桜木紫乃さんのお話し、リアリティーがあってひきこまれました。実家がラブホテルを経営していて、その手伝いをしていた。多感な女子高生にはある意味数奇な運命だったでしょう。それにも拘わらず、そのエピソードを語る姿はサバサバとしていて、作家さんというよりはお喋りが好きな普通の女性。
　小説を書くには、それなりの才能が必要なのでしょうが、人の心を響かせるには普通の人間としての感性も大事なのでしょうね。

　いつも夢に破れている自分にとって、「それでも僕は夢を見る」は興味を持っていた一冊です。何かに憧れたり、何かをやってみようと思った時、その夢への地図を描くわけですが、その地図を描くときにいつも傍らにあったのが「本」だったように思います。

　パックンとの対談、いろいろな番組でご一緒されることが多いだけに、お互いに気心が知れていてなんとも楽しそうな宮崎美子さんを拝見しました。
　確かに、宮崎さんが言われるとおり口べたなアメリカ人も居れば議論好きな日本人もいます。相手を納得させるだけの話術は技術です。そして、技術は伝承できるはずです。それに、他人を納得させようとすれば、話すべきテーマが整理されていないといけません。上手に話すことは、話すということだけではなく、その内容をきっちり把握し整理することに繋がるのですね。

　良く考えて見ると町の本屋さんというのを長らく利用したことがありませんでした。本を買うのはターミナル駅近辺の中型や大型書店ばかり。少し入手しにくい本はネットショップ。雑誌はコンビニ。そんな感じでした。でも、本に限らず買い物の楽しみはその物を買うこと以外に、店員さんとのやりとりや情報交換があります。町の本屋さん以外でそういうものを求めるのはなかなか困難でしょうね。
　番組を拝見していて、店主さんとお客さんが個々に繋がっている感じが伝わってきました。

新コーナー見させていただきました。
白鳥さんが訪れた伊豆大島の本屋さん、アットホームというか、利用客の”顔”が見えていて都会にはなかなかない特徴が印象的でした。成瀬店長のこれまでのご苦労も、お客さんの顔を見れば吹っ飛びますね。
番組内容としては、グルメの情報はそんなに詳しくなくていいので、本屋さんのお仕事や店長のオススメ本など、もっと「本」に特化してもよかったと思います。
次回はどこに行かれるのでしょうか、楽しみです。

　古本散歩、今回は私の地元大阪の天神橋筋界隈の古書店の紹介でした。天神橋筋は野暮用で年に数回は訪れるところ。今まで古書店には注意を払うこともありませんでしたが、映像を拝見して「あんな所に古本屋さんがあったのか！」と驚きました。
　見慣れた光景が紹介されるというのは、やはり嬉しいものですね。中村屋のコロッケは天神橋筋商店街が取り上げられるときの定番になりましたね。

　金田一秀穂さんのお話し。とても楽しく、分かりやすかったです。日本語の専門家としてクイズ番組に出演されるプレッシャーがそんなにかかっていたとは少し意外でした。
　母国語というのは主食と同じで、普段はその存在すら意識することは少ないですが、もし母国語を取り上げられたら・・・。ヨーロッパなどでは過去の不幸な時代に母国語を取り上げられた人々が沢山いることを思えば、母国語を思う存分使えることの幸せを改めて考えて見る必要があるのかも知れませんね。

　久住昌之さんのお話し。肩肘張らずに非常にナチュラルな感じで見ているだけで、心の芯がほぐれていくようでした。
　食事って、気の合う仲間とお喋りしながら食べるのが楽しいのは勿論ですが、独りで孤高な気分に浸りながら食べるのもまた乙なものです。
　食文化は多様で、美味しく思えるものから、とても口にできないと思うものまでありますが、美味しいと感じる気持ちは世界共通。他国の文化を知るためにはまずその国の料理からなんでしょうね。

　落合恵子さんがDJとして活躍されていたのが、私が小学校高学年の頃でした。思春期の芽生えということもあり、眠い目をこすりながら深夜放送を聴いたものです。今から考えると少しませていたのかも知れませんが、深夜放送を聴くという行為自体に大人への階段を一歩上ったような気分を感じたものです。
　当時は、まだ女性がオピニオンリーダーとして活躍するということは珍しかった時代です。そういう意味では、落合恵子さんは主張し、行動する女性の先駆け的な存在だったように思います。

　落合恵子さんがDJとして活躍されていたのが、私が小学校高学年の頃でした。思春期の芽生えということもあり、眠い目をこすりながら深夜放送を聴いたものです。今から考えると少しませていたのかも知れませんが、深夜放送を聴くという行為自体に大人への階段を一歩上ったような気分を感じたものです。
　当時は、まだ女性がオピニオンリーダーとして活躍するということは珍しかった時代です。そういう意味では、落合恵子さんは主張し、行動する女性の先駆け的な存在だったように思います。