2026/10/13 15:05
アニメ
『魔法騎士レイアース』大久保瑠美、新アニメ化にファンとして抱いた本音 龍咲海役決定で覚悟固める【インタビュー】
テレビアニメ『魔法騎士レイアース』に出演する大久保瑠美 (C)ORICON NewS inc.
テレビアニメ『魔法騎士レイアース』(毎週水曜 後11:45)の第1話が7日、テレビ朝日系“IMAnimation W”枠で放送された。連続2クールとなり、第2話は14日に放送される。オリコンニュースでは、獅堂光役の佐倉綾音、龍咲海役の大久保瑠美、鳳凰寺風役の高橋李依にインタビュー。大久保に、『魔法騎士レイアース』を30年間愛してきたファンだからこそ抱いた新アニメ化への複雑な思いと、海を演じる覚悟、14歳の少女として表現する役作りについて聞いた。
本作は、CLAMPにより1993年~96年に『なかよし』(講談社刊)で連載されたファンタジー漫画が原作。中学2年生の獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風の3人が、社会見学で訪れた東京タワーから突然、異世界「セフィーロ」のエメロード姫に招喚され、囚われの身となった姫を救うため、伝説の「魔法騎士(マジックナイト)」として冒険する物語。テレビアニメが94年~95年に放送された。新作アニメはテレビアニメ放送約30周年を記念して制作され、97年発売のOVA以来、29年ぶりとなる。
■新アニメ発表で心境
――新アニメ化を最初に知ったとき、どのように感じましたか。
大久保:少し言葉を選ばずに言うと、最初の印象は「うわあ、キャストが変わっちゃうのかな。寂しいな」でした。
新アニメの第1報は、確かCLAMP展であったんです。キービジュアルや動画と一緒に、新アニメの制作が発表されました。そのときは、当然まだオーディションも受けていなければ、何もお話を聞いていませんでした。
私は平成版のアニメを大好きなので、言ってしまえば、キャストが変わることに抵抗を感じる方と同じ気持ちが分かるタイプのオタクなんです。
この時代にリブートするのであれば、キャストが変わり、スタッフさんが変わり、絵柄が変わる。それは今までもたくさんあったことですし、仕方がないと思います。それを受け入れて観るか、観ないかは、自分の選択だと思っています。
■海役決定で固めた覚悟「そう思う気持ちもあるよね」
――ご自身が海役に決まったときは、どんな思いでしたか。
大久保:自分でもゲンキンだなと思うんですけど、「オーディションを受けられます」となって、オーディションを受けて、海役に決まったと言われたときには、自分も抱いた「キャストが変わっちゃうんだな」という気持ちを、ここから一身に浴びなければいけないことも分かっていました。
私には、同じようにCLAMP先生の作品が大好きな親友がいます。CLAMP展にもその子と一緒に行って、「キャストが変わるのかな」と話していたんです。その気持ちが分かっていたからこそ、覚悟が決まるのも結構早かったんですよね。
例えば、全然そんなことはないんですけど、もし「新しい『魔法騎士レイアース』は楽しくなかった」と面と向かって言われても、たぶんニコニコしていられる。「そっか、そっか。そう思う気持ちもあるよね。しょうがないよね」と言えるだけの心の強さを持とう、と。
プレッシャーもありましたし、不安もありました。全部を払拭できていたわけではないですけど、同じぐらい覚悟も決めてアフレコに取り組みました。海というキャラクターを演じるうえで考えることはたくさんありましたが、『魔法騎士レイアース』という作品との向き合い方は、割と最初から強めだったと思います。
――アフレコが始まるまでは、不安も大きかったのでしょうか。
大久保:一番心配だったのは自分でした。好きだからこそ、自分ではもう客観視できないんです。
海を演じるにあたって、ほかの発表されているキャストの方々も含めて、自分以外は全員楽しみだったんですよ。自分だけが不安で、「本当は違った。ごめん、間違いだった」と言われる日が来るんじゃないかと、アフレコが始まるまではものすごく怖かったです。
情報解禁前は、持っているグッズも封印していました。マネージャーさんから「匂わせになるので、全部しまいましょう」と言われて、箱に泣く泣く納めました。
■忘れてはいけない「彼女たちは14歳」
――海を演じるうえで、難しかったところを教えてください。
大久保:3人の中では海が一番身長が高くて、面倒見のいい“お母さん”や“お姉さん”のようなポジションでもあります。最初は見た目に引きずられて、大人っぽい声やお芝居にしていたんです。
