2026/08/19 18:00
エンタメ総合
NEW 正門良規&川島如恵留、“親友”の条件は…「あいさつでハグしだしたら」「共通項の多さ」【インタビュー】
エスドラ第4弾作品『Chat Boy』に出演する正門良規(Aぇ! group)、川島如恵留(Travis Japan) 撮影:山﨑美蔓 (C)ORICON NewS inc.
Aぇ! groupの正門良規が主演、Travis Japanの川島如恵留が共演する、エスドラ第4弾作品『Chat Boy』が公式YouTubeにて配信中だ。先輩・後輩ながら初共演にして親友役を演じており、その穏やかな空気感も通ずる部分がある2人。縦型ショートドラマに初挑戦した今作の裏側や、撮影を通じて感じた互いの印象はもちろん、グループの垣根を超えた共演ということで、今後の“やってみたいこと”も教えてくれた。
正門が演じるのは、“絶対に自分を否定してこない”Chat AIによって、自己肯定感を保ちながら働く漫画編集者・内海圭人。ある日、政府が出した【AI規制】により、Chat AIが使えなくなってしまい、内海は人型AIをリースする会社<レンタルシンユウ>にたどり着き、高校時代のクラスメイト・藤野誠にそっくりな人型AIに出会い…2人は不思議な友情を築くことになる。
■「居心地の良い先輩」「ずっと共演したかった後輩」 縦型ならではの“至近距離”撮影にもトライ
――脚本を読んだ時の率直な感想はいかがでしたか。
正門: 良い意味で後味の悪さがありました。でも、深く読み込むまで、物語の美しさとか機微みたいなのは正直ちょっと最初は分かりにくい部分があって、読んでいくごとにクセになっていく…そんなすごく罪深い台本やな、と思いましたね。
川島: 良い表現!最初読んだ時は、どこにでもいてもおかしくない内海圭人という人間が、自分の心の弱さ、自分に対して持つ不安や疑念みたいなものに苛まれていく姿が痛々しい印象でした。そして、そこに寄り添っていく藤野誠という人型AIの存在という関係性がすごく面白かったです。僕が演じる藤野も、ストーリーが進んでいくにつれ、「あれ、この人ってもしかして…」と、主人公である内海の心の動きとシンクロするように、藤野の面白い部分や「もっと知りたい」という部分が出てくる。観ながら一緒にハラハラドキドキできる作品なのかなと思いました。
――共演相手がお互いだと知ったときの印象は。
正門: 僕からすると“はじめまして”の先輩なので最初はちょっと緊張してたんですけど、お会いしてみると本当にお話ししやすくて。何より居心地が良いというのは本当に救いでした。すごくリラックスして、すぐに親友の距離感にもなれた。現場でも、横で(だらっと)椅子に座って「暑いですね~」「意外と待ちますね~」なんて話ができるくらい、居心地の良い先輩でした。
川島: 僕もずっと共演したかった後輩ではあるんですけど、東京と関西で同じジュニア時代を経験してきた仲間でもある。正門くんが関西ジュニアを引っ張っていく時期があって、「西の正門」みたいな感じの人だと思っていたので、「あ、すごい、西のドンが来るんだな」と。
正門: いやいや、やめてください(笑)。
――ご自身が演じたそれぞれの役の魅力を一言で教えてください。
正門: 令和時代の主人公やなって思いました。
――昭和や平成の主人公とは違いますか。
正門: 全然違いますね。いわゆるスターみたいなキラキラした主人公が主人公じゃない。共感を求められている時代なんでしょうか。ある意味、現代とあまり隔たりがない感じがいいのかな。ちょうどその年、そのキャリアの、そういう人間っていそうだよねっていう親近感みたいなのが魅力じゃないかな。
川島: 確かにね。藤野は、影とか、ろうそくみたいな人。すごく明るく見える人なんだけど、本当に少し風が吹いた時に実は消えちゃうぐらいの儚(はかな)さを持ってる人だなって思いましたね。
――ご自身と役で似ているところはありましたか。
川島: 僕、すごく似ているんですよね。僕っぽい。藤野の選択を自分がするかどうかは分からないですけど、置かれていた境遇とか、ものの考え方というか、「僕が藤野だったら内海に出会えてよかった」って思いますし、僕も内海みたいな人に出会いたかったという思いがあります。なので、そういう部分はすごく似ていたと思いますね。
