシー』などで評価を得ている。選考理由は「独特の個性を持つ若者たちの青春群像劇と犯罪ミステリーとを、言葉遊びやイメージの連携を用いて巧みに構成した。深い人物造形がサスペンス性を高めている。驚くべき才能だ」という内容だった。此元氏のメッセージが代読され、そこでは「本日は授賞式に伺うことができずに、誠に申し訳ございません。この度は『放送文化基金賞』脚本賞という大変光栄な賞をいただき、ありがとうございます。『シナントロープ』では、誰かを簡単に理解したつもりにならないこと、それでも理解しようと近づいていくことを大切に書きました。すれ違う会話や小さな嘘、何気ない選択の積み重ねが、やがて人と人との関係を形作っていく。そんな群像劇として受け取っていただけたならうれしいです。制作に関わっていただいた皆様、そして最後まで見届けてくださった視聴者の皆様に心より感謝申し上げます」と伝えていた。

 主演の水上は、『シナントロープ』の関係者を祝福。そして「『シナントロープ』の撮影期間中、放送期間中、準備の段階とワクワクして充実した日々を過ごしてきました。苦労がなかったわけではありません。ですが僕にとって宝のような日々でした」と振り返った。伏線が張りめぐらされた本作。難易度の高い作品だったが水上は「この作品は、青春そのもの。キラキラしたものだけでなく、ドロドロした部分も含めて青春だと思う。このあと、ハンバーガー屋・シナントロープで出会ったバイト仲間たちは人生で交錯することはほとんどないだろう。でも、その短い期間の中で濃密な時間を過ごした。どんな人でも記憶にあることだと思う。そこを魅力的に描いていくことを考えました」と話した。また「坂東(龍汰)さんの演じたキバタンがあの後どうなっていくのか。回収しきれていない伏線がある。回収したいです。させてください!」とアピールしていた。

 同賞は、過去1年間(2025年4月~26年3月)の放送・配信された中から選ばれた、優れた番組・コンテンツや個人、グループに贈られる。今回は、全国の民放、NHK、動画配信会社などから、全部で317件の応募、推薦があった。4月から約2か月にわたる厳正な審査の結果、ドキュメンタリー、ドラマ、エンターテインメント、ラジオの4つの部門で、それぞれ最優秀賞、優秀賞、奨励賞の16作品と、演技賞や企画・制作賞など個人7件、放送文化、放送技術部門で8件、さらに特別賞1件の受賞が決まった。
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