そうしたら、オーディションで「お母さんっぽい」と言われてしまって。「一つ忘れないでほしいのは、彼女たちは同い年の14歳の女の子だということ。気持ちの面では少し大人っぽくてもいいけれど、お母さんにまではならないでほしい」と言われました。
――海の気の強さについては、どのように表現しましたか。
大久保:オーディションでは「あまり嫌な子にしないでほしい」と言われていたんです。ただ、そこを柔らかくしすぎると、今度は海というキャラクターの個性の一つがなくなってしまう。
最初がものすごくきついからこそ、後々、冒険を経て変わっていくところがあります。そこに向けてのスタートという意味もあって、第1話では「きつくしないで」というオーディションのときの指示を一度忘れて、がっつりきつく演じてほしいと言われました。
第1話では、「オーディションのときは、こう言っていましたよね」「でも、今回はこういうふうにしたいんです」というやりとりが割と多かったです。
例えば、風ちゃんに対して「なんで血液型まで言うのよ」と言うせりふは、オーディションにもありました。オーディションのときは、そこまできつく言わないでと言われていたんです。
でも、アニメの第1話では、初めて会った人から、このタイミングで「自己紹介をしましょう」と言われて、海は不信感が一番強い状態です。だから、ストレートに「なんで?」と聞いてしまっていい、と。
嫌な感じにはしないけれど、きつめに言う。ただ、そこから自己紹介をするときは切り替えて、“少しつんとした美人”というイメージを大事にしました。
海はクールに見えて、実は表情がすごく豊かなタイプだと思います。14歳だということを忘れて、あまり大人になりすぎないようにすることは意識しました。
――デフォルメされた場面にも、難しさがありましたか。
大久保:デフォルメされたシーンも結構多いんですけど、そこも「あまりデフォルメしすぎないでほしい」と言われました。とはいえ、あまりリアルに演じてしまうと、デフォルメされた絵と合わないので、そこの塩梅は難しかったです。
第1話では、まだ少し探っている状態でした。安定してきたのは、第2話、第3話ぐらいからだったと思います。第1話の段階では、まだまだ緊張しながら演じていました。
■原作を読み込んできたからこその難しさ
――原作への思いが強いからこその難しさもありましたか。
大久保:私は原作を異なる版で3種類持っています。初版と、次に出た黄色い表紙のもの、それから一番最近出たバージョンです。
何度も読んでいるので、原作を見なくても「この表情は、あの場面だったな」と浮かんでくるぐらいなんです。だから、原作の印象に引っ張られて、きつい場面を強く演じてしまうこともありました。
でも、平成版のアニメが大好きだという気持ちは、別に捨てなくてもいいと思っています。上書きするつもりもなくて、改めて今の時代に、新しいものとして全く別のものを作っていく。その気持ちで向き合いました。
■30年間築かれたものに「礼儀と尊敬」を
――長年のファンとして、令和版で大切にしたいことは何ですか。
大久保:今、たくさんの方が楽しみにしてくださっているのも、30年以上前の『魔法騎士レイアース』が、原作も含めて、とても偉大だったからです。
私も30年以上愛してきましたし、これまで素晴らしいものを築いてきてくださった功績に、今、背中を押してもらっています。
恩返しではないですけど、これまで築き上げられてきたものに対して、どれだけ礼儀をもって、尊敬と思いを込めてお芝居をしていけるか。そのほうが大事だと思っています。
いろいろなことを考えてはいますけど、気持ちとしては割と強いというか、覚悟が決まるのは早かったと思います。
元の作品を好きな方にとって、何が嫌で、何がうれしいのか。お客さんの気持ちを一緒に考えることは、すごく大事にしていきたいです。
――ファンの皆さんへ、メッセージをお願いします。
大久保:もともと少女誌『なかよし』で連載されていた作品なので、平成の時代に好きだった方は、お子さんと一緒に観ることもできると思います。
お子さんは、3人の女の子とかわいいモコナが一緒に冒険する姿を観て、「楽しい」という気持ちでハマれるかもしれません。
私は『魔法騎士レイアース』を何度も読み返している分、大人になってから感じるものが、子どもの頃とは全然違いました。平成のときに観ていた方や、子どもの頃に作品を知ってはいたけれど観ていなかった方も、大人になった今では、受け取るメッセージがだいぶ変わってくると思うんです。
