次回以降の内容
第70回「天草四郎・神の子として挑んだ島原の乱」
(12月7日 土曜日 よる9時00分放送)
江戸時代、島原の乱の総大将を務めた天草四郎の敗北から明日を生きるための教訓を探る。1622年、現在の熊本県天草諸島で生まれたと言われる四郎はかつて小西行長に仕えていたキリシタンの父に育てられ、10代前半で長崎に出て見聞を広めた。一方、故郷の人々は重税やキリスト教の弾圧、飢饉などに苦しみ、生活苦に陥っていた。そんな中、四郎の父が地元の民らと蜂起することを計画、四郎はその総大将として立つことになる。
四郎を救世主、神の子として祀り上げ、蜂起した民は約3万もの人々を一揆に動員し、島原城や富岡城に攻撃を仕掛けた。序盤は戦いを優勢に進めていたが、幕府軍が始動すると、原城を改修し、立て籠もる。しかし、籠城戦が長引くと兵糧が尽き、遂に一揆勢は全滅してしまう。多くの犠牲者を出す反乱を避けることはできなかったのか?そして、四郎はなぜ、神の子として振る舞い、一揆を率いなければならなかったのか?
島原の乱の後、幕府は国内でキリスト教の布教活動をする可能性があるとしてポルトガル船の入国を禁じ、交易の相手国をオランダと清に限定する。いわゆる、鎖国の始まりである。厳しい弾圧を受けながらも、信仰を棄てることができない熱心な信徒たちは潜伏キリシタンとなり、子々孫々、200年以上にわたり、秘密裏に神の教えを守り続けた。さらに、四郎らが起こした一揆はある種、世直しにも一役買っていた!
『偉人・敗北からの教訓・こぼれ噺』
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伊東潤先生への疑問・質問を大募集!
視聴者の皆様から寄せられた歴史にまつわる疑問・質問に、伊東先生がお答えします。
【再放送】
第6回「今川義元・想定外の桶狭間」
(12月4日 水曜日 よる8時00分放送)
番組紹介
偉人たちの「敗北」「失敗」から、
学ぶべき教訓を探る!
偉人たちがおかした「歴史的な大失敗」から、その背景、要因、影響などを読み解き、
偉人の人物像を浮き彫りにするとともに、今を生きる私たちの教訓としていく歴史情報番組。
出演者・スタッフ
進行・中西悠理(キャスター)
関西学院大学卒業。元岡山放送アナウンサー。
子供の頃から歴史漫画を読むことと戦国武将の絵を描くことが趣味で、前身番組の「偉人・素顔の履歴書」の番組MCを務めたことをきっかけに、改めて歴史の面白さを実感。
実生活では、頑固な性格(笑)が禍して失敗してしまうことが多いため、「自分に似た偉人を探してしっかり勉強したい」。好きな武将は、黒田官兵衛。
過去のラインアップ
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解説・伊東潤(歴史作家)
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業に勤務後、経営コンサルタントを経て
2007年、『武田家滅亡』(KADOKAWA)でデビュー。『国を蹴った男』(講談社)で「第34回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」を、『峠越え』(講談社)で「第20回中山義秀文学賞」を受賞。そのほかにも文学賞多数受賞。最新作に『浪華燃ゆ』(講談社)がある。