朝井まかてさん、幼い頃から書くことが好きでコピーライターとして会社勤めをされた。そのことで、「書く事への欲求はある程度満たされた。」というようなことを仰っていました。大抵の人はそこで満足してしまうんですよね。勤め人だと生活も安定していますから。
　それでもやっぱり自分は小説が書きたい!そう決意されて、安定を捨て小説家になられた。中途半端に満足しない意思があるからこそ直木賞も取れるのでしょうね。

　ミステリーの魅力は、謎があれば解きたくなる、のひと言に尽きます。その上、登場人物の背景や人間関係がしっかり描けていて通常の小説としても良質な作品なら言うこと無しです。
　ところで、宮崎美子さんがミステリー好きなのはちょっち意外でした。イメージから、純文学や歴史小説などがお好きと思っていましたから。この番組で作家さんのイメージが覆ったことは何度ありましたが、読者のイメージが覆ったのは珍しいかもしれません。（笑）

綾辻さんをゲストに、ミステリーとは？を改めて考えさせられました。簡単に言えば謎解きの楽しさ、これからどうなる？のワクワク感というところでしょうか。
私の好きなミステリ作家さんは数多いのですが、全てにおいてそんな感情を抱かせてくれます。
またミステリ界を代表するゲストを迎えて、さらなるミステリ論の展開を期待します。

綾辻 行人さんがゲストで登場した事を後から知り、大変悔しい思いをしています。
ミステリ界だけでなく多方面の層からも支持される綾辻先生の登場回を是非、再放送してほしいです。

いつも楽しく拝見しています。名前だけは知っているけれど、作品を読んだことはなかった作家さんが紹介されていると、思わず本屋さんで手に取り、読む作家さんの幅が広がっています。ところで、常々感じていることなのですが、小説の登場人物の名前が実生活ではなかなか見ることのない名前に設定されていることが多いのはなぜなのでしょうか？

　ショートショートSHOW、出演者のみなさんが和気あいあいと盛り上がる様子は見ていてとても楽しかったです。みなさん、読書に関してはこだわりを持たれた方。そんな方々が集まって朗読の妙に頷き、クイズに悩まれる姿は本好きにはたまりません。
　一人の作家さんのお話をじっくり聴くのも楽しいものですが、こういう企画はまた別の面白さがあります。
　ちなみに私は、最初の問題の答え、「世界の終わりが早く来ますように。」は正解しましたよ。

　サムシングニューで取り上げられた『「謎」の進学校 麻布の教え』、興味を惹かれました。大学受験、特に東大受験ともなれば捩り鉢巻きで睡眠時間や楽しみの時間を削って勉強するというストイックな受験生を想像しがちです。しかし、本当に学ぶことが好きで向上心を持っている子供達なら、自分の個性を活かしながら効率的に学ぶことができるはず。本当の才能とは学ぶことを楽しむ力なのではと考えた次第です。

　世界はもとより日本国内でも膨大なファンを持つ「ハーレクイン・ロマンス」。そのハーレクイン・ロマンスを徹底的に分析した『ホールデンの肖像』（新宿書房）という本、めちゃめちゃ面白いです。興味を持つ潜在読者層のマスが大きいので、是非、この番組でも取り上げて下さい。

　古本散歩のお二人。いつも楽しそうですね。普通なら、（女子高生ならいざ知らず？）むくつけきオッサンが楽しそうにしている姿など興味も関心もないのですが、なぜかあのお二人を見ているとこちらまで楽しくなってしまいます。
　書架を見ればその人の人となりが分かるといいますが、古書店もまさしくそのとおりで、拘りの品揃えを拝見していると店主のお人柄を想像してしまいますね。

日本古本散歩、すごく面白いです。毎月、放送して欲しいです。楽しみにしています。