2026/08/10 17:00
エンタメ総合
NEW 岡本圭人主演『月を抱く人魚』開幕 舞台写真&コメントが到着【全文掲載】
舞台『月を抱く人魚』より 撮影:細野晋司
俳優の岡本圭人が主演を務める舞台『月を抱く人魚』-雨月物語より-が7日、東京・シアタートラムで開幕した。江戸時代の名作『雨月物語』を現代劇として再構築した作品で、岡本のほか南沢奈央、松岡依都美、相島一之らが出演。日本古典が持つ幽玄的な美しさや人間の情念を、現代の物語として描き出す。このほど、舞台写真とコメントが到着した。
本作は、上田秋成による『雨月物語』の刊行から250年を迎える2026年に上演。脚本を鈴木アツト、演出を生田みゆきが手掛け、江戸時代のベストセラーを令和の視点から現代劇としてよみがえらせた。
『雨月物語』は1776年に刊行された全9篇からなる短編集で、幽霊や妖怪、人間の業などを題材に、美しい文体と深い心理描写で知られる。今回の舞台では、その世界観をベースに、現代を生きる人々の孤独や渇望、過去から続く人間の業や悲しみを描く。
物語の主人公・絵画モデルの勝四郎を演じるのが岡本。日本画家・宮木役を南沢奈央、勝四郎の友人・作治役を薬丸翔、作治の恋人・夢子役を鈴木結里が務める。さらに、勝四郎の父・大宅役に上村聡、高名な画家・青頭金子役に松岡依都美、青頭金子の執事・丸谷役に相島一之が出演する。
物語は、日本画家の宮木と絵画モデルの勝四郎が宮木の部屋で一夜を共にしたことから始まる。宮木は冗談半分に勝四郎の背中に背ビレを描くが、翌朝、勝四郎が目を覚ますと宮木の姿は消えていた。
宮木を忘れられない勝四郎は、友人の作治と夢子に助けを求めて宮木の部屋を再び訪れる。しかし、そこは荒れ果て、水道も電気も通っていない状態だった。宮木の痕跡を探す中で一本の扇を見つけ、そこに描かれた絵を手掛かりに、高名な画家・青頭金子を訪ねることを決意する。
勝四郎は、かつて自分を捨てた父・大宅から車を借り、作治と夢子とともに琵琶湖へ向かう。山道を抜けた先でたどり着いた屋敷には、青頭金子と謎めいた使用人の丸谷が暮らしていた。異様な雰囲気に包まれた屋敷で、2人は壮絶な過去を明かしていく。
主演の岡本は、トップアイドルとして活動した後、アメリカの名門演劇学校での経験を経て、2021年に初舞台。2024年には『Le Fils 息子』『La Mere 母』で第59回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞している。
古典文学の世界を現代へと移し替え、愛や執念、人間の情念を描く『月を抱く人魚』。多彩なキャストとクリエイターによって生まれ変わった『雨月物語』が、現代の観客に新たな物語として提示される。
■コメントは以下のとおり。
●鈴木アツト[脚本]
「人魚」というキーワードで古典「雨月物語」を換骨奪胎した現代劇『月を抱く人魚』。
たった7人の俳優で、東京から琵琶湖へ、現代から戦国時代へ、と時空間を飛び跳ねていくこの物語を、観客の皆さんと一緒に旅していけたらと思っています。
思いっきり怖がれる亡霊のシーン、美しく幽玄な幻想シーン、そして、主人公の美術モデル・勝四郎が日本画家・宮木を一途に追いかける様を、じっくりと味わっていただけたら嬉しいです。
情熱的な勝四郎の姿から、現代の我々が忘れかけていたものを受け取れる作品だと信じています。
●生田みゆき[演出]
舞台は、幕が開いた瞬間からつくり手の手を離れ、客席にいる皆さまとの間で初めて完成していくものだと、常々思っています。
特にこの作品では、「語り」が主題の一つです。この物語に耳を傾けてくださるお客様が、舞台に大きな力を与えてくださることを、初日の客席から深く感じました。
お盆という、死者と生者がつながるこの時期に、この作品がどのように皆さまの心に届き、どんな景色を残すのか。劇場で生まれる一度きりの時間を、ぜひ私たちと一緒に味わっていただければと思います。
