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2026/06/07 08:15

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NEW 是枝裕和監督、韓国で『箱の中の羊』舞台あいさつ 「死んだ人は誰のものなんだろう?」作品に込めた問い語る

映画『箱の中の羊』韓国で舞台あいさつに登壇した是枝裕和監督、くわ木里夢

 是枝裕和監督の映画『箱の中の羊』が6月10日より韓国で公開される。公開に先立ち、現地時間6月5日、是枝監督とヒューマノイド・翔役を演じたくわ木里夢が韓国・ソウルのCGV往十里(ワンシムニ)で行われた上映イベントに登壇し、現地の観客と交流した。サプライズとして、くわ木がダンスを披露する一幕もあり、観客から大きな歓声と拍手が送られた。  くわ木は「アンニョンハセヨ~。クワキリムイムニダ。カムサハムニダ(こんにちは。くわ木里夢です。ありがとうございます)」と韓国語であいさつ。流ちょうな発音に会場からは大きな拍手が送られた。是枝監督は「アンニョンハセヨ。是枝裕和です。新作を持ってまた韓国に来ることができてとてもうれしいです。よろしくお願いいたします」と呼びかけ、温かな雰囲気の中でイベントがスタートした。

 上映後、観客に向けて伝えたいことを問われた是枝監督が、本作に込めた思いを語った。

 「僕が話したいことは映画の中に込めているので、本当は皆さんの感想を聞きたいところです」と前置きした上で、「この映画を作りながら、何か答えを出したりメッセージを伝えたりしたいと思っていたわけではありません」と説明。「映画を作り始める前から自分の中にあったのは、『死んだ人は誰のものなんだろう?』という問いでした。その問いを自分自身で考えながら、登場人物たちと一緒に作っていった映画です」と明かした。

 さらに、「映画を観終わった後に、今日一緒に観た人とそんなことを考えながら家路についていただけたら」と呼びかけた。

 くわ木は「僕はすごく愛のある映画だと思っています。観れば観るほど考えさせられる作品なので、ぜひたくさん観て、友達や家族と話し合ってください」と笑顔でメッセージを送った。

 是枝監督は作品のテーマについて、「『箱の中の羊』というタイトルを付けましたが、人間にとって目に見えないものを想像する力はとても大事だと最近特に感じています」とコメント。「AIと人間を分けるものは何かと考えた時に、やはり想像力なんだなと思いました」と自身の考えを語った。

 さらに、物語のラストシーンにも言及。「もう皆さんはラストまでご覧になっているのでお話しできますが、あの夫婦は家に戻った後、庭に植えたレモンとオリーブの2本の木に翔くんの姿を重ねながら生きていくのだろうと思っています。それが人間的な生き方なのではないかと感じました」と明かした。

 その上で、「もし2度目に観ていただく機会があれば、1度目とは違うものがさまざまなシーンで見えてくると思います。ぜひまた劇場に足を運んでください」と呼びかけ、イベントを締めくくった。

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