正門: 今の自分と内海はだいぶ遠いところにいるんですけど、内海みたいな時期はあったなと、台本を読んで、現場でお芝居して、監督さんとお話しするなかでだいぶ感じてきました。なので皆さんにも、どこかしらに内海圭人という人間に共感できる部分はあるのではないか。そういう意味で言うと、すごく主人公的で、いいやつやな、と思いましたね。
――ご自身のどういった時期に重なったのでしょうか。
正門: 高校半ばぐらいに仕事がない時期に、将来のことで揺れ動いていて、学生時代は大学に行くのか、親も絡んできたりして“自分で決めていいけど、自分だけでは決められない”頃を思い出しましたね。内海とまったく一緒ではないけど、演技に使える気持ちのようなものが自分のなかにもいっぱいあり、懐かしい感じがありました。あとは、2人で内海の誕生日パーティーをするシーンでは、僕の親も誕生日をすごくちゃんと大事にしてくれていたので、その時のありがたみを噛みしめながら演じました(笑)。演じていると、内海という人間がグラデーション的に見えてくる。自分とは違うけど共感ができるっていう、新しい感覚がありましたね。
――撮影では、縦型ドラマだからこその難しさはありましたか。
川島: ドアップが多い(笑)。
正門: ずっとアップでしたね。引きの撮影でもアップなんですよ。本当にそれは苦労しましたね。
――ではいつも以上に、ビジュアルを整えたり…。
正門: メイクチームは震えてたんじゃないですか。「そんな寄るんだ」みたいな。眼球アップとかありました。
川島: あったね~(笑)。我々、本職アイドルの人間がやるのにぴったりだなと思いましたね(笑)。
正門: 立ち位置も面白かったですよね。この距離でちょうどよかったりするから(顔を近づけて)。
川島: ありえない距離ですよね(笑)。ちょっと動くと撮り直しになるから。
正門: ちょっとした揺れにも、めちゃくちゃシビアでしたね。
■正門良規&川島如恵留、実はそろって“AI”に疎い派 理由には大きな違いが…
――撮影中の思い出やエピソードはありますか。
川島: ケーキのシーンはめちゃくちゃ面白かった。1発撮りみたいにはできずに撮り直ししたり…。あと、一緒にご飯を食べるシーンとかあったんですけど、普通に(正門が)ご飯を食べるんですよ。なので撮影中ではあるけど、“一緒に夕ご飯を食べてます”みたいなシーンになって、すごく自然でしたね。楽しかったな。
正門: おいしかったんですよ。フードコーディネーターさんってすごい!と思っていたら、全部コンビニのやつやった(笑)。
――お芝居をするなかで、2人で話し合った部分はありましたか。
正門: 結構、打ち合わせするのが苦手というか(笑)。稽古とかは好きなんですけど、「ああしようね、こうしようね」と事前に話し合うことはちょっと、こっ恥ずかしくて、その場でやっていきたいタイプです。なので枝(優花)監督を通して、ひたすら「如恵留くんは何するんやろ」と芝居を受ける、そういうのを楽しみにしてました。
川島: (正門は)芝居、めちゃくちゃ上手いんですよ!本当にすごい。本当にすごく自然なお芝居をされるし、等身大の内海圭人を正門くんがめちゃくちゃ考えて作ってくれてるので、現場はめちゃくちゃ弾みました。僕はAIである藤野誠を演じなくてはいけないなかでも、僕の人間味を引っ張り出されそうになったぐらいでした。超自然だし、かといって劇的な芝居がないわけではなく…うまく切り替えていて、本当にすごい。
正門: うれしい。ありがとうございます。
川島: 僕らは、演出家や監督が「いい」と言えばそれはいいし、「違う」と言えば違うし…その感覚が同じなので、枝監督が「こうだよ」「これは違うよ」と言ってくださったことをその場で受けて、どんどんアジャストしていく形でやってましたね。
――ほかにも、撮影の中でお互いに発見した共通点はありましたか。
正門: 大枠で共通点かもしれないですけど、お金の使い方はすごいきちんとされてますよね?
