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2026/10/03 13:00

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NEW 山下智久は「存在感が“スター”」、『俺たちの箱根駅伝』小林虎之介らキャストが語る撮影裏話【オリコンライターズ】

4日放送『ライターズ!』(日本テレビ系)に出演する『俺たちの箱根駅伝』出演者ら

 覆面ライターが、番組出演者の素顔に迫る番組『ライターズ!』(日本テレビ系)。4日の放送(深2:40)は、10月10日土曜午後9時スタートの日本テレビ系新土曜ドラマ『俺たちの箱根駅伝』について取材した模様を届ける。 池井戸潤氏原作・大泉洋主演の本作。箱根駅伝にかける学生たちの挑戦と、箱根駅伝の生中継を担うテレビ局・大日テレビの舞台裏が、作中の大きな2つの柱として描かれる。今回は学生役のキャストより小林虎之介、奥智哉、水沢林太郎、菅生新樹、荒木飛羽、庄司浩平、林裕太に作品の見どころや撮影秘話を聞いた。その内容を記事でもお届けする。

■「箱根駅伝の選手と同じペース」で走れるように

 競技シーンが多くあるため、ランナーとしての練習を重ねた上で撮影に臨んだ学生役のキャスト。明誠学院大学4年でキャプテンの青葉隼斗を演じる小林は「リアリティを突き詰めた部分」として「撮影中、本当の箱根駅伝の選手と同じペースで全員が走ったんです」という点を挙げる。

 「そこ(のペース)に無理がなく走れるようにみんなトレーニングをしました。撮影している距離は(駅伝の実際の距離ではなく)200メートルから、500メートル・600メートルほどにはなるんですけど、その距離を、ゆっくりのペースにならないように突き詰めて全員で(同じペースで)走ることができたというのは、すごく見てほしいところです」と語るほどの力をつけた。

 キャストの走力の向上のため、撮影開始前から練習会や合宿が行われた。その様子について「ワチャワチャ楽しくやっていたんですけど、みんな体を絞って作り上げて、撮影する時はピリッと。すごくメリハリのある(雰囲気)」と、品川工業大学4年生でムードメーカー的存在の諌山天馬を演じる菅生。「『この駅伝にしかない熱さを、映像を通してどう伝えようか?』とみんなですごく考えた。僕たちも駅伝にすごくリスペクトがあって、すごく好きになったからこそ、走る時のスピードの出し方一つからチーム力まで、映像でどう伝えようかとみんなで考えて取り組んでいた」という。

 リアリティを突き詰めるべく様々な準備が行われた本作。小林演じる隼斗の良き相談相手であり明誠学院大学陸上競技部マネージャーの3年生・矢野計図を演じる奥は、青山学院大学の練習を見学。「(見学時は)マネージャーさんや主務さんの動きを観察しました。トラックの一定の場所で止まってタイマーを見ているのかなと思ったら、あっちこっち走っていて『めちゃくちゃ走ってるじゃん』と思って、劇中でも参考にしました」という。元ランナーがマネージャーになった役どころだが「(ランナー役の)みんなと同じ時間を共に過ごすことが大事だったので、みんなと同じ練習をしたり、同じ食事メニューを食べたり」していたとのこと。

 競技面では、箱根駅伝で指導者として二度の総合優勝の実績を持つ大後栄治氏が陸上競技指導・監修を担当。武蔵野農業大学2年生・猪又丈役の庄司は、撮影前の練習を通して競技面での実力が大きく伸びた様子。「昨年秋ぐらいから(練習会で)準備をして、撮影前の総まとめとして合宿をしていただいた。練習会ごとに徐々に練習メニューのレベルが上がって、それが合宿で頂点に達した」と庄司。最初は「速いグループと、中くらいのペース(のグループ)」で分かれながらトレーニングをしていたというが、「最後の方はもう(グループが)合体したよね」と菅生。庄司も「本当にチームになれたなという瞬間がありました」と語った。

 目黒教育大学4年生・富岡周人を演じる荒木も「自分が走り始めたときみんなが速くて、最初はついていくのが大変な中、みんな『飛羽!飛羽!』って言ってくれて、支えてくれてありがたいなという思い出が多かったです」と練習の様子を振り返った。

 山王大学2年生・倉科弾役の林裕太は、作中では庄司演じる丈と「坂道ブラザーズ」を結成するとのこと。林自身は「中学のときに、(勝ち抜くと)関東大会に進める駅伝大会で、4位までが関東大会へと進める中、自分は5位だった。4位とは3秒差だった」という陸上競技の経験がある。そのため「その悔しさを二度と味わいたくない、一度負けたからこそここから這い上がってやるぞという気概みたいなものを共有する役作り」をしていたという。

■合宿中に大学陸上部と遭遇!?

