激動の幕末、数奇な星の下に生まれた男
義理と人情を貫き通した次郎長一代記！

清水次郎長（高橋英樹）は博徒となってわずか数年後、悪徳貸元の吃安（八名信夫）や金平親分（岩尾正隆）らと一線を交え、一躍名をあげた。その男気にほれた子分志願が続々と清水に参集する。一家を構えた次郎長は昔なじみのお蝶（黒木 瞳）と祝言をあげる。しかし、この抗争でお尋ね者となった次郎長は、お蝶を残し凶状待ちの旅に出るはめになる。その留守を狙って、吃安が清水を急襲。お蝶は難を逃れたが、大熊（龍虎）が命を落とす。旅先で事件を知った次郎長は富士川に戻り大熊の仇を討つ。その後はお蝶を連れて、凶状旅を続ける次郎長だったが…やがて、お蝶が病に倒れる。 金毘羅参りのかいあって裏切り者の久六（安岡力也）を倒した次郎長は石松（梨本謙次郎）を願ほどきの代参に出したが石松は都田三兄弟の罠にかかり殺されてしまう。怒る次郎長は三兄弟を返り討ちにする。その五年後に次郎長は伊勢荒神山の縄張りめぐる戦いに巻き込まれる。