川島: まっさん(正門)も、してるよね!使うところにドンと使うタイプじゃない?そこはすごく一緒だなって思った。
正門: 携帯も格安キャリアを使ってらっしゃると聞いてびっくりしました。
川島: そうなのよ~(笑)。
正門: 身の回りでいなかったんですよ。「いらないサービスにお金を払うと搾取されてる気がする」とおっしゃっていて、「この人すごいな、上には上がいるもんだな」って思って。関西人ぽいのか何なのか…(笑)。
川島: 自分の家のいろんなところに水道があったとしたら、いろんなところの蛇口が常にちょっとずつ開いてるのは嫌なんです。締めるところは締めて、出すところは出したい。毎月携帯代に7000円払うのはちょっと高すぎるから、「これは締めよう」って2000円とか3000円にしたい。そしたら1年に6万も浮くんだよ!すごくない!?
正門: 知らないうちに数万円払っていると知って恐ろしくなりました。賢いし、勉強になりました。
――川島さんは堅実なんですね。
川島: 僕は自分のことを堅実だと思っていたのですが、まっさんの生活の質の上げ方がめちゃくちゃ参考になりました。毎月、季節のお花を買うようにしているとか、家具にこだわるとか、楽器のお手入れ。ランニングコストではなくて、自分がそれにかけたいと思うことに投資したいと聞いて…。
正門: そう思うと、手間にお金をかけます。
川島: (正門は)鬼アナログ人間。男としてカッコいいと思う。
正門: でも蛇口は出しっぱなし(笑)。そう思うと違うのかな?(笑)
川島: お金に対して意識を持っているというところは同じですね。
――お互いに参考にしたい生活術や、生活をより豊かにするために取り入れたいものはありましたか。
川島: それこそ本当に、毎月季節のお花を家に取り入れるっていうのはすごくいいなって。クイズ番組に出る人間として、旬の花とかいろいろ知っておきたい。
正門: そっちの目的なんですね(笑)。
川島: 猫に食べられそうでちょっと怖くて(笑)。観葉植物は全部フェイクグリーンにしちゃってるから。
――AI依存の青年が主人公ということで、お二人は内海のようにAIに悩み相談をしたことはありますか。また、AIをどのように活用していますか。
川島: (正門に向けて)活用してないんだよね?
正門: そう、アナログ人間で。AIに抗ってる(笑)。でも、(川島は)使いこなしてそうと思ってました。
川島: でしょ?使いこなしてるっぽいでしょ(笑)。全然使いこなせてない(笑)。
正門: その理由が面白かったんです。
川島: 簡単に言うと、お金を払いたくない。課金したくない(笑)。もっと普及したら価格競争が起きて、もっと安い値段で使えるんじゃないか、もっと精度が上がって月々いくらが、僕的な感覚の値段にアジャストしてくるんじゃないか(笑)。なので「もっと待とう」という…。
正門: 焦らしてるんですね。すごいなって。僕はただ抗っているだけ(笑)。
――そんなアナログ派お二人ですが、もし自分好みのAIロボットを持てるならどんなロボットにしたいですか。
正門: 水回りの掃除とか苦手なので、全部お願いしたいです。無理して頑張るんですけど、結局水回りの掃除って業者を呼ぶのが一番良いって言うし…じゃあ業者になっていただこう(笑)。
川島: もう、部屋でゴロゴロしてる人になってほしいですね。こっちがお世話してあげたくなるような。人型AIなのかペットなのか分からないけど、そういう存在がいてくれたらいいな。たまにずっとゴロゴロしてて、「ほら行くよ!」って外に連れ出したりするぐらいの人の方が、僕的にはいいなと思います。
――AIが発展していますが、人間にしかできないことは何だと思いますか。
川島: “迷うこと”じゃないですか。ローディングの時間はあるにせよ、人間は自分が何か発言した後に「やっぱりこうだったかも」と反すうしたり、繰り返すことで「この選択で良かった」という結論に至れる。そのプロセスが人間の良さかなって僕は思ってますね。
正門: ちょっと派生すると、AIが嘘をつきだしたらやばいなと思いますよね。すごいコミュニティをかき乱しそうじゃないですか。それはまた違う『Chat Boy2』になるかも(笑)。まだできないはずなんですよね、嘘をつくみたいなことが。あと、自主的に何かやりだすのも怖いっすね。「やっといたよ」みたいなのは、ゾッとする。
川島: 「やっといたよ」は怖い!「あなたこれ欲しかったでしょ」とかね。それこそ『Chat Boy』にも「内海は何て言ってほしい?」っていうセリフがあるんですけど、それもある意味、シンギュラリティの一辺だなと思っていて。これが行きすぎたら、内海もAIになっていっちゃうんじゃないかなって。内海の思考プロセスすべてをAIに完全依存したら、内海圭人が内海圭人である理由がなくなっていっちゃう。
正門: 都市伝説みたいな話ですよね。
川島: それがもしかしたら、人間にしかできない思考というもの、検索ではなく思考なのかなと思います。
■「MASAEL(マサエル)」コンビ爆誕?もしコラボをするなら…「まっさんのギターでコンテンポラリーダンスを踊る」
――撮影を通して、お互いの呼び方も変わったそうですが、今は何と呼び合っているんですか。
川島: まっさん。
正門: のえさん。
川島: 撮影中盤くらいからですね。
正門: 多分きっかけは、のえさんが「普段なんて呼ばれてるの?」みたいな会話からですね。「苗字に“くん”付けだとちょっと距離あるよね」みたいな話になって、お互い「なんて呼ばれてるんですか」ってなって、「まっさん」「のえさん」で。
――ファンの方にはお二人のコンビをどう呼ばれたいですか。
正門: 「のえかど」…?