●岡本圭人[勝四郎 役]
自分が演じる勝四郎は、空っぽで、何も持っていない人間が、宮木という女性に出会い、色が無かった世界に彩りが加えられていきます。
初日を終えて、自分と勝四郎はとても似ているな…と思いました。僕も何も持っておらず、空っぽと感じる時はありました。ですが舞台に立ち、変わりました。変わり続けています。
勝四郎の気持ちが痛いほど分かった初日の公演でした。勝四郎は必死に変わろうとしています。その様子を皆様に見届けていただけたら幸いです。
きっと彼も皆様の想いを感じとって一生懸命、前に進もうとするはずです。よろしくお願いします。
●南沢奈央[宮木 役]
無事に幕が開けたこと、そして初日から沢山の方に観ていただけたこと、心から嬉しく思います。
稽古中は、この日本の古典作品を現代劇にした新しいチャレンジをどう受け取ってもらえるのか、不安と楽しみとあって、正直不安の方が大きかったかもしれません。
それがいざ、観客の皆さんの前に立ってみたら、杞憂だったことに気づきました。これまでキャスト・スタッフで積み重ねてきた時間に自信を持たねばと思わされました。
この作品は、観客の皆さんがいることで、またさらに進化/深化していくのだと思います。千秋楽までそれを楽しんでいきたいです。
●薬丸 翔[作治 役]
芝居の中身と同じように、日々が残像のように過ぎていきました。その疾走感の中で、必要な輪郭だけが残っていきました。
開幕して、その輪郭がグラデーションのように少しずつ発光しはじめて、今はその光をもっと大きく、もっと多くの色に変えることに向かっています。稽古場ではできなかった、お客さんとの共同作業です。
初日には初日の景色、楽日には楽日の景色。それは優劣ではなく、ただの差異なのだと思います。どの回も一回きりの景色。はち切れそうな輪郭の日も、静かに輝く輪郭の日もある。そのどれもが、その日にしかない美しさです。
15日18:00の回と20日14:00の回は、終演後に世田谷パブリックシアターと新しい試みをやります。演劇が少しずつ音を立てて動きはじめる瞬間を、その回に居合わせた人だけが体験できます。
●鈴木結里[夢子 役]
舞台は決して一人では作ることができません。ここまで辿り着くまでに、多くの方々の支えがあり、こうして無事にお客様をお迎えできることを心より感謝しております。
「背筋が凍る」という言葉がありますが、怪談を聞いてどこか涼しさを感じるーーそんな日本の文化を演劇でも味わっていただけるものなのでしょうか。
『雨月物語』が描く幻想的で妖しい世界を、どうぞお楽しみください。幻想と現実の狭間で、皆様をお待ちしております。
●上村 聡[大宅 役]
誰かに想いを馳せる。そんな時なんだかとても豊かな気持ちになって、それはきっとその人と出会った時のことや交わした会話ごと甦ってくるからではないだろうか。
今ここにはいない誰かに無性に会いたくなって、その人から送られてきたLINEを読み返しては不在を確認する。わかっていながらそうしてしまうのはなぜか。
雨の音や陽の光に誘われ、宮木を探す旅に出る勝四郎。衝動的に。たしかな手がかりもないまま。『月を抱く人魚』は彼の成長譚でもあります。
物語を通じて彼はどのように変化していくのか。暑い夏に稽古を重ねてつくりあげた『月を抱く人魚』をぜひ劇場で観ていただきたいと思っています。よろしくお願いします。
●松岡依都美[青頭金子 役]
無事に幕があき、今はただただホッとしています。
舞台は、劇場にお客様がいて、観ていただいて、初めて完成するもの。初日のお客様の緊張感やワクワク感、その空気を肌で感じながら、改めてそう実感しました。
毎回、お客様も違えば、私たちも変わっていく。その日、その瞬間にしか生まれない空気を全身で感じながら、楽日まで一回一回を大切に、思い切り楽しんで、全力で演じきりたいと思います。
●相島一之[丸谷 役]
