2024年4月 4日(木)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
命運握る島根補選 4月政局 乱気流も
2024年3月22日(金)放送分より
来る4月28日に行われる東京15区、長崎3区、島根1区の衆議院議員補欠選挙。自民党は4月2日に、東京、長崎での独自候補の擁立を見送る方針を示した。そこで鍵となるのが島根1区だが、ここは前・参議院議長の故・細田博之氏が何十年に渡って議席を守ってきた自民党にとって「勝たねばならない」重要な選挙区だ。
だが番組キャスターで共同通信編集委員の太田昌克氏は「島根1区は岸田首相にとって"鬼門"である」と指摘する。
「ある自民党幹部は、島根1区はかなり厳しい戦いになると吐露している(太田)」
また「4月解散の可能性があり、その構えもある」と、太田氏の取材に対して、ある野党党首が答えた。
その上で太田氏は次のように予測する。
・岸田首相が国賓待遇で訪米し、10日は日米首脳会談で日米同盟の結束を安保・経済両面でアピール、首相の外交手腕がそれなりに評価される。
・デフレ脱却の見通しが立ち、政府が中小の賃上げも後押しする中、経済も上向いている。
・「裏金問題」で二階派と安倍派の幹部を処分することで総裁としての指導力を発揮、怒りの収まらない国民感情に配慮を示す。
こうした追い風に後押しされ、首相が「決断する」可能性も出てきたというのだ。
そしてここでポイントとなるのが「島根1区」だ。
補選前に解散を打てば、総選挙に吸収されて補選をする必要がなくなり、自民党にとっては好都合。補選回避が首相の決断を後押しするのか否か。
太田氏の取材によると野党議員の間では「4月解散、5月の連休総選挙」という声も出始めたという。
ここに来て、解散風が吹き始めるのか?
4月にどんな"風"が吹くのか要注目だ。
※このコーナーでは、BS11の報道番組で放送した内容を元に記事にして掲載しています。
一部情報は掲載の時期によって更新されることもありますので、予めご了承ください。
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太田昌克の視点
番組キャスターで共同通信編集委員、ジャーナリストの太田昌克が取材したネタを中心に、独自視線で語るコーナー。毎月第2・第4金曜日放送中。