川島: ええ~、「MASAEL(マサエル)」とか(笑)。
正門: 神様っぽい!(笑)
川島: “ノエル”が神様チックだから。ラファエルとかミカエルとか…「MASAEL」になったら、なんか本当にギリシャ神話に出てきそう。
正門: いそう!MASAELいいな~。口なじみはいいですね。
川島: でも、ファンの人が「MASAEL最高だった!」って言ってても反応できないもん(笑)。
正門: ビジュアル系バンドっぽいですね。
川島: むずむずするなぁ~。
正門: ローマ字表記かもしれない(笑)。
――浸透するかはファンの方々にお任せしましょう(笑)。ドラマのようにお二人が共同生活をしたら、うまくいくと思いますか。
川島: 全く想像できないんだよね(笑)。
正門: でも家事レベルは比較的近いと思うんですよね。だからストレスはなさそうですよね。
川島: 「家事は気付いた方がやる」っていうやり方を取ると、大体うまくいかないって言うけど、僕らは本当に「気付いた方がやる」でうまくいきそうなタイプ。
正門: 稀有なね。そうなればいいですよね。
――互いの撮影中も相性の良さは感じられましたか。
正門: 逆を言うとネガティブなことが1個もないというか。なので共同生活も「やれ」って言われたらできる。
川島: 日常にまっさんがいたら、すごく落ち着くなって思いますね。
正門: お花、買ってきます(笑)。
川島: かっこいい~!イケメンや!
――アイドルとして、コラボするとしたらどんなことをやってみたいですか。
川島: 1対1のコラボなら、まっさんのギターでコンテンポラリーダンスを踊るとか。エレキでゴリゴリっていうよりは、アコースティックでパラパラパラって弾いてる中で踊るとか…。本当にアンバー1本のサスの中だけで踊るとか。
正門: やったことないし、絶対Aぇ! groupじゃやれへんな(笑)。
川島: お互いのグループでもやらなさそうなことをやりたい。
――正門さんはやってみたいことはありますか。
正門: 曲で言ったら、DOMOTOさんの「薔薇と太陽」。あの楽曲は剛くんがギターで光一さんがダンスなので、パッケージだけじゃなくて間奏を延ばしてソロをやってみたり…。
川島: おしゃれ!
――グループ同士、Aぇ! groupとTravis Japanでやってみたいことはありますか。
正門:コントやりましょう。
川島: いいんですか?やらせていただいて!この前、SUPER EIGHTの安田章大さんが主催した『THE ONE』というアイドル音楽フェスで、Travis Japanのメンバー3人と初めてバンドで一緒に踊ったんです。Aぇ! groupは楽器も、音楽性もすごいから、そういうコラボはしてみたい。
正門: やりましょう。ぜひ。生バンドコント。
川島: カレーとラーメンって一緒にしちゃいけないんだよ?(笑)
――さて、ドラマでは“親友”を演じましたが、お二人にとって親友の“条件”はありますか。
川島: 自分の置かれてる状況、環境とかによっても変わるのかもしれないので、一概には言えないですけど。個人的には、やっぱり共通項の多さっていうのはすごい大事にしたいな。育った環境とか価値観とか、苦手なものとか、そういうのがいろいろ共通していくと、自然と絞られていくんじゃないかなっていう派です。
正門:僕は あいさつでハグしだしたら親友ですね!