初日はいつも特別な日です。今まで、この作品だと2ヶ月近く、努力して来たことを初めてお客様に観ていただく日。緊張と不安と興奮と喜びと。そんな中で幕を開ける初日。
『月を抱く人魚』の初日も特別なものでした。難産でした。だからこそ愛おしい作品です。
そして公演は初日がスタート地点です。ここからどこまで遠くまで行けるか僕らは日々頑張って行きます。どうかみなさま劇場に観に来てください。
『雨月物語』は1776年に刊行された全9篇からなる短編集で、幽霊や妖怪、人間の業などを題材に、美しい文体と深い心理描写で知られる。今回の舞台では、その世界観をベースに、現代を生きる人々の孤独や渇望、過去から続く人間の業や悲しみを描く。
物語の主人公・絵画モデルの勝四郎を演じるのが岡本。日本画家・宮木役を南沢奈央、勝四郎の友人・作治役を薬丸翔、作治の恋人・夢子役を鈴木結里が務める。さらに、勝四郎の父・大宅役に上村聡、高名な画家・青頭金子役に松岡依都美、青頭金子の執事・丸谷役に相島一之が出演する。
物語は、日本画家の宮木と絵画モデルの勝四郎が宮木の部屋で一夜を共にしたことから始まる。宮木は冗談半分に勝四郎の背中に背ビレを描くが、翌朝、勝四郎が目を覚ますと宮木の姿は消えていた。
宮木を忘れられない勝四郎は、友人の作治と夢子に助けを求めて宮木の部屋を再び訪れる。しかし、そこは荒れ果て、水道も電気も通っていない状態だった。宮木の痕跡を探す中で一本の扇を見つけ、そこに描かれた絵を手掛かりに、高名な画家・青頭金子を訪ねることを決意する。
勝四郎は、かつて自分を捨てた父・大宅から車を借り、作治と夢子とともに琵琶湖へ向かう。山道を抜けた先でたどり着いた屋敷には、青頭金子と謎めいた使用人の丸谷が暮らしていた。異様な雰囲気に包まれた屋敷で、2人は壮絶な過去を明かしていく。
主演の岡本は、トップアイドルとして活動した後、アメリカの名門演劇学校での経験を経て、2021年に初舞台。2024年には『Le Fils 息子』『La Mere 母』で第59回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞している。
古典文学の世界を現代へと移し替え、愛や執念、人間の情念を描く『月を抱く人魚』。多彩なキャストとクリエイターによって生まれ変わった『雨月物語』が、現代の観客に新たな物語として提示される。
■コメントは以下のとおり。
●鈴木アツト[脚本]
「人魚」というキーワードで古典「雨月物語」を換骨奪胎した現代劇『月を抱く人魚』。
たった7人の俳優で、東京から琵琶湖へ、現代から戦国時代へ、と時空間を飛び跳ねていくこの物語を、観客の皆さんと一緒に旅していけたらと思っています。
思いっきり怖がれる亡霊のシーン、美しく幽玄な幻想シーン、そして、主人公の美術モデル・勝四郎が日本画家・宮木を一途に追いかける様を、じっくりと味わっていただけたら嬉しいです。
情熱的な勝四郎の姿から、現代の我々が忘れかけていたものを受け取れる作品だと信じています。
●生田みゆき[演出]
舞台は、幕が開いた瞬間からつくり手の手を離れ、客席にいる皆さまとの間で初めて完成していくものだと、常々思っています。
特にこの作品では、「語り」が主題の一つです。この物語に耳を傾けてくださるお客様が、舞台に大きな力を与えてくださることを、初日の客席から深く感じました。
お盆という、死者と生者がつながるこの時期に、この作品がどのように皆さまの心に届き、どんな景色を残すのか。劇場で生まれる一度きりの時間を、ぜひ私たちと一緒に味わっていただければと思います。
●岡本圭人[勝四郎 役]
自分が演じる勝四郎は、空っぽで、何も持っていない人間が、宮木という女性に出会い、色が無かった世界に彩りが加えられていきます。
初日を終えて、自分と勝四郎はとても似ているな…と思いました。僕も何も持っておらず、空っぽと感じる時はありました。ですが舞台に立ち、変わりました。変わり続けています。
