2026/05/15 12:00
エンタメ総合
NEW 『THE SECOND』は「エモくし過ぎ」注意 賞レースであるための“悲哀”と“笑い”のバランス
『THE SECOND 2026』総合演出に就任したフジテレビ・角山僚祐氏 (C)ORICON NewS inc.
結成16年以上の漫才師による賞レース『アサヒ ゴールド presents THE SECOND ~漫才トーナメント~2026』(フジテレビ系/5月16日 後6:30 ※一部地域を除く) 。いよいよ迫る「グランプリファイナル」を前に、過去3回演出を務め、今年から新たに総合演出に就任したフジテレビ・角山僚祐氏にインタビューを敢行した。「なぜこんなドラマが生まれるのか」と語るほどの注目カード、そして賞レースにおける「エモさ」と「笑い」のバランス感まで、番組にかける熱い思いと戦略をひもとく。
大会立ち上げからの3年間、前任の日置祐貴氏と二人三脚で番組を作り上げてきた角山氏。今回、日置氏がフジテレビを退社したことに伴い、角山氏が総合演出のバトンを受け取ることになった。
引き続き日置氏も番組制作には携わるため、角山氏が担う実務はそこまで変わらないと言うが「僕が総合演出になって『大会がつまらなくなった』『ミスが増えた』と言われるような結果はあるまじきことですし、知名度も高くお笑い業界からの信頼も厚い日置さんから代わることでプレッシャーはとても大きい」と率直な心境を明かす。
■運命的な組み合わせも…「グランプリファイナル」の注目カード
今年の大会の特色について、角山氏は「ちょっとキワモノといいますか、ブラック寄りなネタも好まれるようになった感覚はあります。初年度はガチガチの正統派漫才のぶつかり合いでしたが、4年目にしていい意味でいろんな漫才を受け入れる余白ができたのかなと」と分析。『THE SECOND』という大会を長期的な視点で捉えるととてもいい傾向だと話す。
今大会の注目カードを聞くと「第1試合(金属バット vs ヤング)からすごくないですか?」と声色も熱を帯びる。事務所は異なるが、長年ライブで共にイベントを打ってきた大阪アングラ組の2組が、全国ネットの生放送のトップバッターとして激突する胸熱な展開に。「家族団らんの時間帯に、この2組のネタが全国ネット生放送でぶつかり合う。これは『THE SECOND』でしか見られない」と、この番組ならではの異色の幕開けに期待を寄せる。
続く第2試合は「タモンズ vs 黒帯」。吉本興業の先輩後輩対決となるこのカードにも「M-1(グランプリ)卒業組でノックアウトステージを通じて勢いに乗る黒帯と、24年のファイナルに出ている正統派漫才のタモンズの激突に期待したい」と語る。片や、全く絡みのない東西2組の第3試合「シャンプーハット vs リニア」、そして今年のノックアウトステージ最高得点(294点)を叩き出したザ・パンチと、囲碁将棋を倒してファイナルに進んだトットの“勢い対決”など、見どころを深く熱弁してくれた。
■『THE SECOND』を賞レースたらしめる「エモくしすぎない」バランス感覚
そんな8組のファイナリストたちをはじめ、出場芸人たちの背景にあるストーリーも『THE SECOND』の大きな魅力。今年は、ノックアウトステージに進めなかった漫才師を含む、全152組の漫才師の姿やコメントを盛り込んだプロモーションVTRを新たに制作したが、「事前番組ではファイナリストたちの裏側が中心になってしまうので、それ以外の漫才師の姿を見せたいというのと、『ファイナリストたちはこういう人たちに勝ってきた』ということも伝えたかった」という思いがある。
『THE SECOND』の出場者は、全国的な知名度がそこまで高くない実力派も多い。そのため、視聴者に感情移入してもらえるよう、芸人たちの苦労や背景といった「裏側」をあえて多めに描くことも必要だ。しかし、角山氏はここで「エモくし過ぎない」と自らを戒める。