川島: おお~(笑)。あ、そっか、(正門の親友である)2人(西畑大吾、永瀬廉)とはするのか!
正門: 大吾、廉とはしますね。うぃ!ってボディータッチみたいな…。
川島: 「おはよう」だけじゃなくて?
正門: 「おはよう」「イエーイ」って(軽くハグ)。
川島: まっさんに会ったらハグしにいくわ!
正門: でものえさんは、お会いした時に握手してくれるのがうれしいです。
川島: ただただ本当に、神聖なものに触れたいっていうか(笑)。
正門: 恐れ多いです(笑)
■「居心地の良い先輩」「ずっと共演したかった後輩」 縦型ならではの“至近距離”撮影にもトライ
――脚本を読んだ時の率直な感想はいかがでしたか。
正門: 良い意味で後味の悪さがありました。でも、深く読み込むまで、物語の美しさとか機微みたいなのは正直ちょっと最初は分かりにくい部分があって、読んでいくごとにクセになっていく…そんなすごく罪深い台本やな、と思いましたね。
川島: 良い表現!最初読んだ時は、どこにでもいてもおかしくない内海圭人という人間が、自分の心の弱さ、自分に対して持つ不安や疑念みたいなものに苛まれていく姿が痛々しい印象でした。そして、そこに寄り添っていく藤野誠という人型AIの存在という関係性がすごく面白かったです。僕が演じる藤野も、ストーリーが進んでいくにつれ、「あれ、この人ってもしかして…」と、主人公である内海の心の動きとシンクロするように、藤野の面白い部分や「もっと知りたい」という部分が出てくる。観ながら一緒にハラハラドキドキできる作品なのかなと思いました。
――共演相手がお互いだと知ったときの印象は。
正門: 僕からすると“はじめまして”の先輩なので最初はちょっと緊張してたんですけど、お会いしてみると本当にお話ししやすくて。何より居心地が良いというのは本当に救いでした。すごくリラックスして、すぐに親友の距離感にもなれた。現場でも、横で(だらっと)椅子に座って「暑いですね~」「意外と待ちますね~」なんて話ができるくらい、居心地の良い先輩でした。
川島: 僕もずっと共演したかった後輩ではあるんですけど、東京と関西で同じジュニア時代を経験してきた仲間でもある。正門くんが関西ジュニアを引っ張っていく時期があって、「西の正門」みたいな感じの人だと思っていたので、「あ、すごい、西のドンが来るんだな」と。
正門: いやいや、やめてください(笑)。
――ご自身が演じたそれぞれの役の魅力を一言で教えてください。
正門: 令和時代の主人公やなって思いました。
――昭和や平成の主人公とは違いますか。
正門: 全然違いますね。いわゆるスターみたいなキラキラした主人公が主人公じゃない。共感を求められている時代なんでしょうか。ある意味、現代とあまり隔たりがない感じがいいのかな。ちょうどその年、そのキャリアの、そういう人間っていそうだよねっていう親近感みたいなのが魅力じゃないかな。
川島: 確かにね。藤野は、影とか、ろうそくみたいな人。すごく明るく見える人なんだけど、本当に少し風が吹いた時に実は消えちゃうぐらいの儚(はかな)さを持ってる人だなって思いましたね。
――ご自身と役で似ているところはありましたか。
川島: 僕、すごく似ているんですよね。僕っぽい。藤野の選択を自分がするかどうかは分からないですけど、置かれていた境遇とか、ものの考え方というか、「僕が藤野だったら内海に出会えてよかった」って思いますし、僕も内海みたいな人に出会いたかったという思いがあります。なので、そういう部分はすごく似ていたと思いますね。
正門: 今の自分と内海はだいぶ遠いところにいるんですけど、内海みたいな時期はあったなと、台本を読んで、現場でお芝居して、監督さんとお話しするなかでだいぶ感じてきました。なので皆さんにも、どこかしらに内海圭人という人間に共感できる部分はあるのではないか。そういう意味で言うと、すごく主人公的で、いいやつやな、と思いましたね。
――ご自身のどういった時期に重なったのでしょうか。