勝四郎の気持ちが痛いほど分かった初日の公演でした。勝四郎は必死に変わろうとしています。その様子を皆様に見届けていただけたら幸いです。
きっと彼も皆様の想いを感じとって一生懸命、前に進もうとするはずです。よろしくお願いします。
●南沢奈央[宮木 役]
無事に幕が開けたこと、そして初日から沢山の方に観ていただけたこと、心から嬉しく思います。
稽古中は、この日本の古典作品を現代劇にした新しいチャレンジをどう受け取ってもらえるのか、不安と楽しみとあって、正直不安の方が大きかったかもしれません。
それがいざ、観客の皆さんの前に立ってみたら、杞憂だったことに気づきました。これまでキャスト・スタッフで積み重ねてきた時間に自信を持たねばと思わされました。
この作品は、観客の皆さんがいることで、またさらに進化/深化していくのだと思います。千秋楽までそれを楽しんでいきたいです。
●薬丸 翔[作治 役]
芝居の中身と同じように、日々が残像のように過ぎていきました。その疾走感の中で、必要な輪郭だけが残っていきました。
開幕して、その輪郭がグラデーションのように少しずつ発光しはじめて、今はその光をもっと大きく、もっと多くの色に変えることに向かっています。稽古場ではできなかった、お客さんとの共同作業です。
初日には初日の景色、楽日には楽日の景色。それは優劣ではなく、ただの差異なのだと思います。どの回も一回きりの景色。はち切れそうな輪郭の日も、静かに輝く輪郭の日もある。そのどれもが、その日にしかない美しさです。
15日18:00の回と20日14:00の回は、終演後に世田谷パブリックシアターと新しい試みをやります。演劇が少しずつ音を立てて動きはじめる瞬間を、その回に居合わせた人だけが体験できます。
●鈴木結里[夢子 役]
舞台は決して一人では作ることができません。ここまで辿り着くまでに、多くの方々の支えがあり、こうして無事にお客様をお迎えできることを心より感謝しております。
「背筋が凍る」という言葉がありますが、怪談を聞いてどこか涼しさを感じるーーそんな日本の文化を演劇でも味わっていただけるものなのでしょうか。
『雨月物語』が描く幻想的で妖しい世界を、どうぞお楽しみください。幻想と現実の狭間で、皆様をお待ちしております。
●上村 聡[大宅 役]
誰かに想いを馳せる。そんな時なんだかとても豊かな気持ちになって、それはきっとその人と出会った時のことや交わした会話ごと甦ってくるからではないだろうか。
今ここにはいない誰かに無性に会いたくなって、その人から送られてきたLINEを読み返しては不在を確認する。わかっていながらそうしてしまうのはなぜか。
雨の音や陽の光に誘われ、宮木を探す旅に出る勝四郎。衝動的に。たしかな手がかりもないまま。『月を抱く人魚』は彼の成長譚でもあります。
物語を通じて彼はどのように変化していくのか。暑い夏に稽古を重ねてつくりあげた『月を抱く人魚』をぜひ劇場で観ていただきたいと思っています。よろしくお願いします。
●松岡依都美[青頭金子 役]
無事に幕があき、今はただただホッとしています。
舞台は、劇場にお客様がいて、観ていただいて、初めて完成するもの。初日のお客様の緊張感やワクワク感、その空気を肌で感じながら、改めてそう実感しました。
毎回、お客様も違えば、私たちも変わっていく。その日、その瞬間にしか生まれない空気を全身で感じながら、楽日まで一回一回を大切に、思い切り楽しんで、全力で演じきりたいと思います。
●相島一之[丸谷 役]
初日はいつも特別な日です。今まで、この作品だと2ヶ月近く、努力して来たことを初めてお客様に観ていただく日。緊張と不安と興奮と喜びと。そんな中で幕を開ける初日。
『月を抱く人魚』の初日も特別なものでした。難産でした。だからこそ愛おしい作品です。
そして公演は初日がスタート地点です。ここからどこまで遠くまで行けるか僕らは日々頑張って行きます。どうかみなさま劇場に観に来てください。