「子どもの頃はこう観ていた」「子どもと一緒に観たら、こう感じた」と、周りの人やお子さんと「『魔法騎士レイアース』ってこうだよね」「このシーンってこうだよね」と改めて話していける。それが、新しくアニメを作る意味の一つだと思っています。
私たち自身も、大人になった今、演じるうえで「このシーンはこうだよね」「でも、ここはやっぱりこうだったよね」と話し合いながら作ってきました。そうした思いまで受け取ってもらえたらうれしいです。
平成版の『魔法騎士レイアース』が30年以上愛されているのとともに、令和版も同じように30年以上愛されていけばいいなと思っています。
その一歩目として、受け入れられる方も、そうでない方も、一度観てみてほしいという気持ちで作っています。ぜひ楽しんでもらえたらうれしいです。
■新アニメ発表で心境
――新アニメ化を最初に知ったとき、どのように感じましたか。
大久保:少し言葉を選ばずに言うと、最初の印象は「うわあ、キャストが変わっちゃうのかな。寂しいな」でした。
新アニメの第1報は、確かCLAMP展であったんです。キービジュアルや動画と一緒に、新アニメの制作が発表されました。そのときは、当然まだオーディションも受けていなければ、何もお話を聞いていませんでした。
私は平成版のアニメを大好きなので、言ってしまえば、キャストが変わることに抵抗を感じる方と同じ気持ちが分かるタイプのオタクなんです。
この時代にリブートするのであれば、キャストが変わり、スタッフさんが変わり、絵柄が変わる。それは今までもたくさんあったことですし、仕方がないと思います。それを受け入れて観るか、観ないかは、自分の選択だと思っています。
■海役決定で固めた覚悟「そう思う気持ちもあるよね」
――ご自身が海役に決まったときは、どんな思いでしたか。
大久保:自分でもゲンキンだなと思うんですけど、「オーディションを受けられます」となって、オーディションを受けて、海役に決まったと言われたときには、自分も抱いた「キャストが変わっちゃうんだな」という気持ちを、ここから一身に浴びなければいけないことも分かっていました。
私には、同じようにCLAMP先生の作品が大好きな親友がいます。CLAMP展にもその子と一緒に行って、「キャストが変わるのかな」と話していたんです。その気持ちが分かっていたからこそ、覚悟が決まるのも結構早かったんですよね。
例えば、全然そんなことはないんですけど、もし「新しい『魔法騎士レイアース』は楽しくなかった」と面と向かって言われても、たぶんニコニコしていられる。「そっか、そっか。そう思う気持ちもあるよね。しょうがないよね」と言えるだけの心の強さを持とう、と。
プレッシャーもありましたし、不安もありました。全部を払拭できていたわけではないですけど、同じぐらい覚悟も決めてアフレコに取り組みました。海というキャラクターを演じるうえで考えることはたくさんありましたが、『魔法騎士レイアース』という作品との向き合い方は、割と最初から強めだったと思います。
――アフレコが始まるまでは、不安も大きかったのでしょうか。
大久保:一番心配だったのは自分でした。好きだからこそ、自分ではもう客観視できないんです。
海を演じるにあたって、ほかの発表されているキャストの方々も含めて、自分以外は全員楽しみだったんですよ。自分だけが不安で、「本当は違った。ごめん、間違いだった」と言われる日が来るんじゃないかと、アフレコが始まるまではものすごく怖かったです。
情報解禁前は、持っているグッズも封印していました。マネージャーさんから「匂わせになるので、全部しまいましょう」と言われて、箱に泣く泣く納めました。
■忘れてはいけない「彼女たちは14歳」
――海を演じるうえで、難しかったところを教えてください。
大久保:3人の中では海が一番身長が高くて、面倒見のいい“お母さん”や“お姉さん”のようなポジションでもあります。最初は見た目に引きずられて、大人っぽい声やお芝居にしていたんです。
そうしたら、オーディションで「お母さんっぽい」と言われてしまって。「一つ忘れないでほしいのは、彼女たちは同い年の14歳の女の子だということ。気持ちの面では少し大人っぽくてもいいけれど、お母さんにまではならないでほしい」と言われました。
――海の気の強さについては、どのように表現しましたか。
大久保:オーディションでは「あまり嫌な子にしないでほしい」と言われていたんです。ただ、そこを柔らかくしすぎると、今度は海というキャラクターの個性の一つがなくなってしまう。
最初がものすごくきついからこそ、後々、冒険を経て変わっていくところがあります。そこに向けてのスタートという意味もあって、第1話では「きつくしないで」というオーディションのときの指示を一度忘れて、がっつりきつく演じてほしいと言われました。