正門: 高校半ばぐらいに仕事がない時期に、将来のことで揺れ動いていて、学生時代は大学に行くのか、親も絡んできたりして“自分で決めていいけど、自分だけでは決められない”頃を思い出しましたね。内海とまったく一緒ではないけど、演技に使える気持ちのようなものが自分のなかにもいっぱいあり、懐かしい感じがありました。あとは、2人で内海の誕生日パーティーをするシーンでは、僕の親も誕生日をすごくちゃんと大事にしてくれていたので、その時のありがたみを噛みしめながら演じました(笑)。演じていると、内海という人間がグラデーション的に見えてくる。自分とは違うけど共感ができるっていう、新しい感覚がありましたね。
――撮影では、縦型ドラマだからこその難しさはありましたか。
川島: ドアップが多い(笑)。
正門: ずっとアップでしたね。引きの撮影でもアップなんですよ。本当にそれは苦労しましたね。
――ではいつも以上に、ビジュアルを整えたり…。
正門: メイクチームは震えてたんじゃないですか。「そんな寄るんだ」みたいな。眼球アップとかありました。
川島: あったね~(笑)。我々、本職アイドルの人間がやるのにぴったりだなと思いましたね(笑)。
正門: 立ち位置も面白かったですよね。この距離でちょうどよかったりするから(顔を近づけて)。
川島: ありえない距離ですよね(笑)。ちょっと動くと撮り直しになるから。
正門: ちょっとした揺れにも、めちゃくちゃシビアでしたね。
■正門良規&川島如恵留、実はそろって“AI”に疎い派 理由には大きな違いが…
――撮影中の思い出やエピソードはありますか。
川島: ケーキのシーンはめちゃくちゃ面白かった。1発撮りみたいにはできずに撮り直ししたり…。あと、一緒にご飯を食べるシーンとかあったんですけど、普通に(正門が)ご飯を食べるんですよ。なので撮影中ではあるけど、“一緒に夕ご飯を食べてます”みたいなシーンになって、すごく自然でしたね。楽しかったな。
正門: おいしかったんですよ。フードコーディネーターさんってすごい!と思っていたら、全部コンビニのやつやった(笑)。
――お芝居をするなかで、2人で話し合った部分はありましたか。
正門: 結構、打ち合わせするのが苦手というか(笑)。稽古とかは好きなんですけど、「ああしようね、こうしようね」と事前に話し合うことはちょっと、こっ恥ずかしくて、その場でやっていきたいタイプです。なので枝(優花)監督を通して、ひたすら「如恵留くんは何するんやろ」と芝居を受ける、そういうのを楽しみにしてました。
川島: (正門は)芝居、めちゃくちゃ上手いんですよ!本当にすごい。本当にすごく自然なお芝居をされるし、等身大の内海圭人を正門くんがめちゃくちゃ考えて作ってくれてるので、現場はめちゃくちゃ弾みました。僕はAIである藤野誠を演じなくてはいけないなかでも、僕の人間味を引っ張り出されそうになったぐらいでした。超自然だし、かといって劇的な芝居がないわけではなく…うまく切り替えていて、本当にすごい。
正門: うれしい。ありがとうございます。
川島: 僕らは、演出家や監督が「いい」と言えばそれはいいし、「違う」と言えば違うし…その感覚が同じなので、枝監督が「こうだよ」「これは違うよ」と言ってくださったことをその場で受けて、どんどんアジャストしていく形でやってましたね。
――ほかにも、撮影の中でお互いに発見した共通点はありましたか。
正門: 大枠で共通点かもしれないですけど、お金の使い方はすごいきちんとされてますよね?
川島: まっさん(正門)も、してるよね!使うところにドンと使うタイプじゃない?そこはすごく一緒だなって思った。
正門: 携帯も格安キャリアを使ってらっしゃると聞いてびっくりしました。
川島: そうなのよ~(笑)。
正門: 身の回りでいなかったんですよ。「いらないサービスにお金を払うと搾取されてる気がする」とおっしゃっていて、「この人すごいな、上には上がいるもんだな」って思って。関西人ぽいのか何なのか…(笑)。
川島: 自分の家のいろんなところに水道があったとしたら、いろんなところの蛇口が常にちょっとずつ開いてるのは嫌なんです。締めるところは締めて、出すところは出したい。毎月携帯代に7000円払うのはちょっと高すぎるから、「これは締めよう」って2000円とか3000円にしたい。そしたら1年に6万も浮くんだよ!すごくない!?
