江戸末期、薩長同盟の成立に奔走した坂本竜馬
若い命を燃やした志士の群像劇
原作者の司馬遼太郎が「維新の奇跡」と呼んだ男・坂本竜馬。土佐の下級武士の次男として生まれながら、飛びぬけた行動力と人間的魅力で誰新の主役となり、絶対不可能と思われた「薩長連合」を成し遂げ、大政奉遠によって誰も血を流さない革命を夢見た竜馬の颯爽とした生き方を、激動の時代に若い命を燃やした志士たちの群像と、竜馬を愛した女たちの姿をまじえながら描く。
19歳の竜馬(市川)は身分制度に疑問を抱き、剣術修行のために土佐藩を出て江戸へ。そんな折、黒船が到来し、おびえる幕府に怒りを覚えた若者たちの間で、尊王攘夷思想が膨らむ。そしてある日、竜馬は公家侍が密書を運ぼうとして殺されるところを目撃。その勇気に感動しつつも、命の大切さを実感する。やがて、桜田門外の変が起こり、世は倒幕の気運で包まれる。倒幕派となった竜馬は、おりょう(内山)という女と出会い…。