第43話「再会」（12月19日 金曜日放送）

絹が過労で体が衰弱している。とはながひかるに知らせにきた。勇作の許しを貰えたので、ひかるは実家に帰った。お嬢様育ちの母が畑仕事をしているというので、ひかるは胸がいたんだ。絹は最後の意地を見せて、勇作から送られてくる生活費にはいっさい手をつけていなかった。その日、ひかるは亡き父の墓参りに出かけた。すると、そこで思いがけなず猛と再会。和尚もまじえて、不思議な運命の巡り合わせに思いを馳せる。ところが、猛は八年前とは人が変わっていた。金がすべての世の中だと思っていると。そこへ、勇作がやってきた。勇作は猛を見て...。

第44話「懐柔」（12月20日 土曜日放送）

ひかると別れた猛は、三枝家を訪ねた。仏壇の伝右衛門に線香をあげ、絹に復員の報告をした。そして、自分は二度とこの村に帰ってくるつもりはないと告げ、絹に何がしかの金をだしだした。が、絹はきっぱりと断わり、猛が勇作と同じ、何度も金で解決がつくと思っている人間に変わってしまったことを嘆いた。一方、勇作は、寺で偶然猛と再会したというヒカルの言葉を信じようとはしなかった。今後二度と猛に追うなとひかるにきつくいい渡す。ところが、それからしばらくして、猛が勇作の商売に横槍を入れてきた。勇作は猛を懐柔させるため、ひかるに会いにいけと...。

第45話「冷酷」（12月21日 日曜日放送）

三枝家の再興を託していた猛は全く別人のように冷酷な人間となって、絹たちの前に現われた。絶望した絹は、ひかると一緒に伝右衛門の傍へ行こうと、ふっと死の誘惑にかられる。が、和尚によって救われた。そんなとき、勇作の旅館が不手際から一週間の営業停止に。窮地に陥った勇作は、何がなんでも猛のおさえている進駐軍の物資を調達しなければと焦る。その勇作の前に猛が再び姿を見せた。進駐軍の物資はすでによそのホテルにまわすことが決まったととりつき島がない。ひかるは大河原家のために、猛を説得することを決意する。

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