番組の主軸はあくまで“お笑い”。芸人の「裏側」を見せる演出において、「あまり“悲哀”ばかりを描きすぎてもいけないと注意をしています」と角山氏は明確な線引きを意識している。そこを強調しすぎると、披露される漫才に影響が出てしまう。漫才師たちの再起への熱や成り上がりというストーリーを、リスペクトを持って描きつつも、決して「笑い」の邪魔をしないという矜持。芸人のネタだけではなく、“人生”そのものにフォーカスが当てられるようになった昨今、その絶妙なさじ加減こそが、『THE SECOND』を“お笑い賞レース”たらしめる所以ではないだろうか。
引き続き日置氏も番組制作には携わるため、角山氏が担う実務はそこまで変わらないと言うが「僕が総合演出になって『大会がつまらなくなった』『ミスが増えた』と言われるような結果はあるまじきことですし、知名度も高くお笑い業界からの信頼も厚い日置さんから代わることでプレッシャーはとても大きい」と率直な心境を明かす。
■運命的な組み合わせも…「グランプリファイナル」の注目カード
今年の大会の特色について、角山氏は「ちょっとキワモノといいますか、ブラック寄りなネタも好まれるようになった感覚はあります。初年度はガチガチの正統派漫才のぶつかり合いでしたが、4年目にしていい意味でいろんな漫才を受け入れる余白ができたのかなと」と分析。『THE SECOND』という大会を長期的な視点で捉えるととてもいい傾向だと話す。
今大会の注目カードを聞くと「第1試合(金属バット vs ヤング)からすごくないですか?」と声色も熱を帯びる。事務所は異なるが、長年ライブで共にイベントを打ってきた大阪アングラ組の2組が、全国ネットの生放送のトップバッターとして激突する胸熱な展開に。「家族団らんの時間帯に、この2組のネタが全国ネット生放送でぶつかり合う。これは『THE SECOND』でしか見られない」と、この番組ならではの異色の幕開けに期待を寄せる。
続く第2試合は「タモンズ vs 黒帯」。吉本興業の先輩後輩対決となるこのカードにも「M-1(グランプリ)卒業組でノックアウトステージを通じて勢いに乗る黒帯と、24年のファイナルに出ている正統派漫才のタモンズの激突に期待したい」と語る。片や、全く絡みのない東西2組の第3試合「シャンプーハット vs リニア」、そして今年のノックアウトステージ最高得点(294点)を叩き出したザ・パンチと、囲碁将棋を倒してファイナルに進んだトットの“勢い対決”など、見どころを深く熱弁してくれた。
■『THE SECOND』を賞レースたらしめる「エモくしすぎない」バランス感覚
そんな8組のファイナリストたちをはじめ、出場芸人たちの背景にあるストーリーも『THE SECOND』の大きな魅力。今年は、ノックアウトステージに進めなかった漫才師を含む、全152組の漫才師の姿やコメントを盛り込んだプロモーションVTRを新たに制作したが、「事前番組ではファイナリストたちの裏側が中心になってしまうので、それ以外の漫才師の姿を見せたいというのと、『ファイナリストたちはこういう人たちに勝ってきた』ということも伝えたかった」という思いがある。
『THE SECOND』の出場者は、全国的な知名度がそこまで高くない実力派も多い。そのため、視聴者に感情移入してもらえるよう、芸人たちの苦労や背景といった「裏側」をあえて多めに描くことも必要だ。しかし、角山氏はここで「エモくし過ぎない」と自らを戒める。
番組の主軸はあくまで“お笑い”。芸人の「裏側」を見せる演出において、「あまり“悲哀”ばかりを描きすぎてもいけないと注意をしています」と角山氏は明確な線引きを意識している。そこを強調しすぎると、披露される漫才に影響が出てしまう。漫才師たちの再起への熱や成り上がりというストーリーを、リスペクトを持って描きつつも、決して「笑い」の邪魔をしないという矜持。芸人のネタだけではなく、“人生”そのものにフォーカスが当てられるようになった昨今、その絶妙なさじ加減こそが、『THE SECOND』を“お笑い賞レース”たらしめる所以ではないだろうか。