正門: 知らないうちに数万円払っていると知って恐ろしくなりました。賢いし、勉強になりました。
――川島さんは堅実なんですね。
川島: 僕は自分のことを堅実だと思っていたのですが、まっさんの生活の質の上げ方がめちゃくちゃ参考になりました。毎月、季節のお花を買うようにしているとか、家具にこだわるとか、楽器のお手入れ。ランニングコストではなくて、自分がそれにかけたいと思うことに投資したいと聞いて…。
正門: そう思うと、手間にお金をかけます。
川島: (正門は)鬼アナログ人間。男としてカッコいいと思う。
正門: でも蛇口は出しっぱなし(笑)。そう思うと違うのかな?(笑)
川島: お金に対して意識を持っているというところは同じですね。
――お互いに参考にしたい生活術や、生活をより豊かにするために取り入れたいものはありましたか。
川島: それこそ本当に、毎月季節のお花を家に取り入れるっていうのはすごくいいなって。クイズ番組に出る人間として、旬の花とかいろいろ知っておきたい。
正門: そっちの目的なんですね(笑)。
川島: 猫に食べられそうでちょっと怖くて(笑)。観葉植物は全部フェイクグリーンにしちゃってるから。
――AI依存の青年が主人公ということで、お二人は内海のようにAIに悩み相談をしたことはありますか。また、AIをどのように活用していますか。
川島: (正門に向けて)活用してないんだよね?
正門: そう、アナログ人間で。AIに抗ってる(笑)。でも、(川島は)使いこなしてそうと思ってました。
川島: でしょ?使いこなしてるっぽいでしょ(笑)。全然使いこなせてない(笑)。
正門: その理由が面白かったんです。
川島: 簡単に言うと、お金を払いたくない。課金したくない(笑)。もっと普及したら価格競争が起きて、もっと安い値段で使えるんじゃないか、もっと精度が上がって月々いくらが、僕的な感覚の値段にアジャストしてくるんじゃないか(笑)。なので「もっと待とう」という…。
正門: 焦らしてるんですね。すごいなって。僕はただ抗っているだけ(笑)。
――そんなアナログ派お二人ですが、もし自分好みのAIロボットを持てるならどんなロボットにしたいですか。
正門: 水回りの掃除とか苦手なので、全部お願いしたいです。無理して頑張るんですけど、結局水回りの掃除って業者を呼ぶのが一番良いって言うし…じゃあ業者になっていただこう(笑)。
川島: もう、部屋でゴロゴロしてる人になってほしいですね。こっちがお世話してあげたくなるような。人型AIなのかペットなのか分からないけど、そういう存在がいてくれたらいいな。たまにずっとゴロゴロしてて、「ほら行くよ!」って外に連れ出したりするぐらいの人の方が、僕的にはいいなと思います。
――AIが発展していますが、人間にしかできないことは何だと思いますか。
川島: “迷うこと”じゃないですか。ローディングの時間はあるにせよ、人間は自分が何か発言した後に「やっぱりこうだったかも」と反すうしたり、繰り返すことで「この選択で良かった」という結論に至れる。そのプロセスが人間の良さかなって僕は思ってますね。
正門: ちょっと派生すると、AIが嘘をつきだしたらやばいなと思いますよね。すごいコミュニティをかき乱しそうじゃないですか。それはまた違う『Chat Boy2』になるかも(笑)。まだできないはずなんですよね、嘘をつくみたいなことが。あと、自主的に何かやりだすのも怖いっすね。「やっといたよ」みたいなのは、ゾッとする。
川島: 「やっといたよ」は怖い!「あなたこれ欲しかったでしょ」とかね。それこそ『Chat Boy』にも「内海は何て言ってほしい?」っていうセリフがあるんですけど、それもある意味、シンギュラリティの一辺だなと思っていて。これが行きすぎたら、内海もAIになっていっちゃうんじゃないかなって。内海の思考プロセスすべてをAIに完全依存したら、内海圭人が内海圭人である理由がなくなっていっちゃう。
正門: 都市伝説みたいな話ですよね。
川島: それがもしかしたら、人間にしかできない思考というもの、検索ではなく思考なのかなと思います。
■「MASAEL(マサエル)」コンビ爆誕?もしコラボをするなら…「まっさんのギターでコンテンポラリーダンスを踊る」
――撮影を通して、お互いの呼び方も変わったそうですが、今は何と呼び合っているんですか。
川島: まっさん。
正門: のえさん。
川島: 撮影中盤くらいからですね。
正門: 多分きっかけは、のえさんが「普段なんて呼ばれてるの?」みたいな会話からですね。「苗字に“くん”付けだとちょっと距離あるよね」みたいな話になって、お互い「なんて呼ばれてるんですか」ってなって、「まっさん」「のえさん」で。
――ファンの方にはお二人のコンビをどう呼ばれたいですか。
正門: 「のえかど」…?