第1話では、「オーディションのときは、こう言っていましたよね」「でも、今回はこういうふうにしたいんです」というやりとりが割と多かったです。
例えば、風ちゃんに対して「なんで血液型まで言うのよ」と言うせりふは、オーディションにもありました。オーディションのときは、そこまできつく言わないでと言われていたんです。
でも、アニメの第1話では、初めて会った人から、このタイミングで「自己紹介をしましょう」と言われて、海は不信感が一番強い状態です。だから、ストレートに「なんで?」と聞いてしまっていい、と。
嫌な感じにはしないけれど、きつめに言う。ただ、そこから自己紹介をするときは切り替えて、“少しつんとした美人”というイメージを大事にしました。
海はクールに見えて、実は表情がすごく豊かなタイプだと思います。14歳だということを忘れて、あまり大人になりすぎないようにすることは意識しました。
――デフォルメされた場面にも、難しさがありましたか。
大久保:デフォルメされたシーンも結構多いんですけど、そこも「あまりデフォルメしすぎないでほしい」と言われました。とはいえ、あまりリアルに演じてしまうと、デフォルメされた絵と合わないので、そこの塩梅は難しかったです。
第1話では、まだ少し探っている状態でした。安定してきたのは、第2話、第3話ぐらいからだったと思います。第1話の段階では、まだまだ緊張しながら演じていました。
■原作を読み込んできたからこその難しさ
――原作への思いが強いからこその難しさもありましたか。
大久保:私は原作を異なる版で3種類持っています。初版と、次に出た黄色い表紙のもの、それから一番最近出たバージョンです。
何度も読んでいるので、原作を見なくても「この表情は、あの場面だったな」と浮かんでくるぐらいなんです。だから、原作の印象に引っ張られて、きつい場面を強く演じてしまうこともありました。
でも、平成版のアニメが大好きだという気持ちは、別に捨てなくてもいいと思っています。上書きするつもりもなくて、改めて今の時代に、新しいものとして全く別のものを作っていく。その気持ちで向き合いました。
■30年間築かれたものに「礼儀と尊敬」を
――長年のファンとして、令和版で大切にしたいことは何ですか。
大久保:今、たくさんの方が楽しみにしてくださっているのも、30年以上前の『魔法騎士レイアース』が、原作も含めて、とても偉大だったからです。
私も30年以上愛してきましたし、これまで素晴らしいものを築いてきてくださった功績に、今、背中を押してもらっています。
恩返しではないですけど、これまで築き上げられてきたものに対して、どれだけ礼儀をもって、尊敬と思いを込めてお芝居をしていけるか。そのほうが大事だと思っています。
いろいろなことを考えてはいますけど、気持ちとしては割と強いというか、覚悟が決まるのは早かったと思います。
元の作品を好きな方にとって、何が嫌で、何がうれしいのか。お客さんの気持ちを一緒に考えることは、すごく大事にしていきたいです。
――ファンの皆さんへ、メッセージをお願いします。
大久保:もともと少女誌『なかよし』で連載されていた作品なので、平成の時代に好きだった方は、お子さんと一緒に観ることもできると思います。
お子さんは、3人の女の子とかわいいモコナが一緒に冒険する姿を観て、「楽しい」という気持ちでハマれるかもしれません。
私は『魔法騎士レイアース』を何度も読み返している分、大人になってから感じるものが、子どもの頃とは全然違いました。平成のときに観ていた方や、子どもの頃に作品を知ってはいたけれど観ていなかった方も、大人になった今では、受け取るメッセージがだいぶ変わってくると思うんです。
「子どもの頃はこう観ていた」「子どもと一緒に観たら、こう感じた」と、周りの人やお子さんと「『魔法騎士レイアース』ってこうだよね」「このシーンってこうだよね」と改めて話していける。それが、新しくアニメを作る意味の一つだと思っています。
私たち自身も、大人になった今、演じるうえで「このシーンはこうだよね」「でも、ここはやっぱりこうだったよね」と話し合いながら作ってきました。そうした思いまで受け取ってもらえたらうれしいです。
平成版の『魔法騎士レイアース』が30年以上愛されているのとともに、令和版も同じように30年以上愛されていけばいいなと思っています。
その一歩目として、受け入れられる方も、そうでない方も、一度観てみてほしいという気持ちで作っています。ぜひ楽しんでもらえたらうれしいです。