 一同が練習会や合宿を振り返る中で「2日目の自由朝ランがあったじゃん?」とキャスト陣に話を向けた小林は、合宿時の秘話を明かしてくれた。「前日に練習があったので、次の日の朝、個人で各々好きなことをゆっくり1時間くらい(行う)」(菅生)という練習メニューが組まれていた日の朝のエピソードだ。

 速く走る組と、ゆっくりと走って灯台で朝日を見ようという組がいたこの日の朝の自主練。前者は「サブ3(フルマラソンを3時間未満で完走できる)ランナーの方が一緒に走ってくれたんですけど、まさかのサブ3ランナーの方をちぎりかけて!ちぎりかけた時、ちょっと気持ちよかったよね!」と小林。林も「最初はみんな『気持ちよく走ろう』みたいな感じで始まるけど、だんだんとやる気が出てきちゃって、どんどんペースが速くなって」と続ける。「虎さん(小林)が先行していて、灯台まで走る組でも一切スピードを落とさずに(走り続けた)」と庄司。

 その走りをリードした小林は「箱根駅伝本選前の大学が“ガチ練”しているのを(見た)」と、合宿中の大学の陸上部の様子を見て刺激を受けたことに触れた。「普段大学の方が合宿されている場所で僕たちも(合宿を)させてもらっていて、実際にその時期がそう(大学の合宿が行われている時期)だった」と菅生。

 さらに本作は、箱根駅伝のシーンを再現すべく全国各地でロケを実施。荒木は「エキストラさんもびっくりするくらい大勢の方々にご協力いただいたり、実際の道路を使わせてもらったり、ドラマでは新鮮な映像・今まで見たことがなかった映像があると思うので、そういった細かいところも見ていただけたら」と語る。

 明誠学院大学陸上競技部の新監督・甲斐真人役の山下智久との共演シーンも多い学生役のキャストたち。彼らから山下への尊敬の念が伝わるエピソードも飛び出した。

 「一番うれしかったのが一緒に走ってくれたこと」と林。「競技場での撮影前にみんなで2周、3周ぐらい走るんですけど、山下さんも一緒に走ってくれて、“チーム”を意識してくださってるんだなと感じてすごくうれしかったです」と語る。

 差し入れなどの気遣いについて「山下さんの人間性」に触れた上で、さらに小林が挙げたのが「山下さんが来たら風が吹くんですよ!」ということ。「(撮影現場に)風が吹いたら大体、山下さんが車から降りてくる。(すると内心では)『うわー、来た!』みたいな(笑)」。菅生も「それぐらい存在感が“スター”だったので。もう、来たら風が吹いちゃう(笑)」と振り返った。

■箱根駅伝を取り巻く人間関係を丁寧に描いた作品

 奥が「箱根駅伝の主役は選手だけじゃないということが、今回のドラマを経て確信したことです。監督だったり、選手の家族だったり、周りの人たちに支えられて出来上がるのが箱根駅伝なんだなとすごく感じた」と語る通り、登場人物をとりまく人間関係も本作のポイントの一つ。作中の学生ランナーたちにも、所属する大学の監督との関係、家族との関係、学生同士の関係など、丁寧に役柄設定がなされている。ランナーとしての実力を高めながらも、演じる役の人物像もブラッシュアップしていった役作りの面についても聞いた。

 清和国際大学4年生で、自身が所属する大学の監督に恩義を感じ、斜に構えたところがある松木浩太役を務める水沢は、その役柄の学生役の中での立場について「不穏分子の一人」と表現。そのため「撮影中は基本、みんなと距離を空けて生活していました。(それは)とても苦しかったです。段取り中、泣きながら芝居をした時もあったし(撮影全体としては)楽しかったのですが、今思えば苦しかった時間のほうが長かった気がします。」と語るほど役柄に没頭。しかし他のメンバーのクランクアップ現場に駆けつけた際「あんなに盛り上がってもらえると思っていなくて、あの瞬間に初めて、(役柄の)浩太でもあり、水沢林太郎を初めて迎え入れてもらえたという個人的な感覚がありました。」と語ってくれた。

 10月スタートのドラマということで、翌年1月の箱根駅伝本選を控えた時期の放送となる本作。箱根駅伝ファンの方はもちろん、これまで箱根駅伝を知らなかった、見てこなかった方々にとっても箱根駅伝をよく知ることのできる作品となりそうだ。

 林は「毎年箱根駅伝を楽しみに見ているんですけど、終わったあとに、選手がどういう経緯で箱根駅伝に臨んだのかという番組があって、それを見るのもすごく好きなんです。本物(の箱根駅伝)では大会を見て、そのあとの番組を見ないと(舞台裏が)分からなかったんですけど、このドラマは、『こういう思いで走っていて、こういうことがあって、実際のレースでどんなことがあったのか』ということが1つになっていて、すごく分かりやすいです」と語る。

 庄司は「大日テレビ側という“大人たちの戦い”も同時に描く作品。その戦いがあることによって、学生たち・ランナーたちが、1秒でも速く走るというシンプルな勝負の世界にいるということとのコントラストがより浮かび上がってくる。私も、とにかく速く走るというシンプルさにハッとさせられました。そういったところを視聴者の方、特に大人の方はより感じるはずですし、(ドラマで)我々の走りや、大日テレビ側の努力を見た上で2027年の実際の箱根駅伝を見ると、また違った深さがある状態で見ていただけるかなと思います。元々“箱根駅伝ファン”の方もたくさんいらっしゃいますけど、1人でも新しい方が箱根駅伝にハマってくれると、僕らとしては本望と思います」と語った。水沢からは、本作について「ナレーション、文字、図」で用語が詳しく解説されているという演出面での工夫への言及も。

 最後に、今回取材した7人が思うドラマの見どころを小林に一言で表現してもらった。フリップに書かれたのは「想い」という言葉。「箱根駅伝は、選手、関係者、スタッフ、監督、テレビ局もそうですし、家族もそうですし、本当にいろんな人にそれぞれの想いがあって、それがドラマでもしっかりと描かれている。そういうところに注目して見ていただけると、毎回、見たあとでじんわりと来るようなドラマになっていると思うので、ぜひご覧ください!」と締め括った。
(取材・文/アーバン・タカト)
※取材の模様は、4日放送の『ライターズ!』(日本テレビ系/深2:40)でも見ることができる。
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