川島: ええ~、「MASAEL(マサエル)」とか(笑)。
正門: 神様っぽい!(笑)
川島: “ノエル”が神様チックだから。ラファエルとかミカエルとか…「MASAEL」になったら、なんか本当にギリシャ神話に出てきそう。
正門: いそう!MASAELいいな~。口なじみはいいですね。
川島: でも、ファンの人が「MASAEL最高だった!」って言ってても反応できないもん(笑)。
正門: ビジュアル系バンドっぽいですね。
川島: むずむずするなぁ~。
正門: ローマ字表記かもしれない(笑)。
――浸透するかはファンの方々にお任せしましょう(笑)。ドラマのようにお二人が共同生活をしたら、うまくいくと思いますか。
川島: 全く想像できないんだよね(笑)。
正門: でも家事レベルは比較的近いと思うんですよね。だからストレスはなさそうですよね。
川島: 「家事は気付いた方がやる」っていうやり方を取ると、大体うまくいかないって言うけど、僕らは本当に「気付いた方がやる」でうまくいきそうなタイプ。
正門: 稀有なね。そうなればいいですよね。
――互いの撮影中も相性の良さは感じられましたか。
正門: 逆を言うとネガティブなことが1個もないというか。なので共同生活も「やれ」って言われたらできる。
川島: 日常にまっさんがいたら、すごく落ち着くなって思いますね。
正門: お花、買ってきます(笑)。
川島: かっこいい~!イケメンや!
――アイドルとして、コラボするとしたらどんなことをやってみたいですか。
川島: 1対1のコラボなら、まっさんのギターでコンテンポラリーダンスを踊るとか。エレキでゴリゴリっていうよりは、アコースティックでパラパラパラって弾いてる中で踊るとか…。本当にアンバー1本のサスの中だけで踊るとか。
正門: やったことないし、絶対Aぇ! groupじゃやれへんな(笑)。
川島: お互いのグループでもやらなさそうなことをやりたい。
――正門さんはやってみたいことはありますか。
正門: 曲で言ったら、DOMOTOさんの「薔薇と太陽」。あの楽曲は剛くんがギターで光一さんがダンスなので、パッケージだけじゃなくて間奏を延ばしてソロをやってみたり…。
川島: おしゃれ!
――グループ同士、Aぇ! groupとTravis Japanでやってみたいことはありますか。
正門:コントやりましょう。
川島: いいんですか?やらせていただいて!この前、SUPER EIGHTの安田章大さんが主催した『THE ONE』というアイドル音楽フェスで、Travis Japanのメンバー3人と初めてバンドで一緒に踊ったんです。Aぇ! groupは楽器も、音楽性もすごいから、そういうコラボはしてみたい。
正門: やりましょう。ぜひ。生バンドコント。
川島: カレーとラーメンって一緒にしちゃいけないんだよ?(笑)
――さて、ドラマでは“親友”を演じましたが、お二人にとって親友の“条件”はありますか。
川島: 自分の置かれてる状況、環境とかによっても変わるのかもしれないので、一概には言えないですけど。個人的には、やっぱり共通項の多さっていうのはすごい大事にしたいな。育った環境とか価値観とか、苦手なものとか、そういうのがいろいろ共通していくと、自然と絞られていくんじゃないかなっていう派です。
正門:僕は あいさつでハグしだしたら親友ですね!
川島: おお~(笑)。あ、そっか、(正門の親友である)2人(西畑大吾、永瀬廉)とはするのか!
正門: 大吾、廉とはしますね。うぃ!ってボディータッチみたいな…。
川島: 「おはよう」だけじゃなくて?
正門: 「おはよう」「イエーイ」って(軽くハグ)。
川島: まっさんに会ったらハグしにいくわ!
正門: でものえさんは、お会いした時に握手してくれるのがうれしいです。
川島: ただただ本当に、神聖なものに触れたいっていうか(笑)。
正門: 恐れ多いです(笑)











